LIVE好きにとって永遠のテーマとも言っていい、前方で見るか後方で見るかという究極の選択。どちらも一長一短で悩みは尽きないが、この夜のQueも前回に引き続き後方でじっくり音を楽しむことに専念した。メンバーの動きをひとつ残さず脳裏に焼き付けることも捨てがたいのだが、新生LOOPUSは、それこそ下を向いて全神経を耳に集中していても十分に楽しめるほど充実していると感じる。耳でも見えるのである。もちろん、人それぞれの楽しみ方があるので、どんな位置でどう楽しもうが勝手だろう。と言うか、LOOPUSのLIVEは各自が自分の楽しみ方を良く知って参加していると感じる。でも、未体験の人には一度目を閉じて音に集中してみることを是非おすすめしたい。今まで見えなかった何かがきっと見えるんじゃないだろうか。なんて言われても見たいよね(笑)

前置きが長くなってしまったが、ダークでヘビーなイントロの「infinity」で幕を開けたLOOPUS 2nd Step。対バンだったanalersとのあまりの「音」の違いにかなり多くの人が退場してしまったのは残念だったが、LOOPUSファンが自由に楽しむ空間が増えたんだと前向きに解釈しよう(笑)。欠席組が最も気になるであろうLOOPUSとなって初の新曲は、1曲は切ないメロディが印象に残るLOOPUSらしい憂いを秘めた曲、もう1曲はこれとは対照的に軽快に歪んだロックチューンだ。この2曲の今後の進(深)化も楽しみである。折り返しは冷たくエレクトロニカな小曲に導入されて始まった「TORITONIC ANGEL」。場内のミラーボールが幻想的な雰囲気を演出し、怒濤とも言える後半に突入する。こっから先のハンパじゃない気持ち良さはセットを見て貰えば一目瞭然だと思う。新たな感性が注ぎ込まれた「メランコリア」と「未完のポートレート」は、個人的なこの夜の最強コンビです。

最後にD.I.E.が正式に5人目のLOOPUSになることが発表されました。今以上の活躍に期待です。


infinity
無敵のアクエリアス
pixy
blossom(新曲-1)
R.I.P.
soulmate
underground(新曲-2)
TORITONIC ANGEL
shift
dusk
zero
メランコリア

未完のポートレート