一言書評 〜永久保貴一作品の感想〜


 「変幻退魔夜行カルラ舞う!」をはじめとする、永久保貴一先生の作品についての感想です。
関連サイト
迦楼羅神教電脳支部


永久保貴一 「変幻退魔夜行カルラ舞う!」シリーズ連載30周年記念トークイベント(2016/08/21)

こちら。


若狭鬼神戦記 倶利伽羅もんもん(五)(99/09/12)

 「カルラ舞う!」の永久保さんのもう一つの世界、今熱く盛り上がってます^^。考証もしっかりとした原発問題・高速増殖炉と日本書紀の神話をベースに、世界を滅ぼそうとする八岐大蛇と死闘を繰り広げる天日槍の末裔たち。

 今回はいつも文に付き従ってた頼れる守護精霊のうち、西方白龍王と南方赤龍王の最期が見事だった。力強く、静かに地の底へと消えていった白龍、まさに烈火の如き炎を纏いて戦い抜き、最後の使命を遂げて力尽きた赤龍。後を託された文と天羽は決意も新たに、きっと操られた友達も救い出し、自分の大切な者たちを守り抜くことだろう。頑張ってほしい。

 恒例のおまけのページ“酒呪雑多”では、私も何度かアクセスして参加もしている迦楼羅神教のページも紹介されてましたね^^。永久保せんせもネットカフェからアクセスしてくれてるのかな?^^ お忙しいでしょうけど頑張ってほしいですね。応援してます♪


変幻退魔夜行 新・カルラ舞う!(巻の一)諏訪恐霊祭:上(98/09/12)

 ハロウィン休刊ということで、しばらくは倶利伽羅もんもんとか別作品で頑張ってましたが、やはり永久保さんと言えばこの作品でしょう^^。しかし3年半もやってなかったとは思わなかった^^;。そして読み始めてから12年とは^^;;。確かにだいぶ絵も変わってきましたね〜。

 読み始めた当時は夢枕獏さんの闇狩り師やそこから派生した孔雀王、さらにはアニメに転じてシュラト、他にも宇宙皇子などで、九字やら呪文やらが大流行してまして、その中の一つとしてこのカルラ舞う!も注目して読んでたのですが、今でも続いてるのはこの作品だけという…うーんやっぱすごいですよね〜^^。(長いと言えば宇宙も長いが、あちらは挫折中…爆)

 カルラは当初、セーラー服ゴーストバスターズなどと呼ばれてまして、まあ何やらいろいろごたまぜになってて、いろんなツボのある面白い作品ですね〜。日本の神話や呪術に格闘技、恋愛に友情、環境問題からいじめなどなど、もちろん美形も多数登場と話題に尽きない。まさに永久保作品の集大成っていうか代表作だな^^。

 この作品がアニメ化されたのは丁度OVAの絶頂期だったと思う。特に仙台編はアツい(笑)。闇の死繰人・剣持司に塩沢さん、近江は難波圭一で冬樹が佐々木望、女性陣としては魅冬に美夕で好きになった渡辺菜生子というのが良かったですね〜^^。この仙台編のラストは涙無しでは語れない名作、魅冬と冬樹の最期と剣持が語る人の差別の問題は、私の読んできたコミックの中でもかなり上位に入ってくる名シーンですね〜。

 さて今回の新作、かなり相手は手強そう。続きに期待です♪^^