「今日この場で、」

 

 

 

 

「どうしてもやりたいことがある!!!」

 

 

 

 

「一夜限りの…っ」

 

 

 

 

「UNDER17復活!!!!!」

 

 

 

 

「歌うのはこの曲だ…っ」

 

 

 

 

「天罰!エンジェルラビィーーーー!!!!!」

 

 

 

 

…それは、伝説が完全復活した瞬間だった…。


「Animelo Summer Live 2008 -Challenge- 〜2日目〜」

2008/08/31(日)16:00〜21:30頃
於:さいたまスーパーアリーナ(埼玉・さいたま)


アニサマ2回目の出演の桃井が、MOSAIC.WAV影のリーダーである小池さんと、
アニソンの夏祭りであるこの場所で居合わせたことに、誰かが何かを作用させた。

その結果がこの「UNDER17限定完全復活」である。


考えてみると、この日の桃井は、最初から異常だった。
違う見方をすると、クライマックスだった。

オープニングJAM Project→美郷あき、ELISA、ドメスティックラヴバンド(angelaじゃない)、
Sound Horizon、黒薔薇保存会(ほっちゃんじゃない)、と続いてきて、

2日目もそろそろ中盤、というところで、桃井の登場となった。

純白のドレス。
これは後日談的に、実に穿った、深読みをすると、
横浜BLITZの最終公演、そのラストで着たあの衣装そのもの、にも見えた。

瞬間、この場は「そして伝説へ…」で幕を閉じたUNDER17の、カーテンコールになった。


桃井がソロで歌ったのは、2曲。

1.Feel so Easy!
2.LOVE.EXE -momo-i quality version-

今を代表する、桃井の名曲揃いだ。

Feel so Easy!も、私は観るのは初めてだが、既に何度もライブで歌ってる。
EXEに至っては、UNDER17亡き後にずっと支え続け引っ張ってきた魂の曲だ。
いかにアニサマの大ステージだからといって、緊張で失敗するようなことは、まず、ない。

どこかおかしかった、というのは、観ていて聴いていて、明らかに、ふたつ。

1.執拗に、語気が荒かった。

MCにしても、自己紹介にしても、とにかく声を発するたびに思ったのが、
声を限りに叫ぶような語気の荒さ。なんでかとにかく、真剣勝負そのものだった。
私も3ヶ月近く桃井の現場を離れていたが、いくらなんでもそうそう簡単に変わるものでも
無いであろう、と、思ってはみたのだが、とにかくここ最近の普段の桃井さんではなかった。

2.転んだ。

最初にFeel so Easy!のときに、豪快に転けた。これはこれで、1度ならば、
よくあることで、なにやってんだwくらいで終わってたことだったろう。

EXEはとにかく、ステージ上を駆け回ったわけだが、なんとさらに、2度も転んだ。
もうここまで来ると、何かがおかしい。そこまでして、緊張する理由があったのだろうか。

後で考えると、全ては「UNDER17」で、説明がついた、ことと思う。

UNDER17以降、いろんな紆余曲折を経て、今のスタイル、肩の力を抜いてゆったりと、
そんな雰囲気を、30歳の桃井さんは、年相応に身につけてきて、ほんと落ち着いたなぁと
安心してみていることが出来た。

逆にUNDER17は、ぎらつくほどのすさまじい執念にも似た、今一瞬のこれに賭けるんだ!!!
という勢いがあった。というのを、今回ステージを観て、思い出した。

桃井さんが何度も当時言っていたように「スイッチを入れないと、UNDER17は発動しない」。
裂帛の気合いといいましょうか、いわば「ブーストポット作動、エンジン臨界まで、カウントダウン。」
が、桃井がステージに来た瞬間に、始まってたわけで。最初のブーストON、です。


EXEが終わって、桃井の『ソロ』ステージは、終了。ここで桃井は、いよいよ白のドレスを脱ぎ捨てる。
下から出てきたのは、後付で考えると、UNDER17当時の衣装を模した、煌びやかなステージ衣装だった。

