一言書評 〜機動戦士ガンダムSEEDの感想〜


 ガンダムSEED関連の感想をこちらにまとめておきます。
 2002年10月5日〜毎週土曜日18:00〜18:30 TBS系列にて放映。
 ブロードバンド配信 翌日日曜0:00〜丸々1週間常時配信中!
  http://www.gundam-seed.net


PHASE-39 アスラン(2003/07/06)

 タイトル通り、アスランの視点から見た今回の戦いの構図の整理からスタート。実は前回最後にアスランが視認したのは、キラのフリーダムではなくて、行方不明だったバスターが何故こんなところに…?という展開かとも思ったのですが、やはりアスランが探し求めてるのはキラだけなわけで、とことん無視されまくってますディアッカ君。まあ仕方ないけどね、忘れられた存在だしw。

 ザフトではなく、アスランはアスランとして介入する。それがジャスティスの意志であり、一時的とはいえ初めてフリーダムとジャスティスが戦場で共闘する。やはりキラとアスラン、SEEDを持つ者二人の共同戦線はめちゃくちゃ強い。もちろんストライクやバスター、シュラク隊も頑張ってる。どうやら薬が切れたようで、これだから強化人間はたちが悪い。おそらくは、フィル・フリッツがアルザードに乗る前に飲んでた薬と似たようなものでしょう。ニューロα、そんな名前だったかな。するとアズラエルは名雲なのでしょうか。登場の仕方的にはそっくり同じでしたからね。このゲテモノ軍団、アルザードチームと言うことにしましょうw。

 アスランは戦場にいて敵を撃退していても、まだ悩み続けている。でも、それでもキラと語り合うことで何かしら見えてくるのかな。敵なのかわかんないディアッカ君はやっぱり放置の方向で、注目を受けるのはやっぱりジャスティスのアスランだけですし。回想シーンが走馬燈、初めて出逢った頃のように、今キラとアスランが正面から相対する。カガリが居たから素直になれたのもあるけど、あんまり長すぎると親父がだまってないと思うけどなぁアスラン。

 戦いで済む世界ならいい。SEEDに回想シーンが多いのは、振り返ることで戦争を省みて、どうすればいいかを探してるから。例え護るためでも、銃を撃ってしまった自分には、戦争でしか解決する術は無い。まるで三枚目のディアッカを見てても、やっぱりアスランにはどうでも良いことで、悩みは再び深まったのかも。アスランが危惧するようなことは、キラは全てわかった上で、全てお見通しで行動してるわけで。アスランの導き出した答えは、軍人としては納得できないものなんだろうけど、人として自然に、感情のままに生きる本来の生き方なんだろう。でも真面目すぎるアスランにそれを選択できるかが問題。それを選べるようになるまで、まだ暫くは苦悩のアスランが見られそうです。それが人の、SAGA!


PHASE-38 決意の砲火(2003/07/06)

 「出来ることと、望むことをするだけです。このままじゃイヤだし、僕自身それで済むと思ってないから。」キラって覚悟決めてるよなぁと、前回のラストを繰り返し観てて思ったよ。ナチュラルひとりで出来ることなんて限られてるけど、キラが言うんだから世界をひっくり返すことだってできるはず。言う人が違うと、この言葉は凄まじくなるもんです。

 ところで例のDVD本読んで気付いたこと。SEEDとNOIRの関連性って、主題歌の梶浦由記くらいだと思ってたのだが。よく考えるといろいろあるんですね。ミレイユ・ブーケ→マリュー・ラミアス、夕叢霧香→ナタル・バジルール&フレイ・アルスター。霧香の二重人格が、二人に化けると同時に、フレイは性格がアレですからさらに類似性強し。これだけでも思い付いただけでびっくりでしたが、更に一つ。霧香が絵を描く話がありましたよね。殺し屋ノワールがほんのひととき人間らしい触れ合いを求める名編でしたが。でもね、このとき霧香が憧れた男の声が、関俊彦さんなんですよ。そして、霧香がナタルではなくフレイであるとするならば、霧香であるフレイが、そのときの男=関俊彦つまりはラウ・ル・クルーゼの下へ行ったのは、、、、ということでノワール観てない人にはわからない脱線はこれにて終了。

 アバンに出てきた呆れるだけのジャスティス・アスランと、アズラエルという男と、さらにブルーコスモスという言葉。「人類の敵」と言えばやっぱり竜堂四兄弟ですが、それはさておきマスドライバーに加え、危険なガンダムを持ち出そうとするこの男、3クール佳境・波乱の幕開けでしょうか。

 オーブに突き付けられた最後通告。やはり完全平和主義を唱えるサンクキングダムは潰される運命にあるのか。ワンダースワンで遊んでる少年達は、何を考えていようが関係ないけど、子供達が時代に殺されると言う言葉、アスランには届くのだろうか。脱走艦の行く先は、自信で判断するしかないわけで、動揺するカガリの心情が普通なのであって、落ち着きすぎてるキラくんのがおかしいと思います。カズイの考えも自分に素直なわけで、サイも一皮むけて大人になった気がする。キラに差を見せ付けられて、いろいろ思うところもあったようですね。

 面食らってるのはディアッカだけじゃないんだけど、ミリィの決意も固いわけで。バスターがなくなっちゃった今、何もできない人は降りるしかないからね。艦長も緊張の糸が切れたように、ミサトさんになっちゃってますし。それでもやっぱり戦闘は開始される。有無を言わさぬ砲撃に、シュラク隊のアストレイと、AAが孤軍奮闘を続けるのみ。ディアッカ君はただ眺めてるだけ。初陣のフラガ・ストライクに対するのは危険すぎるキレたガンダム3機。フリーダムの全方位攻撃に為す術もないダガーでは敵うはずもなく。鉄球攻撃してくるゲテモノガンダムが叫ぶのは「撃滅!」「抹殺!」。わかる人には説明する必要も無いが、「スクライド」シェルブリッドのカズマの必殺技、衝撃のファーストブリッド、撃滅のセカンドブリッド、抹殺のラストブリッドが元ネタでしょう。カズマ本人はフリーダムに乗ってるわけですが。高笑いするガンダムパイロットはカミーユ以来何人目でしょうか。

