九州新幹線「つばめ」

今回の九州行きの最大の目玉です。
他の新幹線とはどうちがうのか。話題性のある車両、乗換えのシステムなど見どころはつきません。

乗車日 2004/04/23、25




まず、最初に見て疑問に思ったこと。

上:博多駅の「リレーつばめ」の方向幕。
リレーつばめは新八代止まりなのに鹿児島中央行き。

右:鹿児島中央駅の時刻表。
九州新幹線は新八代止まりなのに全て博多行き。

これはあくまでも博多−鹿児島中央で一体の列車ですよ、ということを強調しているようです。


その新八代駅。一体の列車ということがここではっきりと見えてきます。

左:新幹線「つばめ」 右:在来線「リレーつばめ」。

ここで乗換えとなりますが、同一ホームで、かつ中間改札なし、という初の試みです。

指定席もほぼ同じ席番をとってくれるのでホームをちょっと歩くだけで乗換えできます。




在来区間の博多−新八代を走る787系「リレーつばめ」。新幹線開通までは西鹿児島まで走ってたので特に違和感なし、でしょうか。
リレーとはいっても博多−新八代は151.3km。結構な距離です。最速で1時間33分。7両編成・グリーン車1両。





九州新幹線800系「つばめ」。787系とは一転、白をまといアクセントに細い赤ライン。シンプルな色使いです。
新八代−鹿児島中央 137.6kmを最速34分でぶっとばします。開通前は2時間ちょっとかかっていたので1時間半もの短縮、ということになります。
6両編成・グリーン車なし。


アクセントのマーク。
マーク自体は国鉄時代の初代「つばめ」のヘッドマークをモチーフにしているようです。
ひらがなのロゴは現在のJR九州の社長の書だそうです。


ここまでは「リレーつばめ」から「つばめ」に乗る場合。

では、普通列車や「九州横断特急」で新八代に来て「つばめ」に乗る場合ですが、在来線の改札を抜けて連絡道を少々歩きます。すると、この画像のようにいったん外に出てしまいます(^^;
実際にはこんなところまでは出ませんが、とにかく外に出てしまいます。

で、そのまま新幹線新八代駅に入ります。


新八代駅コンコース。思いのほか広いです。

改札を抜けてホームに上がると「つばめ」「リレーつばめ」どちらにも乗れます。


新八代駅駅名板。

在来線のようにイラストサインを描く場所はなく、色も藍色と少々雰囲気がちがいます。

手前の行先が「くまもと」になっているのは「リレーつばめ」の次の停車駅なことと、将来延伸したときの次の駅ということを兼ねてます。おそらくは。




客室内。最大の特徴は座席に新幹線史上初めて木が使われていること。
左の画像の座席の布地は古代漆色、木は楠色。
3号車と5号車がこの組み合わせになります。
色は別にあと2パターンあってバリエーションを持たせてます。


恒例の座席評価です。左:リクライニングなしの状態。右:リクライニング最大の状態。
意外にも全体的に柔らかく、特に頭が当たる部分の布地が柔らかめにセットされています。リクライニングはそこそこ角度があるかな、という印象。木の座席、と聞いて少々不安があったのですが、乗り心地については全く問題ないレベルです。アームレストの木の部分についても疲れにくい絶妙の位置にあります。

画像の座席の布地は緑青色、木は桜色。1号車と4号車がこの組み合わせです。

所要時間が遅くても48分、という列車にはあまりにもったいない座席です。


同じ座席でも布地:瑠璃色/木:柿渋色だとこうなります。2号車と6号車がこの組み合わせです。

この組み合わせが一番重厚な感じでしょう。


「つばめ」には他にも様々なギミックがあります。

新幹線史上初の木の簾。桜材使用。


車両の端部にはコンセントが設置されています。
モバイル対応にもソツがありません。
欲を言うならテーブルがもっと大きい方がいいのですが。


アームレストに内蔵されているテーブル。

個人的にはこのタイプのテーブルは少々使い勝手が悪いです(^^;


左:デッキの洗面室。

洗面室には八代イグサの縄のれんが。
車内が傾くたびに当然のれんも傾きます(^^;


下:デッキの電話室ののれん。つばめ柄。

・・・のれんっていろいろ使えるんですね(笑)







そんなこんなで、あっというまに終着駅・鹿児島中央。
これ以上レールの延びようのない、真の終着駅。

ホーム端からは車止めと桜島を望むことができます。

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