一言書評 〜銀河鉄道999の感想〜


 松本零士先生が送る永遠の旅「銀河鉄道999」および世界観を同じくする作品群の感想をまとめました。


伝説の英雄たち 大松本零士展(2001/08/18)

 新宿伊勢丹新館8F伊勢丹美術館にて、7/26〜9/2までやってます大展示会です。なかなか時間取れそうにないので今日行ってきました。松本零士の作品が、デビュー前から四畳半・おいどん、戦場ロマンからわが青春のアルカディア、宇宙戦艦ヤマトからはじまるアニメ作品では銀河鉄道999、キャプテンハーロック、クイーンエメラルダス、999劇場版、1000年女王劇場版にわが青春のアルカディア、そして最近のデジタル出版では3Dクレアにインターネット連載、最新のPSゲーム松本零士999まで、一挙に展示され、または小さな画面で上映されてて、ほんとに松本ワールドに浸れました^^。

 スタートが四畳半と男おいどんという、自伝的作品からはじまったコミックス。このスペースにはほんとに四畳半のセットが再現されてました。ヤマト以降という、比較的新しい松本ファンの私としてはあまり見たことの無かった作品群でしたが、根強い旧来のファンの方々が、生原稿を食い入るように見つめながら語り合ってたのが印象的でした。

 宇宙戦艦ヤマトがはじめて登場したという幻の作品の紹介の後、ようやく私の懐かしんだヤマトのコーナー。76年に雑誌連載されてたときの原稿が新鮮でした。変わらない綺麗さでね^^。そして中央には等身大アナライザー、奥にはヤマト艦橋の古代進が座る席が再現されており、その横にはこれまた等身大の森雪がいました^^。座席には実際座ることができ、みんな実際に座ってましたよ♪私もちょっとだけ座ってみて、波動砲のトリガー引いてみました(笑)。その頭上ではヤマトの懐かしい映像がエンドレスで流れてました^^。周囲にはヤマトのプラモデルが大小たくさん列んでましたね。

 次が999&ハーロック&エメラルダスコーナー。超レアな台本は、なんとわが青春のアルカディアまでありました!!ガレキもアルカディアにクイーンエメラルダス、それにメーテルフィギュアなども多数ありました^^。こころなしか999コーナーが一番人が多かったなぁ。原作の生原稿、カラー原画、セル画は劇場版999のものも多数!角の上映コーナーでは劇場版999のクライマックスシーンが繰り返し流れてたもんで、みんなそこへと群がってました^^;。真ん中にはヤマトのトコのアナライザーみたいなカンジで等身大車掌さんがいらしたのが印象的でした。

 999コーナーの映像は、DVDで観ることができるので、私は早めに抜けたのですが、その後が実はわたし的には一番のHITでした!! セルビデオ&LDくらいでしか今では観ることのできない「劇場版1000年女王」「わが青春のアルカディア」が上映されてたのです!!結局ここに釘付けになってた時間が一番長かった^^。ビデオは今でも買えますし、この展示会場でも出口で売ってましたが、やはり買わずに少しでも観れるのは嬉しい!!^^ というわけでちょっとだけ内容紹介。私も初めて観るに近い状態だったし^^。

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新竹取物語1000年女王(劇場版)

 いまちょうど、TV版がスカパーフジテレビ721でやってますので観てるのですが、原作およびTV版とはまるで違うキャスティングでしたね。オープニングの音楽は、聴いたら記憶にはあったので、おそらくCMでも観てたのでしょうが、中身はまるで記憶に無かったっす。絵もかなり違った印象。弥生さんはTVのが好きかな?映画版はかぐや姫またはプロメシュームの印象が強い。セレンも最初から出てきてるし、ラーメタルの使いからもいきなりプロメシューム二世呼ばわりされてました^^;。

 弥生は筑波山天文台には勤めてるようですが、雰囲気はメガロポリスのホテル住まいってカンジ?そして雨森始の学校の先生らしく、三食ラーメン堂のお姉さんという設定はまるで無くなってました。かなり残念…。雨森所長は変わらずみたいですが、始もちょっと違った感じでした。弥生の妹のセレンは、あっさりと弥生の自室に訪ねてきてるし。こちらでは1000年盗賊という設定はまるで無いようですね^^;。やはり私の知ってる、そして好きな弥生さんは、TV版の方だったらしい、ということが良くわかりました^^。