 見るに見かねて飛び出した後先考えてるのかどうか定かではないバスターガンダム。そして戦況を傍観するジャスティス・アスラン。バスターが登場したときにBGMが変わったのはどういうことだろうw。この時点でアスランの考えもしっかり固まってるとも思えません。潰すためのフリーダムを助成するは、自分の手で破壊するためか、キラを自分の手で2度殺すためか。久々のガンダム7機登場で、激闘編は次回に続きます。


PHASE-37 神のいかずち(2003/06/22)

 何を信じて戦うか。勲章か、命令か。ジャスティスの真の意味を理解したとき、アスランがさらなる強さを発揮する。やっぱこの凛々しいお姫様はすごいね。二人の男を奮い立たせ、焚き付けて、戦いを勝利へと、世界を平和へと導く戦いの女神・ジャンヌ=ダルクのように。

 カガリと再会したときにも思ったのだが、やはりキラは変わった。別人のように。ちょうどカミーユがグリプス戦役最終決戦前に、異様なまでに静かに語りかけるシーンがあったけど、そんな印象を受ける。壊れていかなければいいんだけどね、そのまま。久々に登場したディアッカだけ、時間が止まったようになんにもわかってないわけで。そして自軍に都合良く報道して使うという、オーベルシュタインのような民衆を味方に付ける技。まるで地球圏統一連合のように。コーディネイターとナチュラルの確執。まるでティターンズのように執拗ですね。黙って従うか、現実に抗い、真に望む未来を勝ち取るか。ただ、戦いを始めなければならないことは共通認識として持てたようだ。どうなるかな、今後の戦局は。

 マスドライバー、グングニール。またもや危険な匂いのするネーミングが出てきた。何もすることの出来ないフレイは、どうしようもなくラウの籠の中で藻掻くしかない。容赦ない戦闘がパナマ湾を強襲する。命など安いものだ、とかつてヒイロも言った。グングニールというのは、かつてのマスドライバー同様に、衛星軌道上から地球表面へと物理攻撃を仕掛けるプチコロニー落としみたいなものか。かつて猛威を振るったギガノスのマスドライバーは、単なる隕石落としであったが、今回のはだいぶ違う。これこそが“神のいかずち”か。要は、逆サイクロプス。電磁波攻撃を仕掛けるユニットを多量に射出し、それを地上でセッティング、一斉放射して殲滅を仕掛けるとてつもない武器だ。バグよりもはるかにたちが悪い。ストライクもどきの大量生産ジムが出てきたところで、何の役にも立たなかったようですな。人は何度同じ過ちを繰り返せば済むのでしょうか。無抵抗の人間をモビルスーツの武器で撃ち殺すなど、かつてない残酷な殲滅戦でしたなぁ。気分が悪い。

 さて、エリカ・シモンズ女史の土産品がムゥの元に届いた。新戦力・ストライクである。既にレジスタンス軍となったAAチームに、階級による呼称は必要ない。確かに4倍のパワーを持つフリーダムと、鷹とはいえナチュラル仕様のストライクの模擬戦では、相手が悪かろうに^^;。キラがストライクダガーだったら丁度いいかもですねw。次回はようやくゲテモノガンダムの一機が登場するらしい。どんな汚い戦いするか、拝見するとしましょうか。


PHASE-36 正義の名のもとに(2003/06/22)

 でかすぎる失敗。この失態は高く付く。スピットブレイクは、仕掛けたパトリック・ザラの自業自得のようにも思うのですが、さてよくわかってないようですな。重過ぎるアスランへの厳命。そんなに大事なものならもっとしっかりと管理しておきなさいって。杜撰過ぎる管理不行き届きという自分の手落ちを、自分の息子や、かつての仲間に擦り付けようとする。人間とはかくも浅ましくなれるものなのか。まあこのおじさんも天罰待ちでしょうな。

 勝つためには手段を選ばず。それがニュートロン・エネルギーを使うという選択。でもそれは息子を殺されたニコルの父が復讐のために始めたこと?とすればその原因はキラになるのか、それとも無謀なる特攻を仕掛けたニコルになるのか。帰還したキラの決意は固く、何人たりとも核搭載型ガンダムに触らせようとしない。それがフリーダムを託された者としての覚悟。全てを敵に回しても、自分が正しいと思ったもののために戦う。味方には近しい仲間も居ない。ヒイロがゼロを持ち込んだときには少なくともその意を解ってくれた戦友であるガンダムパイロットの4人が居たわけで。一回り大きくなったキラは諭すようにAAクルーに語りかける。何と戦わなくちゃいけないか。万能な人なんか居ない。君は僕の出来ないことをやればいい。サイは、自分の目的を見つけることが出来るだろうか。

 劇中歌“水の証”。SUIT CDの第3弾ラクス&ハロに収録されてた名曲です。この歌にはやはりアスランとキラの回想シーンがよく似合う。銃を向ける怯えたアスランと、銃を向けられ凛としたラクス。難なく敵襲をあしらってしまったラクスの側近衆は、一体どんな集団なのか。あまりにも衝撃的な事実に直面し、逆に冷静となれたアスランは、今こそ正義の名のもとにジャスティスを駆る。キラとの間にかわされるのは、友としての語らいか、自爆をも前提とした殺し合いの再戦か。何と戦わなくちゃいけないか。いよいよそれが見えてくる。


PHASE-35 舞い降りる剣(2003/06/22)

 正直ラクスの手のひらの上で舞っているような感覚すらあるキラの行動ですが、それでも今は感情のままに進むことだけを考えるのだ。それにしても良くすれ違うなこの二人は。どうしたってこの二人のすれ違いを描くのがこの作品のテーマでもあるようなので、仕方ないのだが。ちなみにこの回から、ラクスが戦犯・反逆者となった記念として?アイキャッチが変わってます。気付きましたか?ラクスがくるくる回ってハロがふわふわ飛んでるのは同じですが、横でシャボン玉を吹いてるのはアスランではなくキラなのですよ。これがどんな意味を持ってくるか、その観点も着目していきましょう。

