舞シナリオの麦畑


川澄 舞


「・・・・・・全然ちがう」
「だーーーっ何がちがうんだ、何が?」
「色がちがう・・・・・・」
「ぐあぁ、リアルワールドじゃこれが精一杯なんだ!」
「祐一の腕が悪い」
「し、しょうがないだろ、あの時は麦秋●烈みたいだったから・・・」
「だめ、撮り直し」
「はあぁ・・・・・・・・・」












倉田佐祐理
「まーい、祐一さん、どうしたんですか?」
「佐祐理さん・・・舞があのころの麦畑撮ってきてくれって・・・」
「う〜ん、佐祐理が見てもいい写真だと思いますけど・・・舞は?」
「駄目。色がちがう。祐一は下手」
「というわけなんだ・・・」
「えーと、あ、ちょっと佐祐理に貸してもらえますか?」
「いいよ。はい、どうぞ」
「じゃあちょっとだけ待っててくださいねーっ」
「え、持って行ってどうするんだ?」

・・・・・・・・・・

「はい、どうぞ」
「ん・・・って!」

「どうですか、祐一さん、舞?」
「なんでこんな色に・・・あの色に近いよ、佐祐理さん」
「・・・だいぶん近くなった。さすが佐祐理・・・」
「ところでどうやったんですか?パソコンかな?」
「あははーっ、それは秘密ですっ」
「ふーん、でも色も近いしこれでいいな、舞?」
「今度はもっとちゃんとしたところで撮ってほしい」
「わかった。今度は来年な」
コクリ。










ごめんね、祐一さん。
・・・まじかる☆すてっき使っただなんて絶対言えませんから(^^;


【解説】
撮った場所は北海道美瑛町、素晴らしい丘の街です。
それっぽい風景もありましたが、美馬牛小学校の夕焼け撮影のついでで撮ったのでなんとも中途半端な写りになってしまいました(^^;
機会があればまたトライしてみようと思ってます。

それにしてもリアルワールドであの色はなかなか出ません。
そうなれば運がいいかな。<撮影日 2002/07/01>

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