●2000/06/03 麹の香りが漂う街

 父親の60歳の誕生日が5/30だったので還暦祝いも兼ねて神戸・灘五郷へ。この界隈は日本でも有数の酒造りの地です。酒蔵の数もかなりあります。
 ところが1995年の阪神大震災でこの地域は壊滅的被害を受け、酒蔵もほとんど全壊してしまいました。中小メーカーの一部はそのまま廃業に追い込まれてしまったところもあります。
 そんな中で見事に復活を遂げた酒蔵もあります。今回は復活した資料館(もちろん試飲可能)めぐりをしてきました。↓大きな地図で位置関係を確認。

関西では神戸の灘と共に京都・伏見が酒どころとして全国的に知られています。

自宅からのルートはJR網干→JR三ノ宮→JR住吉→(六甲ライナー)→南魚崎となりました。
もちろんJR三ノ宮から阪神電車に乗り換えて魚崎で降りてもおっけーです。


まずは六甲ライナーで住吉から南魚崎へ。


南魚崎に到着。酒樽のサインもあります。ここに降りたとたんに麹(こうじ)の香りがしました(笑)


まずは徒歩3分で菊正宗酒造記念館に到着。
菊正宗は全国ブランドで有名ですね。


資料館内は薄暗い雰囲気です。写真資料と合わせての展示は興味深いです。


一番大きかった酒樽。大桶(おおおけ)と呼ばれます。貯蔵用の桶です。


資料の中にはこのような古いポスターもありました。


続いては浜福鶴(はまふくつる)吟醸工房へ。
ここは最新鋭の施設を一般の人でもそのまま見学できるようにしてあって好感が持てました。


酒屋の前によくある杉玉。もともとは新酒ができた時のサインだったそうです。


櫻正宗(さくらまさむね)記念館「櫻宴」(さくらえん)で食事。ここは展示館と売店、喫茶室、そしてレストランがある複合施設です。限定20食のすきやきランチ(1500円)はお得ですよ〜。さくらアイスがおいしかった・・・
ここの展示館にはプリクラみたいに自分で酒のラベルが作れるマシンがあります。1回300円でラベルを2枚作れます。もちろん売店にはノーラベルのお酒が売ってます。マイブランドのお酒のできあがり(笑)


少し歩いて白鶴酒造資料館へ。ここも全国ブランドですね。


ここも昔の酒造り展示がメインです。酒の製造過程の他に大正時代の消火車などの展示もありなかなかおもしろいです。


最後に「こうべ甲南武庫の郷」へ。ここは甲南漬と呼ばれる漬物の店なんですが・・・なぜか洋館がありました。もともとは店主の館の1つだそうです。
このあたりは阪神大震災で最も被害がひどかった所の1つで、甲南漬の店も含めて周りの家は軒並み全壊という悲惨さだったのですが、この洋館は奇跡的に残りました。
そこで新たな店を作るにあたって、この洋館は資料館、食事処、喫茶室、カルチャー教室などの複合施設に生まれ変わりました。


中は意外に広いです。向かいにはステンドグラスがあるしゃれたつくりになってます。
右の部屋が食事処になってます。完全予約制なのでご利用の際にはご注意を・・・
喫茶室もなかなか豪華でした。ただし肝心のお茶(コーヒー)は表のオープンカフェのコップで出てくるのでこれも要注意(笑)

まだ行ってないところもあるんですが今回の探索はこれで終了。最後は自分の趣味が入ってしまいましたが(爆)たまにはこういうのもいいでしょう。