ゆふいんの森
博多と由布院・別府を久大本線経由で結ぶリゾート特急。
由布院は大正から昭和初期までは別荘地として名を馳せていましたが、
高度成長期には歓楽街で栄えた別府の影に隠れてすっかりさびれてしまいました。
しかし、そんな中で真の温泉リゾートを追求した結果、全国でも例のない贅沢な空間が生まれました。
今や由布院は東の軽井沢に匹敵するレベルの街になりました。
そんな由布院へ行くための列車が「ゆふいんの森」です。
そう、列車に乗った瞬間からもう由布院に来てるんです。
博多駅に入る「ゆふいんの森」。 イメージカラーの緑がとても落ち着いた雰囲気を醸し出します。 「ゆふいんの森」には現在2種類の車両があり、写真の列車は1999年に新製され「新ゆふいんの森」と紹介されます。形式はキハ72形、つまりはディーゼルカーです。 ディーゼルカーだとうるさいと思われるかもしれませんが、客室内はオールハイデッカー(全部2階席)のせいもあって非常に静かです。 「ゆふいんの森」は現在3往復が運転され、初代の車両で運転される1往復が別府まで行き、残る2往復は由布院で折り返します。 |
入口で客室乗務員に出迎えられて入ります。 |
入口付近。 珍しく木がふんだんに使われた内装がよいです♪ |
車両のつなぎ目が橋のようになってるのがおもしろいです。内装はもちろん全部木で仕上げられています。 実は現在、かつての鉄道火災事故の教訓から、新しい車両には木を使用してはいけないことになっています。 しかし、木を特殊加工して燃えにくい素材にすることで、ようやく鉄道車両に使う事ができるようになりました。 「ゆふいんの森」はその好例です。 |
客室内にて。 フローリングの床はこの「ゆふいんの森」から始まりました。ハットラックも木でできています。 座席は落ち着いた緑色でまとめられています。 |
座席です。 「ゆふいんの森」は普通車しかありませんが、この座席はグレードが高いと思います。 「白いかもめ」の黒革張りもいいですが、こっちもグッドです。 |
出発してほどなく、客室乗務員の方が挨拶に来ました。 このあと車内販売やビュフェの営業、沿線の案内、果ては子供のための紙芝居に至るまで、ハイレベルのサービスを提供してくれます。 ちなみにこの方々、JR九州の正社員ではなく、いわゆる契約社員です。この仕事をステップにして航空機の客室乗務員を目指す方もおられるとか。 |
「ゆふいんの森」にはビュフェがあって軽食程度ならつくることができます。もちろん各座席にもってきてもらうのもありです。 各座席の前にはメニューが備え付けてあります。メニューも結構数があって選ぶのに困ります(^_^;) |
ビュフェまで来て見ました。 やはり内装は木で統一されあたたかみがあります。 |
ビュフェということで基本的には立食形式です。 が、足元にまで窓があり、沿線の風景を存分に楽しめます。 |
ビュフェの一角にかわいらしいギャラリーを見つけました。沿線の名産品をモチーフにしているようです。 ちなみに初代の車両には本格的なギャラリーがあり、由布院駅のギャラリーと同様に、一般の方でも個展を開くチャンスがあります。 |
少しお腹がすいたので、適当なものはないか、ということで「和菓子セット」を注文しました。 お茶は・・・しまった、なんだったか忘れました(^_^;) お菓子は筑後吉井の「富有柿太郎」。 時期的に柿はどうかな?と思いましたが、けっこういけます、コレ。おいしゅうございました。 |
終着・由布院が近づくと客室乗務員の方が記念写真はどうですか?ということでわたしのところにも来ました。 お調子者の管理人はしっかりフレームを持って(笑)持ってたデジカメで撮ってもらいました。 Webで顔出しはまずいやろ、ということで残念ながら顔面はモザイク処理させていただきました(爆) というわけで一人旅でも「ゆふいんの森」は旅気分を十分に満喫させてくれました。2人以上だとさらに面白くなることうけあいです(^^) |