一言書評 〜石渡治作品の感想〜


“LOVe”(29)(99/03/05)

 石渡さんの作品は、B・BからLOVeへと繋がるこのシリーズのみ買っています。男の生き方を謳ったB・Bも好きでしたが、このLOVeも最終巻を目前に控えて最高の盛り上がりを見せています。

 大好きな父さん、その背中を目指して、ラブは頑張っている。自分の描いていた本当の目的を思い知らされて最強になったラブのテニスには、激しさの中にも相手を思いやる優しさがあり、そして何よりもテニスの楽しさを語りかける強き心があった。歪んだ幻想の中に迷い込み、真の目標を見失っていた悪魔にも光を与え、山城の心はこっちの世界へ戻ってきた。母さんの心も一緒に連れて…。「つらいだけなら、苦しいだけならやめなさい… でも好きなら、負けずに…最後まで…がんばりなさい!」 山城の解放された晴れやかな笑顔が感動的でした(^^)

 今までラブを影ながら支えてきた旧主人公たち、森山が来た!ソーリーが来た!マジシャンが来た!そして今大好きな父さん=B・Bも還ってきた!! 次巻感動の最終30巻!最高のフィナーレに期待しよう!(^^)