De-LAX解散後の事実上の宙也のカムバックとなった94.10.20、新宿LOFTに現れた宙也の両脇には見慣れない二人のギタリストが立っていた。右に立つ長身でうつむき加減のギタリスト斉藤律、そして左に立つ落ち着きのないギタリスト(笑)が澄田健だった。後の「Loopus」が胎動を始めた瞬間である。リズム隊は数度のメンバーチェンジがあったものの、この日以来、宙也を挟むように立つこの二人の存在は当たり前の風景になってしまった。zero db時代からそうなのだが、Loopusというバンドの大きな魅力のひとつに、この特徴的な二人のギタリストの存在があると言っても過言ではないだろう。二人の発する音は崩壊寸前のギリギリの状態でぶつかり合い、もの凄いパワーを持ってフロアに放出される。そしてこの音を浴びることが気持ちよく、これを一度体験してしまうといつの間にかLoopusの虜になっている。

その片翼を担っていた澄田がこの日のLIVEを最後にLoopusを脱退した。

最も澄田がエフェクターを多用していた99年前半頃をピークとして足下からほとんどの箱が姿を消し、ギターがジャガーからレスポールになり、Loopusと平行する形でVDHや3-10 chainでの活動も活発になっていき、澄田の音楽的方向がLoopusとは違う何かを求め始めていたことは、かなり前から仲間と話をしていても話題となっていた。他のバンドでの活動も見ていたので、間違いなく生涯で一番見たギタリストが澄田だ。だからこそ今回の澄田の決断はよく理解できているつもりだし、ロックアーティストとして前向きな姿勢からの行動を応援したいと思える。今後もVDHなどで見られるしね。

今回のLIVEを一言で表現するなら「この5人による6年間の総括」だろう。まとめて来たなと思ったりもしたが、貫禄と自信に満ちあふれたステージだったと思う。

ありがとう澄ちゃん、そして、さようならLoopus

infinity
meteor 2010
未完のポートレート
ecstacy
pixy
メランコリア

freeside
lake placid blue
gc-8
無敵のアクエリアス
shift
GYNESIS
zero
soulmate

-happy birthday ritsu! take!-

biorythm
techeaven
body2

マイペース