 やはりモビルスーツに戦闘機で立ち向かえるのはエンデミオンの鷹くらいなものか。次々撃ち落とされては、AAも窮地に。でもやっぱりAAの武器の名前は覚え切れないです^^;。あまりにも一方的な戦いに歯噛みしても、まだ暫くは誰も駆け付けてはくれない。高みの見物を決め込む誘拐犯は、果たして何を考え何処を目指すのか。ようやく戦闘機に搭乗できたムゥも、どこまで善戦できるのか。鷹とはいえたった一機の戦闘機で。

 各自防衛線を維持しつつ、臨機応変に応戦せよ。なんとまあこんなとこにもフォークのような作戦参謀がいるらしい。しかしこちらは確信犯なのでさらにたちが悪いと来ている。フラガが間に合って、自分らが生け贄であることを知るAAの面々。すでに周りに味方は居なくなった独立戦力。ホワイトベースから始まる歴代ガンダム搭載の強襲揚陸艦と同じ運命を辿るのでしょうか。不可能を可能にする男に最後の望みを繋ぎ、決死の脱出を試みるAA。ところでイザーク君。そろそろ自分がやっかい払いにされそうな作戦というのを読み取ってくれないかな?腹の探り合いというものを考えてね。鉄砲玉デュエルと最後の防衛線スカイグラスパー。終焉の時は着々と近づいてくる。

 最期の瞬間が正に来ようとしたとき、単機で大気圏突入を敢行してきた舞い降りる剣=SEEDを持つ最強フリーダム=キラ・ヤマト。ザフトの機体だからこそできたのか、全軍に脱出を説き伏せたフリーダムのキラ。そしてニコルの再現を避けるかのように、冷静に足だけを切り落とされたデュエル。青き正常なる世界とは、どんな犠牲を払ってでも勝ち取るべきものなのか。サイクロプス起動。これはかつてZガンダムにおいてジャブローを基地ごと吹っ飛ばしたティターンズの作戦の再現(第12話ジャブローの風参照)。これもやはり、歴史は繰り返す、のか。命辛々ジェリドが仲間を叩き落として生き残ったあのときが思い起こされます。それにしてもあのとき以上の被害規模で引き起こされた自爆ショー。そしてフリーダムを奪取されたと知るアスランの困惑・憤りは何処へと向かう?暫くは何がなんだかわからないでしょうが、まずはラクス、そしてクルーゼの発言に注目していきたい。今のところアスランは単なる道化ですゆえ。

 さて遂に登場した最強のガンダム=フリーダムですが、スピードは最速ですね。νガンダムのように小回りも利くようです。そして肩2門と腰に二つのビームキャノン+ビームライフルで5ヶ所同時斉射できるのですが、プログラミングにしてはおそろしく柔軟に動き回って次々標的変えて撃ちまくってますよ!?コーディネイターだから何でもありなのか、プラスして意志でコントロールしてるんだろか。ビームはそれほど太くもなく、ヴェスバー以上バスターライフル以下の印象を受けましたが、手元で照準付けるでもなく、どちらかと言えば飛ばないファンネルの印象がありますよね。エネルギーが無尽蔵だとさらに恐ろしいですが。ジャスティスはどうなるんでしょねぇ。


PHASE-34 まなざしの先(2003/06/22)

 最初から脱線しますが、「聖闘士星矢 冥王ハーデス十二宮編」を全話見終わりました。細かい感想はいずれどこかでと思いますが、まあ声変わりの激しいゴールドたちでした(w。ジェミニの二人が、トレーズ・クシュリナーダ若しくはアンディ・バルドフェルドこと、置鮎龍太郎氏だったことはさておき、問題?は「蠍座スコーピオンのミロ」。この御方、旧作をご存じの方なら言うまでもないことですが、もちろん「シャア・アズナブル」こと池田秀一さんでした。ところが今回のハーデス編、声は何と!「ラウ・ル・クルーゼ」こと関俊彦さんでした(爆)。星矢とSEED含めたガンダムを同時に見てきた人なら「をいをい」ということ間違いなし、初代仮面の男が現在の仮面の男に成り代わったかのように思えるわけです。なのでどうしても、何か良からぬことを企ててるラウ・ル・クルーゼであるかのようにミロが見えてしまうのです^^;。うーむ、これってやっぱり狙ってますか?wシャアの声で撃ち込まれるスカーレッドニードルよりも、狂うぜバージョンの方が効くような気がしますな(爆。


 スピットブレイク。遂にこの日が来たか。握手したのは意外だったけど、その後のセリフはやはりイザークらしい。激戦の前のアバンは、妙に静けさが際立ちますね。

 軍の命令により散っていったAA部隊ですが、どうにも参謀がいなくなってしまったためか、軍の命令という運命に翻弄されていくのみ。キラの進むべき道は何処に。SEEDを持つ者ならそれがいずれ解るという。着々と進められるスピットブレイク。全ては己が望む平和のために。目標がすり替えられたのは、オペレーション・メテオも一緒だが、こちらは悪しき方へとねじ曲げられた。この一報が、キラの行方を決めた…か?

 ナタルの握手は、イザークのそれよりは自然ではあったけど、この人も普通に振る舞える女性でありたいのだろうな、きっと。さて来ました、スピットブレイク。イザークの機体も見えます。こうした殲滅戦には、アサルトシュラウドは向いてますね。ヘビーアームズみたくも使えますし。狂うぜも、そしてバクゥまでもが参戦してます。ムゥも、フレイも、そしてキラも、己の本当の居場所を求めて彷徨う。

 歌姫再臨、白兵戦で対峙するムゥとラウ。「この感覚は…?」でわかってしまう辺り、やはりこの二人のニュータイプ能力は特筆すべき。戦場へと赴くフリーダム。キラによって名付けられた新たなるガンダム。ENERATION NSUBDUED UCLEAR RIVE SSAULT ODULE Complex。最後のコンプレックスって何だろう?とか思うけど。とにかくニュートロンジャマーキャンセラーと、ストライクの4倍以上のパワーと共に、想いだけでも、力だけでも叶えられない何かを叶えに、自由意志の象徴=フリーダムは今飛翔した。

 関係ないけど、この話は初めて焼いたDVDで見た。やはり地上波放送はチャプター切ってせめてCM飛ばせるようにしときたいなぁと思った次第^^;。やっぱそうしとこう!


