一言書評 〜The Five Star Storiesの感想〜


 デザイナー・永野護が描く新感覚のSF巨編「FSS」の感想をまとめました。


Tales of Joker 16(99/06/13)

 ファイブスターの新展開はいつもながら驚かされます。キャラはどんどこ増えてくし、設定も読み進めないと展開についてけない^^;。でもそこが面白いっ!世代はなんとなく第2世代に移りつつ、それでもしっかり頑張ってるアイシャなんかはやっぱ凄いですね^^。イマラなんかもお母さんしてるというのに。。。

 新作で目を引くのは、まずはマイティシリーズの暁姫、雷丸、彗王丸、それと金剛様(ニュー)&タイトネイブ姫。マイティの3機は、マキシ、ログナー、ジャコーというヘッドライナーとのことでこれまたすごい(+_+)。ニューとテンプルシリーズの話も出てきたりと、裏設定がいっぱい出てきて楽しいでぃす♪(^^)

 ストーリー展開での注目点は、何と言っても長年待ち続けてようやく登場したヨーン・バインツェルの章。バーシャとの悲しいストーリーは、どことなくクーンとカイエンのエピソードに似た感じで、もう目が離せない展開! ジェットドラゴンやすえ、A−T・ライム(!)なども登場して、続きが気になるところです^^。よーやくマスターに巡り会ったパルスェット、ひたすら壊れまくってるキュキィも登場して…早く続きが見たいぞっ!(燃)早く次出ないかな〜?^^


ファイブスター物語 第5話(98/10/01)

 FSS9巻及びその関連部分を読破しました(^^)。FSSはコミックだけを追いかけていても、内容はさっぱりわかりません^^;。今回は第5話エピソード1〜5が収録されていた「コミックス9巻」を読むにあたって、連鎖的に以下のものも熟読することと相成りました(^^)。

  1.既刊コミックス第4話(主に6〜8)
  2.Tales of Joker 12,13
  3.エピソードガイド1986〜1997
  4.Joker3100
  5.TWIN TOWER
  6.プラスチックスタイル
  7.五星文書 緋炎の章

 はっきり言って、コミックでここまで読んだからこそ解ってくる内容っていうのがたくさんあります。特にエピソードガイド、プラスチックスタイル、それにTOJ13のあとがき(LABORATORY ESSAY)、桂花堂の五星文書などは、この話を読んだために読みたくなって、初めて熟読した次第であります(笑)。今回の9巻はかなり広範囲でいろんなことがわかってくる部分なので、あちこち裏設定を確認しながら読み進めると、非常に読み応えがあります^^。そして勝手な解釈オンパレード、同人の五星文書はかなり面白可笑しく、突っ込みを入れつつ読ませて頂きました♪(爆)

 「プラスチックスタイル」のファティマの歴史、デプレ・マグダル・マキシの詳細設定、そして何より、今回の注目は何と言っても「ファロスディー・カナーン超帝国」!! これより連なるヘッドライナー、ファティマ、ダイバーなどの絡みが解り、8巻まで謎のまま進んできたストーリーが一つに繋がったっ!というのは、TOJ13で永野さんが独白してるように、めっちゃかんどーですね^^。

 剣聖、天位。それらの「純血の騎士」の系譜も明らかにされ、ナッカンドラやモス、ボードの強さの秘密も解ってきた。何より「剣聖ダグラス・カイエン」の出生が解ったということが、何ともうれしかったりする(^^)。TOJ12,13の表紙が鍵だったのですね(謎)。

 そして「ファティマ」。こちらは前出のプラスチックスタイルに、これでもかっ!ってくらいに細かく書かれています(ニーヴの初お披露目の様子も^^)。星団初の4ファティマ、まだまだ謎は多そうです。もしかしてアウクソーは・・・?

 それと、併せて改訂版&旧版第1巻も読みました^^;。こちらも改訂版はカラーと巻末に、第9巻にして初めて解った謎が、惜しみもなくしっかりと書かれているではないかっ!^^; さすがというべきか、やるなFSS…^^。

 第5話はまだ中盤。後半はさらにいろんなのが飛び出しそう。私も「わくわく」してます(^^)。


FSSエピソードガイド(97/12/20)

 ようやく出ました(笑)。今回も内容ぎっしりです。もちろんまだ目は通してません(笑)。

 ファイブスターは、最初からラストまでの歴史が細かく設定されている。いわゆる倒叙的というのとはちょっと違うが、その設定の中でさらに細かく物語ったり、少しずつ話を繋げていったりしながら、作者も読者も一緒に楽しんでいくというのがコンセプトだと、私は思う。

 SF好きを自認する方で まだ未見の方がいらっしゃるなら、是非是非一度作品世界に触れてみることをお薦めします(FSSはおとぎ話だという話もありますが・・(笑))。