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わが青春のアルカディア(劇場版)

 原作は実は、宇宙海賊キャプテンハーロックではなく、戦場シリーズの1作だったのですね!冒頭は戦時中、髑髏の模様を機体に描いた“アルカディア”という名の戦闘機に乗ったハーロック一世(!)が登場します。その名も「ファントム・F・ハーロック」、これがなんと声の出演石原裕次郎!!周りにいらした方は知ってる方多かったですが^^;、すごいですよね、豪華です♪ で、その後その遺志が現在のハーロック二世、キャプテンハーロックへと伝わって、井上真樹夫のよく知るハーロック登場となってくるわけです^^。当然大山トチロー(敏郎)やエメラルダスも登場する様子。そこまではやってくれなかったけどね^^;。わたし的には満足でした♪ DVD出てくれないかなぁ?^^

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 デジタルコーナーは新しいのでいつでも観れるものばかり。さっくりと外に出たら物販のコーナーが凄かった!!幻想軌道を中心にまた大量に買い込んでしまった^^;。なかなか入手しにくいというアイテムも、ポストカードはじめ数点を入手!ビデオやCDはさすがに定価だし手が出ませんでしたが^^;、納得のいくラインナップでしたよ♪^^

 9/2まで、まだ暫くやってます!是非とも足を運びましょう♪この900円(入館料)は高くないよ!^^


ハーロック・サーガ ニーベルングの指輪 ラインの黄金(2001/01/05)

 今度もアニマックスドッと2001正月特番より、一挙放映された新作OVA「ハーロック・サーガ」です。アルカディアの一員・ミーメが主人公となり、惑星ラインより奪われた黄金を巡って星の海の男たちが戦い抜く物語。ハーロック、エメラルダス、トチロー、メーテル、台羽正、ヤッタランにミーメ、オールスターキャストというのはさすがですな^^。ミーメはかなり容貌も設定も異なり、今回はニーベルング族の生き残り。台場も昔のハーロックとは全く違うきっかけでトチローよりコスモドラグーンを受け取り、アルカディア号に乗り込むこととなる。メーテルはメッセンジャーとして999で地球に立ち寄ってくれた。

 物語は重厚、すごくいいなぁと思います。でもアニメってのは「声の出演」すなわちCVも大切だと思うんです^^;。特に主人公を違う人がやるとなると、イメージもだいぶ変わっちゃいますからね。イメージ的に私が思ったのは以下の通り。

 △ ハーロック 山寺宏一
 ◎ トチロー 山寺宏一 
 △ エメラルダス 勝生真沙子
 ○ 台場正 関俊彦
 ○ ヤッタラン 千葉繁
 ◎ メーテル 池田昌子

 主役級ではやっぱりハーロックが泣き。999のエターナルファンタジーもそうだったのですが、もう別人のようで…^^;。逆に同じ山寺さんなのにトチローは良かった!なんか富山さんが生き返ったような、そんな印象受けて口数の少ないハーロックの印象をフォローして余りありました^^。ヤッタランと一緒のシーンなんてかなりいい感じでしたよ^^。なのでだいぶ◎。山寺さんも混乱したでしょうに^^;。トチローだけにしておけば良かったのでは…?

 エメラルダスの勝生さんは…悪くはないんだけど、やっぱりちょっと違う。。。田島さんの印象が強いからねぇ。台場の関さんはキャスト観るまでわからんかったなぁ。違和感無しっすね。メーテルは変更無くって良かった!!やっぱり池田さん以外考えられないし!(メー・レジェの15歳メーテルは少女時代だから変更あってもいいさ^^。あちらも良かった♪) あ、あと神々の方にも棒読みがあったさ…エルダね^^;。まあいいけど。子安氏&三木氏の役所もなかなか味があって良かったな(笑)。