PHASE-33 闇の胎動(2003/06/01)

 わかっていてもできなきゃ一緒。ナタルの言い分は正論であり、でも人がついてくる言い方ではない。だからこそ、その正論をわかりやすく伝えるべき人物が必要となる。それが艦長の器であり、上ではなく下から必要とされるべき人材なのである。軍法会議も公平に開かれればいいのだが、さてどうなるか。スカイグラスパーに乗ってからようやく顔と名前が一致したトールだったけど、結構いろいろセリフもあったのですねぇ。今度見直してみるときには、ラスティ、ミゲルと一緒に着目してみよう。

 回想シーンの多い回。それは人を殺したことの走馬燈。ラクスっていい娘だよなぁ。身近にこういう女性がいるってことは、戦士としては嬉しくもあり、心強くもありますね。

 軍法会議はやはりどうでもいい話の流れを作り上げる。どうにもキレたフレイと同じ事を言ってるだけで、こじつけだけで人を裁くことをやりたいらしい。どうにも、やりきれないやり方ですね。ガンダムって、子供も見るアニメじゃなかったのかな。これはあんまりよくないよ。教育委員会にでも通報しとけば、DVD化されない幻の1話になるんじゃないか、くらいの勢いで。まあ査問なんてのはこんなもんだし、新しいガンダムを戦時投入しようとしてるあやしいおじさんたちとつるんで、コーディネイターを根絶やしにしたいがためにうった大芝居、とも受け取れる。ずっとこのままはあり得ない。ミリィとディアッカが歩み寄るように。キラとラクスがずっとこのままでは居られないように。


PHASE-32 約束の地へ(2003/06/01)

 OPムービーですが、2クールと3クールで大きく変わったとこがあります。気付いた人はいないでしょうが。いやわからんて^^;。MIAと認定されてる(まあ戦死だね)トール・ケーニヒが削除されてます。こんなちっちゃくて一瞬なの、気付くこともないでしょうが。えっと、コロニーをバックにキラが出た後に、後ろにパラパラと仲間が映っていくトコあるでしょ。そこで2クールではトールの立ち位置だった場所に、3クールではカガリがいます。ミリィの隣なのですぐわかるかな?ニコルがいないことはすぐに気付く変更点ですが、こんなところも変えてたんですねぇ。細かいっ!まあつまりは、今後トールは出てこないって方向で。

 このアバンもまた凄いッスね。最近DVD買った「天空戦記シュラト」、同じガンダムシリーズの「新機動戦記ガンダムW」。どちらもしつこいくらいに出てくる言葉が「殺す」「殺す」なのですが、今回のSEEDもその流れでしょうか。アスランが何回「殺す」と言ったか数えてみるのもいいでしょう。まあフラガ=子安のかつてのキャラ、夜叉王ガイほどではないですがね^^。考えてみるとこの2人の因縁はシュラト以来だ〜。シュラトVSガイ。Wでも2人は出てるよ。デュオVSゼクス。そしてラウVSムウ。以上脱線でした。

 いろいろ暗躍するおじさんたち、どちらの陣営にもいるようです。新しいガンダムも、あんまり好きにはなれなさそうだし。そして口数減ったかイザーク君。アスランが思い起こすのはやっぱり閃光の刻ばかり。どんな声をかけられたとしても聞こえないかと思えば、勲章、転属とくれば反応するは、やはり軍人の性か。キラも記憶を辿ると慟哭が甦るばかり。つぶやくように何気ない言葉“SEEDを持つ者”の意味は?怒りに感情を任せて殺し合うを仕方ないと言い切る歌姫強し。敵?真の敵とは誰のことだ?

 オペレーション・スピットブレイク。言葉を全て切り捨て、銃のみを取っていく力。感情のままに生きることは正しいことだとヒイロは言った。それがまかり通らない世の中だからこそ、冷静なる好戦家が時代を動かしていく。サイはほんとに不器用ですね。相葉兄の頃から変わってません。何気ないメカニックの言葉に過敏に反応するミリィ。もう壊れる寸前です。そこへたまたま居合わせたようなディアッカ君。災難というか無神経というか。そして武器を見るとキレる女2人。怖い怖い。でもまあある意味、このディアッカの軽さが、この2人の目を覚まさせ、そして救ったのかも?まだまだ波乱は続くようですアークエンジェル。


PHASE-31 慟哭の空(2003/05/19)

 31話の前に、前回“閃光の刻”を観直しました。やはりこれは名編です。特にアバンタイトルからAパート、そしてラストの血戦は3度4度と見返してて、何度観てもいい!と思える回でしたよ。「閃光」というと思い浮かぶのが「閃光のハサウェイ」「ヒイロ閃光に散る」と、どちらも何度も読み返し見直したいところが出てきますね。ガンダムSEED随一の回であったと思います。

 さて、衝撃の自爆ショーから1週間、一体どんな展開が待ち受けているかドキドキものでしたが、そこにはミリィの見た「SIGNAL LOST」の現実が待ち受けてるわけで。ミリィがリヴァイアスのこずえにならないように祈るのみです。現実を直視するのは大変なことで、暴走せずに生き延びる道を選んだのはディアッカのみ。回収されたのはバスターのみ、発見されるは敵ジンの機影のみ。さすがの少佐もかける言葉が見つからず、帰投するイザークとともに歯噛みするのみ。

 ここまで見事にやられると、何とか原形を留めてるストライクの強度を誉めるべきか。コクピットから消えたキラは、あの瞬間どんな判断をしたのか。それはバーサーカーにしかわからないので再登場を待つばかり。銃を振り回して泣きじゃくるばかりのカガリは、アスランの過去に触れることで、さらにどうしてよいかわからなくなるし。一番訳わかんなくなってるアスランの慟哭は、虚しく響き渡るのみ。ゼロカトルがヴァイエイトのトロワを倒したときに似てるでしょうか。やはりヒイロ並みの神経持ち合わせた奴が一人はいないとだめですね。レディ・アン並みのナタルは居るのですが、それだけではだめですよ。

 現実を受け入れられない、受け止めきれない少年少女たちは、それぞれに戸惑い、戸惑う。戸惑うしかないじゃないか。怒りのやり場が見つからないところに、いい奴が現れましたね。ディアッカ・エルスマン、どうしようもなく無神経な奴ですが、これからが楽しみな奴でもあります。怒鳴りながらアスランを出迎えるイザークも、宿敵ストライク沈黙の報には悪い気はしてないようだ。そして、意外なところで目覚めたキラの運命はどこへと流れる…?


