一言書評 〜白線流しの感想〜


白線流し・二十歳の風(99/01/15)

 白線流しは、前回のスペシャルだけ観てます。今回も初っぱなから生徒に命題を突き付けられる園子。“友達”の在り方ってどんなんだろう?やっぱいろいろ考えちゃうんだろうなぁ。確かこの前もたくさん考えさせられた気がする…^^;。スピッツのこの歌も泣かせるんですよね〜・・・

 戦いとか、命とか、いろいろ考えながら、なにかに飢えてる若者がいる。それは寂しさの延長からくること? この親にしてこの子あり とは良く言いますが、その典型ですなぁ。今の一般的な家庭なのでしょうか?かなり寒いですね^^;、いろんな意味で。“鳴らない電話”が、愛情に飢えてることを強く表してますね。

 悩める二十歳。それぞれでいろんな悩みがあるんですね。それでもそんなときに会って語り合える仲間が、友達がいるって心強い。優しさには、いろんなカタチがあるのかな?距離を置く、っていうことはあるかも知れないけど、“突き放す優しさ”っていうのは難しいなぁ。私には出来そうにない。そうすることを否定はしないけど、賛成も出来ない。難しいですねぇ。

 星を見上げて想うことは、みんなの将来・行き着く先。最初は大きな夢でも、近づくほど小さく感じてくる。そして大したことないと考え、さらに上を目指し、そうしてるうちに昔の自分には戻れなくなる…。いつも想うことだけど、大人になるときには、出来る限り子供のときのいいところを維持しつつ、大人の良い部分を吸収して成長していってほしい。そうすれば子供の純粋さを持ちながら、悪い大人にならずにいられると思う。子供であること、大人であることを、ある意味逃げ場に使えるこの年頃。強く生きることは難しい。でも頑張ってかなきゃならない。耐えてかなければ。

 悲しみの淵から這い上がって、命を取り留めて、心を開いたときに、お互いが初めて素直になれた。子供の悩み、大人のつらさ、人の弱さ、みんな人括りにして解り合えて、本当に良かった(^^)。 予想通り考えさせられ続けた2時間でしたが、やっぱり観て良かったと思います。次回もあれば、是非観たいと思います。