 アルカディアのCGは、OVAエメラルダスのクイーンエメラルダス号よりは違和感なかったかな?^^;あれはほんとーすごかったから^^;。本橋秀之氏の描くキャラは申し分無し♪エンディングの徐々にアップになってくるミーメなどは特にいいですね^^。この作品、副題をミーメレジェンドとしてもいいのではないだろうか?(笑)メーテルもほとんど印象変わんなかったし!絵的にはかなり満足っす♪(だからこそ声が…以下略^^;)

 さて、散々に言ってみた山寺ハーロックですが、見続けてると目と耳も慣れてきます(笑)。若き日の血気盛んな頃のハーロックとしては結構あってるのかも知れないっす^^。一話だけで判断せず、全部観てみて考えてみて下さい^^。トチローと旅してたときってこんな感じだったのかなぁみたいな^^。是非一度ご覧になってみて下さい♪^^


銀河鉄道999 永遠の旅人エメラルダス(2000/08/27)

 30時間一挙放送の日本のアニメベスト100より、999のTVスペシャルが登場です。クイーンエメラルダス号のデザインはかなり違えど、ここにまたプロメシウムの娘姉妹の邂逅シーンがありました。エメラルダスも今のようにオレンジ色ではなく、ほとんどメーテルと同色の髪の色だったり、いろいろ変わってますね。凛々しさ、格好良さは変わらずなところは、さすがとしか言えませんが^^。噂でしかメーテルを知らないかのような口振りは、まるで初めて会ったかのよう。そもそもそこに、今のような設定があったのかは、作中からは伺い知ることはできませんね^^;。

 かつてのように剣の勝負を挑む海賊エメラルダス。メーテルにいつもの余裕もなく、エメラルダスは顔色一つ変えず、決闘は一方的に終わる。鉄郎に機械の体の必要性を問い質し、自分はメーテルの体を欲するという女海賊は、本当は何を求めているのか。誇り高き女海賊とメーテル、二人の永遠の旅人はいつ果てることなく戦い続け、そして助け合って生きてきた。かつての牢獄の中で手を取り合う二人は、誰にもわからぬ深い絆を持つ。アンドロイド・エメラルダスの望みは、星の海を生きる無機質な体を持ち合わせた者の、ある意味欲望に正直な行動だったのだろう。もちろん、受け入れるわけにはいかないが、悲しき命ゆえの行動だったと言えよう。

 同じ船の中にいながら、会うことが出来ず涙したメーテルと、必死に病と闘い続けるエメラルダス。ライバルは、たとえ遠く離れていても、お互いを励まし合う本当の友情通う存在。そう在り続けるために、病と闘いながらも赤い髑髏の旗を羽ばたかせ、今日もエメラルダスは戦い続けている。そんな想いを乗せながら、今日もメーテルを乗せた999は銀河を往く。


クイーンエメラルダス(2000/08/05)

 スカパーで放映されたOVA新作のエメラルダス、メーテルレジェンドの勢いそのままに一気に観ましたですよ^^。冒頭と要所要所に登場するポリゴンのクイーンエメラルダス号も格好良く、不滅のエメラルダスの何とも言えぬ勇ましさ、それにまた田島令子さんの声がピッタリなのが最高ですね^^。ひとつひとつの重いセリフが心に響き渡ります。強く生き抜こうとする意志を持つ少年・海野広を通じて思い起こされるトチロー、ハーロックの勇姿、アルカディア号とドクロの旗印の意味。戦闘機をも一撃の下に撃ち落とす戦士の銃・コスモドラグーンの威力と、眉一つ動かさずそれを成し遂げるエメラルダスの強さ。作品の魅力は語り尽くせないですね^^。とにかく観るしかない!って感じです^^。

 だからこそ今度の“メーテルレジェンド”で明かされるエメラルダスの過去も興味津々なのです^^。二人で一人のようなメーテルとエメラルダス。戦士として独り戦うエメラルダスはこのOVAでだいぶ明かされましたが、双子の妹・メーテルとの思い出にはどんなエピソードがあるのかな?楽しみな限りですね^^。

 怒らせるとこの上なく恐いエメラルダスだが、敵もさる者一度の戦闘で裏をかくことを覚えている。しかし、反骨の意志を持ち続けるのが広をはじめとする松本作品の男たちの共通項。唯ではやられない、それを確信しているからこそ、エメラルダスも本来の力を出し尽くせる。友情、信頼はときとして言葉など必要としない。何も言わずに信じ合える、仲間とはかく在りたいものですなぁ^^。