PHASE-30 閃光の刻(2003/05/15)

 戦友の死に動揺するアスラン、怒り吠えるイザーク、アスランがキレるのを先読みしてなだめるディアッカ。ここでディアッカいなかったらやばかったよね。イザークは放置しといても適当にあしらわれるだけなので問題ないですが。

 モビルスーツを倒し破壊したときと、少年パイロットの乗るブリッツを落としたときで、キラの受けたショックはでかい。もちろんニコルを思うアスランの慟哭が聞こえたからだろうが。イザークだけはミゲルを覚えてたようだが、自分の傷とニコルの敵、とれるのかほんとに。これで絶対的な憎悪がアスランに燃え上がったわけだ。キラの中にはニコルの死、虎の死が重くのし掛かる。立ち直れるか、狂戦士。

 感情の赴くままに戦場へと向かうアスラン。だんだんヒイロに見えてきました。3機のGが決闘へと向かう勇姿は格好良かったですよね。子供達の感情の波に圧されることなく、自分のペースで戦い続けられる少佐はさすがです。一度の勝利に浮かれているトールは危ういです。そしてイザークはいつも通り致命傷は食らわず戦線離脱。不時着するアークエンジェル。潔く負けを認めるディアッカ。ニコルを殺され、トールを殺され、お互いに怒りの赴くまま種を弾けさせるキラとアスラン。ガンダム最強のファイナルウエポン“自爆”を直撃で食らったバーサーカーストライク。フェイズシフトは自爆にも勝るのか。閃光の中に消えた2機のガンダム。ソロモンの海で藻屑と消えたGP−01FbとGP−02Aが思い起こされる光景でした。そろそろOPに登場する“あの”ガンダムが登場するでしょうね。続きを楽しみにしましょう。


PHASE-29 さだめの楔(2003/05/15)

 アラスカへと向かうアークエンジェル。大人の都合で動いていく戦争の真実が見える。久々にみるイザークとディアッカのやり取りも小気味良い。前回のBパートで悩んでたのがキラなら、今回Aパートで悩み続けるのはアスラン。ニコルとの会話も今回限り。もっと話しておけばよかったとかってのは後で言っても仕方ないんですよね。

 スカイグラスパーの搭乗員として志願したのは、ヘリオポリス4人組のトールでした。ミリィの気持ちも考えず、カズイも心配してるのに。どうも展開がVガンダムになってます。トールはトマーシュとなるか、オデロとなるか、それとも違った活躍を見せてくれるか。両親と会ったことで何かが心に目覚めたのかな?そして両親と一目アイコンタクトだけのキラは、やっぱり泣けてきて、飛びつくカガリの様子に驚くは両親たち。この2人の関係はいつになったら明らかにされるんでしょうねぇ。

 キラの存在で足付きの動向を確実に掴んでいたアスランたちザラ隊。同じくアスランとの遭遇で迎撃を読んでいたキラ。初陣のトールとランチャーストライクの連携もまずまず。久々にストライクへがっついてすぐにやられるイザークが良いです。この体たらくだと、そろそろ出番はなくなってきますかね^^;。

 落ちていくブリッツに目もくれずキラに挑もうとするアスランは、どうしてもキラ命。ランチャーから空中でエールへ、そしてさらにソードへと換装してはMAXパワーになって襲ってくるキラのストライクはまさに無敵。フェイズシフトダウンしたイージスを助けようと、ミラージュコロイドで飛び込んだ片腕のブリッツ=ニコル。最期はソードの一撃。あの構図だと、ちょうど両腕だけを斬り上げるようにしてればアムロみたいにうまく決まったろうに…。

 キラはニコルは知らないけれど、アスランはニコルの思いを多少なりと知っていた。この死が今後の展開を劇的に変化させるかも。何せラスティーの時は何も激昂してないし。ニコルがイザークではこうはならなかったろうなぁ。福田監督は今後どうするつもりだろうか。まあ新OPにもブリッツとニコルが出ていないことで、この展開は予想されたことではあったのですがね。アスランの愛憎物語がここから加速していきます。


PHASE-28 キラ(2003/05/15)

 かなり久々になってしまったSEEDです。タイトルはそのものずばりの主人公ですな。前回の様子から続いてくるなら、いろんな謎も見えて来そうですが、どうなるかな?

 まずは作業服姿の狂うぜ隊4人衆。家族に会えないフレイ。カガリは第1話のカガリにようやく繋がり、ヘリオポリスの4人は家族と再会。それぞれの平穏、それぞれの思い。そして、キラの出生の秘密も、両親の出現で明かされる…?

 フレイが泣きじゃくるシーンは、会話よりも音楽がいい^^。サウンドは“あんなに一緒だったのに”のアレンジVer。タイトル通り、キラの周りでいろんな感情が、思いが動いていく。アストレイのOS換装もあっさり終わらせ、スラスター推力もUPされたストライクに打ち込むことで、人との関わりを避けようとするキラ。やっぱり一人思い悩む少年の心は、少佐如きではわかろうはずもなく、偶然にして必然のアスランとの邂逅だけが大きく揺さぶるだけで、悩みはまた深まる一方である。ここでかかった挿入歌“あんなに一緒だったのに”は、やはりこの2人の間に流れてこそ引き立つのですよね。

 静かなる回が終わった後は激闘編。アスランとキラの思いは交錯するばかりである。


PHASE-27 果てなき輪舞(ロンド)(2003/04/20)

 モルゲンレーテへと戻ってきた狂うぜ隊の面々。何が起こるか楽しみですがその前に変わったばかりの新OP!毎回OP映像の中に次の展開のヒントがありますが、今回の目玉はやはりストライクの進化バージョンと新たなる3機のガンダム。それにしてもなんという重装備でしょうこのストライクわ!ヴェスバー、アサルトバスター、オーバーハングキャノンまで飛び出してます。星銃士ビスマルクをご存じならば「オルガニックフォーメーション、発射!!」というところです。まあ観ればわかりますが。同じくイージスも究極進化してるのでしょうか。危険すぎます今後の展開は^^;。新たなるガンダムは不敵な面々。どんどんイザーク君の活躍の場が奪われていくような気配ビシバシです^^;。どうなるのかなぁ?