呼び込むのは、アニサマでは恒例となっているジョイントライブの相方、
よもや桃井の口から『“AKIBA-POP”!!』を聞けるとは思ってもみなかった。

そんな話はここではさておき、

そして冒頭に書いた『この場所でどうしてもやりたいことがある!』につながり、
小池アニキを呼び入れたわけである。
観ててハラハラものだったのだが、桃井から駆け寄り、しっかりと握手を交わして、
ここにUNDER17再臨。桃井から「メガネ出して。」とアニキに一言、懐から出てきたメガネは、
さすがに当時とは似ても似つかない^^;、大きな白っぽいメガネでしたが、

 『これがあのときのメガネだ!』

と桃井が言えば、それが全てです。満を持して、桃井から宣言。

 『一夜限りの、UNDER17復活!!!!!』

歌うのは、『天罰!エンジェルラビィ』となったわけです。

桃井の衣装、メガネは、どうしても当時を模したモノ、になってたわけですが、
私が観た印象で、アニキのコスチュームは、完全に当時そのものでした。
ほぼ4年ぶり、UNDER17が私たちの前に、復活した瞬間でした。


さて、格好や人が揃ったところで、いやこれだけでも十分奇跡の一夜ですが、
中身が結局期待はずれだったら、『完全復活』など書きません、言えません。

何故そう言い切れるのか。それはやはり、冒頭から書いてるように、
桃井の気合いの入り方が、当時そのものだったこと。異常だと書いたけど、
それは今の桃井には異常なのであって、あの当時UNDER17をやり切るテンションとしては、
このレベルだったのだと言うことを、思い起こさせてくれたのでした。

それほど、この『天罰!』は、気合いの乗ったものでした。
『UNDER17』を名乗った瞬間が、2段目のブースト「スパイラル」ボタンが押された瞬間に見えました。

前日、私はたまたま知り合いが、今日のこの日を予期して「UNDER17クラブチッタDVD」を
観てきた話をしてくれたので、久々にUNDER17当時と現在の桃井の比較論を話してたところでした。

UNDER17解散後、桃井の歌い方は明らかに変わってて、それは声を変えたというよりも、
一度やり切って潰れて、二度とあのときのテンションで歌うことが出来なくなった、
UNDER17はやらないのではなく、もうやれないのだと、そう認識していたわけでした。

そんな話をしてた翌日、まざまざと見せつけられたのが、このステージでした。
正直、ここまでの本来さながらの『UNDER17』が再び見られるとは思いませんでした。

それほどに、桃井は気力を振り絞るようにして、ソロステージの時に比べても何倍も
声を限りに、『天罰!』を絶唱したのでした。間奏、アニキと背中合わせでエアギターしてる姿は、
まさにUNDER17そのものでした。

だからこそ『完全復活』なのです。

今までにも、桃井はソロになってからカラオケで、何度かUNDER17曲を歌ったことがありました。
でもやっぱり、精彩を欠くというか、当時の感覚は無かったように思ってたので、
そんな感じになるのかな、と思ってたわけですよ。

それが違った。本物だった。
違ったのはやはり、『UNDER17』であるという覚悟、『スイッチ』が入ったこと、なんだと思います。
これが桃井を桃井でなく、UNDER17たらしめているのだとも改めて思えました。

ところが、それに加えて『一夜限りの』なのも事実だと思いました。

この歌い方は、いろんな意味で無理がある。1曲歌い切れたことこそ、奇跡と呼ぶに相応しい。
おそらく多くの人は、もう1曲、もっともっと!と思ってたに違いないでしょう。
でもこれは、本当に最後の最後だったのだと、私は思いました。

まさに、『真夏の夜の夢』。4年に一度の奇跡、となるか、UNDER17の一瞬の奇跡は、
こうして幕を閉じたわけでした。

一番最後、全員揃って挨拶のときも、中央に立ってた桃井は、アニキが一言語り終えたところで、
トコトコトコ、と走り寄りw、手を取って繋いで、バンザイしてお辞儀をするという、
アニキ曰くの「美味しいトコもってったな」的な演出もやってくれましたが、
これがほんと、桃井のアニキに対する精一杯だったようにも思います。