 人は何故戦うのか。自分のためか、或いは仲間のためか。人はいつか必ず戦うときが来る。その日のために、今戦士の銃を受け取る資格を得た広は、果たしてエメラルダスの認める戦士となれるのか。ハーロックとエメラルダス、妹のメーテルと999の星野鉄郎、そして銃を造ったトチローと運命的に巡り会った海野広。戦士の銃を持つ6人は常に戦う宿命の下に宇宙を旅している。いつの日か、その旅に終わりは訪れるのか。無限の宇宙に終わりはなく、人は死ぬためにではなく、生きるためにまた生まれてくる。夢を叶えるその日まで、旅は続いていくのだろう。是非とも、その旅の終わりまで見届けていたいですね^^。

 ここでも“機械の体”が命題として語られる。やはり999を初めとする作品群の目指す先には、必ずこの永遠の命がついてまわる。VAIDASを巡る戦いで、広も何かを得たに違いない。メタノイドとの終わり無き戦い。エメラルダスの来援も心強く、広の戦いは今始まった。男として、戦士として認められている限り、エメラルダスは駆けつけてくれる。道を誤ることなく、自分に恥じることのない生き方をする、そんな宇宙に望まれる生き方をしてみたいものですね。エメラルダスやハーロックに認められるように、真っ直ぐに力強く。

 自分の求めるもの・夢を強く持っている者は、サイレンの魔女にも惑わされない心の強さを持っている。ここで語られるトチローとエメラルダスのエピソードは必見!やはりトチローとの思い出が、消さずに残す傷の想いへと繋がったのかな。想いの強さを反映してくれる戦士の銃は、その想いが強いほど、トチローが力を貸してくれるようだ。信じる意志と、未来を恐れぬ心の中に、トチローは今も生きている。また別の作品でも復活を期待しましょう^^。


メーテル レジェンド 交響詩宿命〜第一楽章〜(2000/08/05)

 「あの時、メーテルとエメラルダスは15歳だった・・・」

 衝撃的なストーリー、最高の話題作、遂に登場!!といったとこでしょうか^^。クイーンミレニアル=1000年女王の指揮の下、ラー・アンドロメダ プロメシュームの幼き双子の娘・メーテルとエメラルダスが、機械の体という永遠の命をどのように捉え、そしてその後どのような運命を辿ることになったのか、それを決定付けたルーツを紡ぎ出すのがこの作品“メーテルレジェンド”となります。15歳のメーテルとエメラルダス、母であり機械化母星を造ったプロメシューム、そのさらに遥か上に君臨する1000年女王。謎を秘めた松本作品のヒロイン達が一堂に会して、大宇宙を舞台に伝説を創り上げていきます。ビデオの発売が待ち遠しいですね〜^^。先行レンタルは9/20からになります☆

 今回は早々とその予告編ビデオも観れたし、美麗さにただただ感動してしまった高い高い絹&岩版画作品も3枚程購入してきました^^;。前のスターシャも良かったけど、こちらのメーテルはほんとに素晴らしい!の一言でしたゆえ^^。高い買い物ではありますが、決して後悔はしない、それほどの作品でしたよ^^。到着が待ち遠しいです♪

 メーテルと言えば、999では黒のロングコート&あの独特の帽子がイメージとして定着してますが、今回の15歳メーテルは、コートと帽子のデザインはそのままに、その全てが純白となっています^^。白いメーテルが如何にして暗黒の象徴にも捉えられる黒のメーテルになっていったのか、その辺りもこの作品で語られるのかも知れませんね。何にしても先行き楽しみです!まずはスカパーで録画したエメラルダスOVAも観ないとね!!エメラルダスの活躍にも期待してます^^。これからも松本作品には注目して行きましょう♪^^


松本零士&銀河アートEXPO2000(2000/04/09)

 新宿で行われた松本先生のイベント、最終日の今日行って参りました。ホームページ情報から、今日はトークショー&サイン会があるとのことだったので期待してたのですが、サイン会の方は残念ながら整理券配布に間に合わずでした^^;。もらった人に訊いたところ、朝6時過ぎからいらしてたとか^^;。うーん、すごいや。私午後2時でしたし、無理ですよね(笑)。