 解析されるキラの能力とバーサーカー性能。やはり新たなる展開が始まっている。あまり周囲を気にしないで戦ってる感のある素人集団アークエンジェルだが、ここまでしっかりと情報ダダ洩れにしとけば、対策も考えられて不利になるのも時間の問題ですな。平和の国オーブ。どんな策略が進められてるのか、情報を制する者が世界を制するのか。まさに問題だらけのアークエンジェル幹部将校、早いトコ何とかしないと、勝ち続けてるのは主人公メカを載せてるからだけ?と言われても致し方ないですからね。前回のミゲル・アイマンの回顧録と比べて、今回の情報整理の解析は今後を占う上で非常に役立ちます。まだ観ぬ強敵に、勝てるのか?アークエンジェルおよびバーサーカーガンダム!?

 新たなる略称SEED。それは、uperior volutionary lement estined - factor と呼ばれる。この呼称の意味するものは?真なるバーサーカーの正体なのだろうか。まだまだ謎解きは始まったばかり。このシモンズ女史、敵に回せばやっかいだぞ…! そして遂にたくさん出てきたASTRAYレッドフレーム。これだけ数あるとオーブの強さも窺えますが、ロウたちは出てこないだろうなぁ。 そしてどうやらこのASTRAY、シュラク隊のようです(笑)。頼むから毎週一人ずつ殺さないで下さいね^^;。

 エンディングも変わってしまいましたね。映像はまったく一緒で芸がないですが。歌は石井竜也でした。See-Sawは出てこないのかなぁ。ラストを飾る第4クールに期待しましょうか。先の読めない展開、次回も楽しみだぞ!


PHASE-26 モーメント(2003/04/20)

 2クール半年分が終わりました!半年間を振り返る意味で、第2期OPのタイトルをサブタイトルとして、ミゲル・アイマンことTM西川貴教が延々語っていく回です。区切りには良いかと思われますが、何故にこのキャスティングとなったのかがよくわかりませんね。どうせならラスティでやってはどうかとも思うのですが、それだとあまりにマニアックになるのでやめたのでしょうね、きっと。しかも西川だったらガンダムファンじゃなくても観るから視聴率上がるっぽいし。

 特に語るべき点も無いですね。半分見終わって改めて序盤を観ると、また違った見方も出来る訳ですが、キラが加速度的に強くなってバーサーカーになっていく様子を一気に見れるのは壮観です。そして同時にアスランの苦悩が一気に深まっていくのも観れます。ある意味名編なのかも知れません、この話は。余計な挿入歌もあったように聴こえますが、まあ聴き逃すことにしときましょう。次回に続きます。これからが佳境です。


機動戦士ガンダムSEED ASTRAY(1)&ASTRAY R(1)(2003/04/20)

 コミック版のアストレイが2冊同時に出ました。連載誌の少年エースやガンダムエースを読んでる人は既にご存じでしょうが、ガンダムSEEDの外伝です。かつてガンダムのOVAシリーズのように、ずっとあとになってこの手の同時並行する物語を描くサイドストーリーを創ることはありましたが、まったく同時進行でっていうのは珍しいでしょうね。同じ舞台で別の主人公がすれ違いながら行動し、それがやがて一つ所に結びついてさらなる壮大な物語に発展するという手法では、夢枕獏氏のキマイラ&闇狩り師およびサイコダイバーシリーズ、最近ではブギーポップなども近いかなぁと思います。何でもありのSEEDはここでも新たなる試みにメディアミックスで挑戦しているやはり目の離せない存在であります。

 今回発売された『ときた版ASTRAY』と『戸田版ASTRAY R』は、主人公は全く一緒、舞台も同じ、時間軸も全く一緒で、並べて読むと同じセリフも出てきそうな勢いですが、それぞれ特長があって良いと思います。ときた版といえば、忠実に作品世界を再現してずっとガンダムコミックを描き続けてきただけに、モビルスーツの戦闘含めて全体がわかりやすくなっていて、入門版にちょうどいいです。しかもこのコミックスには設定ファイルの別冊付録が付いていたので、これを読んでから読み始めると尚のこと楽しめるという風になっています。この設定およびASTRAYの登場人物の中には、SEED本編でもラウとムウに関係してそうな人物として浮かび上がったファーストコーディネイターの存在が、もっと明らかになってきそうな描かれ方をしていますので、そちらも注目。

 主な主人公は二人。一人は自由奔放なジャンク屋で、ASTRAYのゴールドフレームの腕、そしてブルーフレーム&レッドフレームを最初に発見したロウ・ギュール。実に気持ちのいい真っ直ぐな奴で、初期のジュドー・アーシタを思わせます。もう一人はロウがASTRAYを発見したときに偶然出逢い、その後敵味方になりながら別行動を取っていくクールな傭兵・叢雲劾(ムラクモガイ)である。容貌とその強かさは、かつてのザビーネ・シャルを思わせますね。要注意人物です。

 モビルスーツは完全体として残っている二機、レッドフレームをロウが、ブルーフレームをガイが乗ることになり、謎を秘めたゴールドフレームはその腕のみが存在を確認されているという状況。ロウ=熱血の赤=レッドフレーム、ガイ=クールな青=ブルーフレームというのは、既にメカモノでは王道のパターンですな^^。性能は、バーサーカーストライクに敵うかはともかく^^;、他のイージス、デュエル、バスター、ブリッツには引けを取らない強さであると思われます。まだまだ謎多き存在ではありますが。

 ストーリー上の接点としては、TV6話でアークエンジェルが立ち寄った“アルテミス”という要塞があったのですが、アークエンジェルが立ち去ったあとにこの2人が舞い込んで、またまたここの間抜けな司令官に一泡吹かせるなどの話がありました。それにしてもこの“アルテミス”の自動防衛システムの名前が“アルテミスの傘”。笑っちゃいました。某“アルテミスの首飾り”とどちらが優秀だったのでしょうか?^^全部壊してしまわれたトコまで一緒なのがなんかなーと行ったところですが。もちろんASTRAYを発見した場所はストライクが出てったあとのヘリオポリスの更に地下の地下。重要な接点も多々ありです。