今回、たまたま同じステージに上がることになった、ということから、
どちらかではなくおそらくは開催者側からの要望で、このジョイントが実現したのだと私は予想しています。

どちらかが歩み寄って、声かけてはじまったことだとしたら、
そういうことができる関係であったならば、今でもたまに楽曲提供したりはできるはず。
できないからこそ、今のお互いがあるわけで。

そういう意味も含めて、この『UNDER17復活』は、今後しばらくまずは観ることの出来ない
「奇跡」であったと思うのであります。特に現場に居合わせられなかった人には、それを一番に伝えたい。

ほんとーこのシーン全編、DVDには収録されたらいいですね。伝説に残るUNDER17ライブDVDになるはずです。

桃井が最後に言い残した言葉、それは『昔からの仲間と、音楽が出来て、感動しました!』そんな内容だったと思います。
やっぱり一夜限りでも会えて、一緒に仕事が出来たこと、よかったね、と言ってあげたいですよね。

歌い終わった最後に桃井さん、「このメガネはまた使うこともあるはずだから、それまで取っておいて!!!」
と、客席に向かって投げてくれました。
この次。いつでしょうかね^^。


さて、せっかくだから普通にレポもあげておきますw。

前日は物販だけ下見しに来てたので、朝から列んで早めに物販は確保。

物販

桃井さんのは新作が無かったので、スルーでした^^;。
最初のワールドツアーTシャツが思い出せなかったので見せてもらったり。
さすがに離れてるだけあって、忘れてるよなぁ^^;。

CD物販

CDの方の特典は、ポスターのみ^^;。これなら3枚持ってるよw。1枚貼ってあるしw。
メインテーマCDは、買うとなにやら特典付いたみたいだけど、スルーしちゃいました。

物販終わった後に、前日同様にけやき広場へ移動。なんか、バザーみたいのやってたけど
気が付いたらモモイストがほぼ全面占拠してましたwwww。

久々にいろいろと多方面から知り合いが参集してて、懐かしい話やら、この日の予想やら、
いろいろしてました。

そんな中で、おそらくは主催者側が面白かろうと敢えてリークしてたと思われる、
先行セットリストをネットで確認。実はこの時点で、桃井が天罰歌うのは、わかってたことだったのです。

それでも、観てみないとやはりこの感動はわからなかったですね。
心の準備だけはしておけたのが、よかったなとしておきましょうか^^。

あとは、私は初心者なのでw、ベテランの皆さんからファイヤーモモーイを伝授してもらいw、
これで一気に「Feel so Easy!」が大好きになってしまったのでしたw^^。
まあほんと、夏のお祭り騒ぎには一番の曲ですよね♪^^

それから、私は知らされていなかったのですが、前回に引き続き、さきちが来てくれましたw。
久々に握手して挨拶して、いろいろ話したりも出来ましたね。
前回の時は会うことも出来なかったんだけど、今回は集合写真にも入れましたよ♪^^

15:00過ぎ、そろそろ入場しとこう、ということで
今回は一般席だったさきちをエスコートしつつ、会場入り。フラワーがいっぱいw。

フラワースタンドろりくるめろん

30日のけやきは、蝉がメインになってしまったようでw残念でしたが^^;、
「天空のスプライト」が心ゆくまで語れてよかったです♪^^

フラワースタンド家元

残念ながら不参加になってしまったという家元さんの。
ピンぼけになってしまったので^^;、このくらいの解像度でないと
観れないレベルになってしまったので、申し訳ないす^^;。

フラワースタンドmmmさきち

そしてmmm団の。mixiで募ってたのでしょうね。みんなのコメントもあったよ。
一緒に来てたさきちがチラッと写ってるのはご愛敬でw。

そうしてライブへと、入っていったのでした。


桃井さんは最後に、次の展開、ドイツと台湾のことも告知してくれました。
ここでみんなからパワーをもらえたから、がんばってきます!元気をありがとう!!と。

次に見に行けるのがいつになるかわかりませんが、またこういう、書きたくなるような感動が
押し寄せてきたときには、全力でそのときの感動を伝えたいと思います。ありがとうございました!


Presented by Y. SATO, in 2008
E-Mail ysato@blue.plala.or.jp