 このアートEXPOは二部構成になってて(ちょっとわかりにくかった…)半分が有料のセル画・原画・生原稿・ポスター・レアアイテムなどなどの展示と数カ所でのOVA予告編上映、もう半分がARCHのシルクスクリーン即売所になってました。前半部分はとにかくエメラルダス!! もうむっちゃかっこいい!! OVAシリーズの存在は知ってたのですが、この予告編観てすぐにでもみたくなっちゃいましたね^^。海野広のたくましさは鉄郎にも通ずるところがあるし、エメラルダスも、当然登場するであろうハーロックもかっこいいの一言!! まだまだ松本作品、これからです! 目が離せないっす!

 もう半分の方は、3時から行われた松本零士先生のトークショーが行われて大盛況でした。版画の方は遠目でしか観れませんでしたが、ARCHの方にお訊きしたところ、一番人気のスターシャは既に売り切れ、もうひとつ人気を二分してたテレサも非常に好評とのことでした^^。スターシャ、私もいいなぁと思ったけど、取りあえず外で売ってたクリアーファイルで我慢しておきました^^。

 さてトークショー! 前回れくポケットブースでお聞きした内容から数カ月経ち、つい先日は先生の部屋のコンピュータ化が完了したとのこと!CGに関しても今後はバリバリとやっていくという意気込みを語ってくれました^^。もちろん今まで通りの手で描く漫画・イラストも好きなので、続けていきたい、こちらも好きでやってきたことなので、との嬉しい内容。ARCH会員の前であることもあったとは思いますが、まだまだ手描きは無くなりません。先生のお言葉にあったのは、手で描いたものには心が映し出される、写真と一番違うのはそこのところだ、ということです。絵には描いた人の様々な心が宿っていて、その心を観る人は感じ取り、買って行くんじゃないか、という話だったんですけど、やっぱりそう思うなぁ。CGが増え続けても、そんな想いはずっと伝わっていくものだと思います。
 トークショーの最初に語られたのは、今はいなくなってしまった二人の巨匠、手塚治虫先生と石ノ森章太郎先生との思い出話。3人で語り合い、21世紀を夢見て、描き続けたSFの世界。ここでは語りきれないようないろんなエピソードを紹介し、ふと気付くと2000年、来年の21世紀を迎えるのは自分独りであることが、やはり残念でならないそうです。その後様々な形でSFコミックを支える人々と出会ったけど、仲が良くても悪くても、意見が合っても合わなくても、そういう人が増え続けてきたことが、今のこの分野を活気づけてきた。その中でもずっと仲良くやってこれたお二方が、相次いで亡くなられたこと、本当に残念です。コミックスの歴史を創ってきた人のおっしゃること、私も本当にそう思いました。そして松本先生にはいつまでも頑張って欲しいです。

 その点についての質問には、明るくハッキリとおっしゃってくれました^^。SF作家としても、必ず一度は宇宙へ行き、地球を観てみたいと^^。もうすぐそんな時代がやってくると、新婚旅行や会社の出張で月に行ったり火星に行ったりする世の中がもうすぐやってくると、そんな心配までしてくれてました^^。松本先生もきっとどこかの星へ出かけていって、地球をスケッチしたりとかやってくれるんだろうなぁ。そんなふうに思いました^^。

 気になる作品の方は、まだまだ新・ヤマトを筆頭に、999、ハーロック、エメラルダス、最後はまほろばまで、ひとつずつ順々にやっていくそうです^^。一辺には出来ないから、ひとつずつ着実にやっていくのがいいんだと、そう諭してくれました^^。まだまだSFの新世紀は始まったばかり。これからも頑張っていってほしいなぁと思います^^。


松本零士先生トークショー(2000/01/05)

 暮れも押し迫ったクリスマス25日、有明はれくポケットブースにて松本先生のトークショーがありました。混み合う中、そしてお忙しい中駆けつけてくれた松本さんは、いつもながらの語り口調で^^、短い時間ながら様々なことを語ってくれました♪ 私はと言えば、限定999枚の特製計器盤ステッカーと、2000枚限定の記念乗車券(999円,地球メガロポリスステーション発行)を買って、しっかりと松本さんに検印してもらってきましたよん♪(^▽^)