 その他ときた版にはなく、戸田版でメインで描かれたレッドフレーム専用の刀の話も必見です。ロボットが武器の強さにのみ頼らず、武道の修行をして敵を倒す技と武器を身に付けるというのは、聖刻の狩猟機やドラグナーのケーン・ワカバなども思い出しますが、まあ間違いなく努力も忘れない少年漫画の王道を行くような主人公ロウには、おぼっちゃま集団の狂うぜ隊では太刀打ちできないことでしょうよ^^。対決の時は来るのかな〜?この修行モードの話は、やはりスクライドコミックスで熱い戦いを描いてきた戸田氏ならではの熱筆で、独特の盛り上がりを見せていました。必見です!

 もう一つ、テレビの登場人物として出てきたのは、やはりこの人・ザフトの歌姫ラクス・クラインでした。ASTRAYの登場人物もやはりこの歌姫のことやその歌が好きで、劇中にも「静かな夜に」が流れる一幕があり、感動的でした。是非是非ほんとにBGMにかけて読みたい部分ではありましたね。

 ということで本編も勿論、外伝も見逃せないガンダムSEEDなのでありました。


関連作品@サンライズ(2003/04/20)

 久々に過去の福田作品の傑作“新世紀GPXサイバーフォーミュラSAGA”を観ました。観る度にいろいろと考えさせられる、サイバーの中でも異色の名編だと思います。2002/12/16に書いた追記で、「私もよくよく運のない男のようだな」というセリフを唐突に思い出したと書いたのですが、これがこのサイバーSAGAのセリフでした!キャラは名雲京志郎、CVは池田秀一です。声的にはシャアなのですが、今考えるとしゃべり方などはまんまラウ・ル・狂うぜですね^^。やっぱりサイバー、特に名雲がからむSAGAとSINは観るべき価値ありです。SEEDファンは是非に!

 もう一つ、今ちょうど“機甲戦記ドラグナー”観てます。こちらもガンダムを意識したオマージュ的作品で、スペースコロニーはあるし、隕石落としのマスドライバーはバンバン撃つし、地上編に移ると宇宙仕様のため飛行するのに苦労してるし、敵軍のエースパイロットの妹はドラグナー側の戦艦にいて敵味方に分かれてるし、そのエースパイロットは赤い彗星ならぬ蒼き鷹だし、妹思いでついつい作戦失敗してるし。そしてそんな作品を作ったスタッフの中には“ふくだみつお”(福田満夫の名もあり)“平井久司”というSEEDメインスタッフ、さらには“村瀬修功”(ガンダムW・アルジェントソーマのキャラデザイン・作監)なども居ましたね。古き良き頃のサンライズ作品には欠かせない存在として活躍してた方々が、今のSEEDやWなどを創ってきたわけですね。今後も過去作品の発掘に奔走したいと思ってます。もちろん、新作もね!!


PHASE-25 平和の国へ(2003/04/04)

 待ちに待った美味しいシーン、初っぱなからイザーク君の登場です^^。前回が二人だけの静かなシーン続きだったので、かなり唐突な感もありますが、やはりこうありたいガンダムSEEDです。久々のG、そして初の“アスラン隊”の戦闘。猪突のイザークと諫めるアスラン、そして当然のように「うるさいっ!」と怒鳴り返すイザークのやりとりがホッとさせます(w。ボロボロの足付きは平和の国へと辿り着けるのでしょうか?

 それでもさすがはキラ。イザークとニコルのゲタを次々と破壊し、おまけにイザークを踏み台にする始末。やはりバーサクモード全開でしょうか^^。最近は意識せずにコントロールされてるようですな^^。カガリが戦闘をやめさせたいのは偏にアスランへの思いだけなのでしょうか。そしてオーブとのやりとり。しかし戦時とは前線のまともな判断も付かない輩とやりとりしなくてはならないわけで。いくら正論を唱えてもだめなものはだめ。力が正義となることだってある。カガリはそれがわかる姫様となって行くでしょうか。そう、ちょうどザフトのラクスのように。

 アスランの孤軍奮闘。どうにもこのチームはやりにくそうですな^^;。そして気になる存在が二人も敵にいる今となっては。イザークはここへ来て、プチヤザンになってきた感もありますね。楽しくなってきて小気味良いです^^。キラの孤立無援。まあフレイとトリィは居るけど。会談に赴くカガリの父親は、かつて完全平和主義を唱えたサンクキングダムの創始者・ピースクラフト王に雰囲気が似ているような気がする。外見や髭面はドーリアン外務次官にも似ているが。そうすると愛娘であるカガリは、リリーナ・ピースクラフトになっていくのでしょうか。更に考えを膨らませると、幼少時に離れ離れになった兄が居るかも知れませんね^^。

 セクハラ少佐はほっといて(笑)遂に平和の国へと潜入を果たしたアスランたち狂うぜ隊の面々。来週も暗闘・激闘が続きそうですね。


PHASE-24 二人だけの戦争(2003/03/29)

 3週間振り、ようやく観れたSEEDです^^;。もういっぱいいっぱい。早く帰りたいよぉ。

 冒頭の艦橋やり取り。私はマリュー艦長の意見に賛成。とにかく回収して貰わないと、話が進まないじゃないですかぁ^^。簡単に組み伏せられたカガリですが、気迫だけは負けてません。「僕は大丈夫ですから。」キラはそれでもカガリ捜索へと飛んでいきます。そこにアスランが居るとも知らず。「ザラ隊の諸君、さて。」久々登場のイザーク君は幸先良く楽しいことやってくれそうですね^^。

 なんだかんだ言いつつカガリに優しくするアスランですが、二人っきりの一日を過ごして浮気の虫でも疼き出したでしょうか?どうもこのサブタイトルは、違うように思えてきたのですが、実はこうしてヘリオポリスから始まる戦争の経過を語る回だったのですね。そしてお互い必死だなということはわかるんだけど、ゆずれないものもあり、妙に惹かれるところもあり。最後にお互いを名乗ったことで、キラの心はどう動くのだろうか?

