おね&かのんキャラ IN 楽運(ラクーン)市 その1
<プロローグ>
わたしは、浩平の知り合いの相沢祐一さんのところへいっしょにきていた。
浩平によると「えいえんの世界」で知り合ったそうだ。
わたしは、もう「えいえんの世界」という言葉は聞きたくなかったけど。
「どうする、祐一?これだけあるぜ」
「せっかくの当たり券だからな。名雪、どうする?」
「わたしは行ってみたいよ〜。瑞ちゃんは?」
「うん、みんな誘っていこうよ、浩平」
「よし、決まりだな」
わたしは、きのう商店街の福引きで『楽運市20名様ご招待!』という当たり券を引いてしまった。
楽運市なんて聞いたことなかったけど、みんなでどこかに行けるのでうれしかった。
そして浩平に相談して20人集めることになった。
「祐一のとこは何人だ?」
「えっと、今のところはオレ、名雪、あゆ、香里、栞、真琴、舞、佐祐理さんで8人ってところだな」
「ウチは俺、長森、七瀬、茜、詩子、繭、澪、みさき先輩、深山先輩で9人ってとこだな」
「あと3人だよ」
「あとの人選は・・・長森、任せた!」
「え〜。そんなことできないもん!」
「ちょっと待て、・・・北川と天野が都合ついたみたいだ」
「あと1人だね」
「どうする?」
「これだけの人数だ、なんとか頼んでくる」
祐一さんとなゆちゃんが立ち上がって一緒にキッチンに向かう。
たぶん秋子さんに相談するんだろう。
「浩平、あと1人決まらなかったらどうするの?」
「ああ、秋子さんがダメだったら広瀬ぐらいかな。あとは南だな」
「おーい、浩平」
「どうだった、祐一」
「了承が出た」
「よし」
「ありがとう、祐一さん」
「いや、お礼は秋子さんに言ってくれ」
「ん?どういうことですか?」
「お母さんも一緒に行くんだよっ」
「なゆちゃんのおかあさん、スゴイ・・・」
「ま、これで20人そろったわけだ。これでいいだろ、長森」
「ありがとう、浩平!」
意外にあっさり20人揃ってしまった。
でもこれがあのサバイバルのプロローグになろうとは、このとき誰も知るよしがなかった。
<旅立ちの章>
午前9時。駅前に集合の時間だ。
わたしはいつものように浩平を起こしてなんとか時間には間に合った。
「おね班、全員集合したよ。浩平君」
「みさき先輩、なんでわかるんだ?」
「空気だよ」「空気って・・・」
「みさき、わたしがさっき教えたのに〜、何言ってんの」
「雪ちゃん、ズルイよ〜」「どっちがズルイのっ」「うー」
「先輩、ありがとな・・・・・・ってぐあっ!」
澪ちゃんと繭が浩平に抱きついていた。
「折原、仲がいいわね」「な、七瀬、とりあえず繭を頼む」
「みゅー♪」「嫌がってるわよ」「そ、そんな」
「おはようございます」「おはよー、何いっぱいくっつけてんの」
「あ、茜に詩子、せめて澪を頼む」
『あのね』「うんうん」『いっしょにいたいの』「ぐはぁ」
「ということですね」「仲がいいことで。じゃーねー」
「くそっ・・・・・・というわけで秋子さん、おね班全員集合です。どーぞ」
「了解。かのん班はどうですか、祐一さん」
「はい、こちらかのん班です・・・ってうわっ!」
祐一さんの目の前であゆちゃんが転んでいた。
「うぐぅ、祐一君が避けたぁ」「泣くな、不可抗力だ」「うぐぅ・・・」
「祐一、ひどいよー。あゆちゃんにあやまって!」
「朝から元気いいわね」「それはいい」「おはようございます、祐一さん」
「おはよう、香里に北川に栞到着っと・・・栞、身体は大丈夫か?」
「もう大丈夫、全然平気ですよ」「それならよかった」
「祐一っ、来てやったよ」「おはよう・・・」
「真琴、その言いぐさはなんなんだ!まあいい、天野、よく来てくれたな」
「ええ・・・真琴ちゃんの面倒ちゃんと見ますから」「ありがとな」
「遅い・・・・・・」
舞さんが佐祐理さんが来るのが遅いので心配している。
「遅くなりましたーっ」
「佐祐理さん、これって・・・」「今日のお弁当です」
「こんなに・・・・・・誰が食うんだ?」「もちろんみなさんですよ」「ぐあっ」
「とりあえず食料確保と・・・というわけでかのん班全員到着しました」
「了解。じゃあ早速行きましょうか」
「了承!じゃなかった、了解!」
わたしたちは連れ立ってホームに駆け上がった。
まだ見ぬ恐怖を目前にして。
〜to be continued〜
あとがき
今日唐突に思いついたSSです(^_^;)
構想1分(笑) 書き込み1時間程度です。
舞台は楽運=ラクーン、つまりは「バイオ ハザード」の世界です。
今のところはいちおう長森の独白の形をとってます。
後のことは何も考えてません(爆) 20人書き分けはツライゼ・・・
果たして誰が生き残るのか!できれば全員生還させたいですが(笑)
それでは続きを乞うご期待!(無責任な)
1999/10/07(1999/10/09改)