 トークの方はいろいろあったけど、私の印象に残ってるのは3テーマ。ひとつは新作について。内容もたくさん紹介してくれましたが、まだこちらでは紹介できませんので割愛。まあ、ヤマトの最新作ってことで^^、楽しみですね。1999年公開が期待された新作999は、製作進行中だけどまだまだ完成度が今一歩とのことで、前作エターナルファンタジーのように中途半端な形ではなく、納得のいく形で送りたいということで、まだまだ公開は未定。暫く掛かりそうですが心待ちにしましょう^^。

 ふたつめは、製作現場の昔話と現在のメディア社会について。昔は自分の描いた絵を「動かす」ことが夢だったけど、今はパソコンさえあれば誰でも出来る。かつてアニメを800人で作ってたところを、今では8人で出来てしまう。いい時代になったなぁと思いながら、先生も毎日コンピュータとディスプレイに囲まれて仕事をしてるという…。なので今の夢は、自分一人で、長編アニメを作って公開してみたい!ということだった^^。今なら誰にでもできる、みんなにもできる、だからみんなも自分の夢を是非とも実現させてほしい! そういうお話だった^^。嬉しかったですね^^。

 そしてみっつめは、オタクという言葉について。そうやってマンガに没頭し、アニメに没頭し、コンピュータに没頭することで、夢にどんどん近づいていくみんながいるのに、世間ではそういうみんなを、あまり良くない意を込めて「オタク」と呼んで蔑視する。先生もこの言い方には反感を持っていて、自分もオタクなんだからと、そういう言われ方に屈しないで下さい、自信を持ってアニメオタクで、アニメファンであり続けて下さい、オタクはプロフェッショナルの一歩手前です、一歩でもプロに近づけるように頑張って下さい、言葉通りではないけれど、そういうことを語って下さった。嬉しかった。私も本当にそう思う。いつまでもアニメファンであり続けたいと思う^^。

 トークショーは時間も短く、そんな話を延々と続けると何時間でもかかってしまうってことで、とりあえず第一部終了。第二部も聞きたかったんだけど、他のブースやスペースにもいかなきゃならなかったので^^;、今回はそこまでで引き上げてきました。短い時間にたくさんのメッセージを伝えてくれた松本先生、本当にありがとうございます! 先生の言葉を胸に、これからも頑張っていきたいと思います^^。


松本零士先生サイン会(99/05/01)

 心身障害児のためのチャリティーということで、松本零士の世界展(原画展&ブックフェア)が開催されています。今回はその一環で、神保町に松本先生が来てサイン会が行われることになり、行って参りました^^。

 原画展には今回の目玉でもある「限定リトグラフ」も展示されていました^^。よーく近づいてみると、ほんとに細かく綺麗に出来てるなぁと感心しましたね^^。さすが185k円…。それぞれに鉛筆書きで「○/200」と書かれていて、これが限定200枚であることを示しています。ポスターとテレカは3枚セット価格ですが、リトグラフは1枚の価格。すごいですなぁ^^。

 サイン会の方は15:00スタートでしたが、どうも段取り悪くて(汗)開始直前になって既に裏の階段の方に行列が出来てることを知らされました(泣)。結局整理券のNo.は順番ではなく枚数数えるだけの数字だったようで、えらくうしろに並ぶハメになりました。かなり早くから着いて待ってたのに〜^^;。それと、私は買うとき念のため確認したので大丈夫でしたが、今回のサイン会は整理券配布時に購入したリトグラフ・ポスター・テレカ(リトグラフは後日なので色紙)にのみサインします!ということをあらかじめ告知してなかったので、ポスターやテレカを持ってきてない人もかなりいました^^;。まあ、結局は大丈夫だったみたいだけど、その辺はきちんとしてほしいですねぇ。

 っで結局1時間ほど階段で待って、ようやく私の番が近くなってきました。何人か前にサインもらってた人は、ポスター・テレカ・色紙全てにもらってました。聞くところによると、今回の限定作品を全て購入したらしい(^^;。す、すごいですなぁ^^;。私はテレカだけだよ…。