 どうにもあちこちカップリングを作らずには居られないような話の展開で、徐々に頭が混乱してきています^^;。単刀直入に直情径行に、早くイザーク君が大暴れする展開になあれ♪^^


PHASE-23 運命の出会い(2003/03/08)

 そしてチャンネルを変えると今度は今週分がやってるという罠^^;。1時間、2話続けて観れるのはいい環境なのかどうなのか^^;。更新は忙しくなっちゃうからねぇ(w。

 フラガとマリューの夫婦漫才もいつもながら。楽しい雰囲気になったと思うとまたフレイかよ…。この女は雰囲気壊す名人です。船酔いでいつまでも寝てなさいって。そしてどうしてもナチュラルのみんなとキラの間の雰囲気は固い。どうにもならないけど時間が解決してくれるでしょうきっと。

 そして時間が解決してくれなさそうな傷のイザーク君がやっと狂うぜ隊として復帰。久々に揃った狂うぜ隊ではありますが、トゲトゲのイザークと突如隊長になったアスランで雰囲気は最悪に。どうしたって「何でこんな奴の下でっ!」って顔に傷と一緒に刻まれちゃってますイザーク君。どちらにせよ久々にガンダム同士の決戦になる洋上。フラガの声も掛かり、カガリがいよいよ本格的に戦線に登場。戦場でぶつかり合うイザークとアスランとカガリ。さてキラへの思いは誰のが一番強いのかな?^^

 水中専用の重モビルスーツ、こいつは苦戦必至ですソードストライク。いくらなんでも戦闘機では水中戦に支援も出来ず、カガリのポイントマイナス1?かと思いきや母艦をやっちまうというフラガのいつもながらの戦法でポイントアップ!火力はストライクと同じなのでかなりの戦力ではありますね。アークエンジェルの飛んでもない戦法も功を奏して、またもナイフ2本で敵を蹴散らすバーサク無しのキラ。そして遠い空からも遭遇戦でキラを感じてしまえるアスランと、その思いが燗に障ったか無謀にも戦いを挑むカガリ。兎にも角にも今回はカガリの自沈・墜落・漂流で一幕。と思いきや、一転して恋敵を追い詰めることに!?MS戦ならともかく、拳銃のみの戦闘ならアスランには分が悪いですかね。来週のキラを巡る二人だけの決闘に注目しましょう^^。(何かが違う…)


PHASE-22 紅に染まる海(2003/03/08)

 静岡ではゲットバッカーズと同時に5:30から始まる変則時間帯です^^;。しかも一週遅れての放送っぽいので追いつけたらしいです^^;。

 虎が倒れて台風一過、海で楽しむ余暇もあれば、アークエンジェルでの戦闘を望む思いもある。バーサクが解けても何処か上の空のキラの胸中は、アスランではなく虎の一言一言が引っかかる、さらに今までのいろんな一言一言がビシビシ胸に刺さる。カガリはきっとフレイの思いなど知らない。だからこそこんな行動を頬を染めたくらいでやってのける。

 どうも今日は一言一言にこだわる回のようだ。やっぱり同じものを持っている人とだと、いろいろ腹を割って打ち明けたり、そうすることで自分の思いを再確認したりすることもできる。同じコーディネイターだからこそ。そんなキラの思いを、フレイはやっぱり知らないのだろう。まあ彼女の思惑は、そんなこと関係ないってところでしょうが。

 久々に見る狂うぜの挑発。相変わらず笑えます。インド洋での初海戦。洋上の足付きやMSはちとCGが効きすぎてると思われますが。獣型のバクーの次は、鳥獣タイプのモビルスーツかな?そしてスカイグラスパーなるストライクのオプションは、やはりヴィクトリータイプを彷彿とさせますね。そして水中用はやはりアッガイやゾッグを思わせるような寸胴タイプ。これが水中では素早く動ける形なんですかね〜。カプルなどにも出てきて欲しいなぁ。

 ニコルの演奏会もガンダムとしては異例かな?スピットブレイクを前に親友のように語り合うアスラン。キラのことを忘れたわけではないだろうが^^;、相変わらずニコルのツッコミは「ズビシッ!」って勢いで来ますね^^;;。ちゃんと寝ないで聴いててあげないとね〜^^。


PHASE-21 砂塵の果て(2003/03/07)

 虎と狂うぜ隊はかなーり犬猿の仲らしい(笑)。ボクはあいつが嫌いでね…!と来たもんだ(大爆笑)。まあ回されてきたのが傷のイザーク君とディアッカでは尚更ですねぇ^^。ある意味シロッコの下に着いたときのジェリドの心境なのかもねぇ。するとディアッカはカクリコンクラス?まあどうでもいいか(笑)。マウアーでないのは確かであるし^^。

 悩むキラ。相手を知れば知るほど、相手を憎みきれなくなる。感情を殺して敵を討つ気構えでいないと。まあ彼の場合、バーサーカーになれば問題ないわけですが。でも敵味方を区別できる狂戦士。やっぱコーディネイターならではの特性だし、すごいですよねキラ君て。エールとランチャー同時発進。フラガは無事ハンガーとブーツを渡す役割を果たせるのかな?(違!)便利すぎるマルチプルモビルスーツを乗りこなせるキラはウッソと同格ですね。

 虎の本気、バクーのオリジナルマシンで登場。やっぱりイザーク君出番無し。残念無念で傷が疼くこと請け合い。キラが虎へと向かってく姿は、最初の頃のコウがガトーに向かってくのに似てる気がします。カガリは或いはリィナ並みのニュータイプ能力の持ち主かもですね。そして吠えるイザーク。後方に下がってる分やはりディアッカのバスターのが出番いっぱいだったりするところにも八つ当たってみたりと^^;。

 最後はやはり、ウッソVSゴッドワルドさんで幕を閉じました。強敵(とも)の屍を乗り越えて嵐の戦場を駆け抜けていくバーサーカー・キラの明日はどっち?それにしても主題歌歌手のゲスト声優参加はやはり2,3週で終わるようです^^;。次は海中戦。ジュドーより上手くやってのけるかな?^^


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