 サインをもらうときは、松本先生の前に用意された椅子に腰掛けて、サインをしてる間のほんのちょっとの時間だけ、直接お話することも出来ました^^。私は前の人も聞いてた999の新作映画について聞いてみたのですが、こちらは今年中に出来るか出来ないか微妙なタイミングだとのこと。その前にヤマトかハーロックのテレビシリーズが始まるようなことを教えて下さいました^^。うーんしっかりとチェックせねば^^。

 松本先生のしゃべり方からはとても優しい人柄が窺えましたね^^。サイン書き終わったあとの写真撮影も快諾してくれました^^。デジカメの写真をその場でお見せしたら、技術の進歩に感心されてましたよ^^。だいぶ待たされて、お話できたのは短い時間でしたが、ほんとによかったです♪^^これからも999の旅を見届けていきましょう♪(^^)


銀河鉄道999(16)(98/03/07)

 っというわけで、映画観る前に買っておいたコミック版です(^^)。

 今回の映画版では最初っから登場していた、私も好きな新キャラ・榊原ヘルマザリアはこの巻で初登場でしたね。いろいろシーンは設定が違ってたりするけど、映画版で聞いてきた名台詞がすぐに活字でも読めたので、なんかほんと余韻に浸れてよかったですね(^^)。これで、なんとなく1999年版映画の内容も朧気ながら見えてきたかな〜?って感じです。今後の展開がますます楽しみです(^^)。


銀河鉄道999〜エターナル・ファンタジー〜(98/03/07)

 This is only the begining…

 えっと、こいつはガンダムF91で使われたフレーズですが、はっきり言ってこの感想が最初にきますね。いや、いいことだと思うのですが(^^;。999という大作の中でガンダムでいうF91=新世紀の始まりを意味する導入編だったのだと思います。

 作品的には現在連載中の新作を、若干設定変更などを行いつつ、それでも短いながらもかなり見入らさせてくれたという感じでしょうか。要所要所の台詞はしっかりそのまま使われていたし、既にコミック版を読んでいてもちょっと違った切り口の作品として楽しめると思います(ほんとのお楽しみは1999年だそうですが…苦笑)。

 スタンス的には、やはりこの映画で、これから始まる壮大な新しい999にご期待下さい!っていう感じですね。まだ新作999を観たことのない方には、その雰囲気を知るという意味でお薦めできると思います。ストーリーはこれから始まるのですから。これは序章ですよ♪というね(^^;。

(山寺ハーロックにはちょっとがっかり^^;。他は変わってないのに〜何故〜?)

 主題歌はTHE ALFEE「Brave Love」。この歌も要チェックですね。いずれCDも買うでしょう(^^)。長すぎる20分の予告編(笑)の後にスクリーンで紹介されたビデオクリップはやっぱりよかったですね〜。歌詞にも「Galaxy Express 999」が連呼される部分があり、ビデオにも999のアニメが一部使われたりしてて、どちらからも楽しめます(^^)。

 さて、楽しみの余韻の続きはコミック版で…。


銀河鉄道999(15)(97/12/21)

 今尚色褪せずに語り継がれる不朽の名作「銀河鉄道999」。その新作が連載されていることは知っていたが、それがようやくコミックスとなって登場した。

 「夢はいつか叶う!希望を捨てなければ、時間は夢を裏切らない!」

 鉄郎は言う。大宇宙を旅した少年の心は、機械帝国が無くなった今でも変わることはない。「運命の旅」の終着駅をおそらく知っているであろうメーテル、そしてカノンもそれを否定することはない。若者の、未来を信じて生きようとする意志だけが、変わるはずのない運命を変え得る唯一の可能性であることを知っているかのように・・・

 「健康が気力を支え、気力が人生を支えるもの・・未来をよろしく!」

 宇宙に散った少女が、宇宙を渡り共に戦う戦士達、ハーロックが、トチローの意志が、ヴァルキリーが、若き無限の可能性「星野鉄郎」に未来を託す。 そしてメーテルは少年を見守り続ける。行き先はエターナル。遙か遠い旅路の幕開けである。