リトルプリンセス 〜マール王国の人形姫2〜
1999.11.25発売 \5,800 日本一ソフトウェア
1人専用 メモリーカード 1×5ブロック
 前作「マール王国の人形姫」発売から約1年。しっかりパワーアップした続編となって帰ってきました。
 主人公は前作の主人公コルネットの一人娘クルル。そう、コルネットは王子様の愛をゲットしたので王妃様、クルルは題名の通り12歳のリトルプリンセスです。クルルの名前はもちろん前作の妖精人形クルルからとったもの。
 そしていつも一緒にいるのがこれまた前作でコルネットのライバル・親友として活躍したエトワールの一人娘、クレアです。
 てなわけで、前作から12年後の世界でクルルの冒険が繰り広げられるわけです。また、前作をプレイしているとさらに物語の厚みを感じさせます。
 前作にもましてとても丁寧なつくりです。このマール王国の世界観は非常に素晴らしいものがあります。グラフィックはとてもあたたかみがあり、流れる音楽はゲーム音楽のレベルを超えています。そして最大のウリ、ミュージカルイベントは前作からさらに強化され、笑いあり、シリアスあり、音楽ジャンル的にも幅が広がりました。
 肝心のシナリオですが、序章から第7章まではほぼ一本道で、第8章で世界に出た時にある程度サブシナリオが存在しますが、基本的には一本道です。シナリオの内容はこのレビューでは語らない方針なので言いませんが、多少詰めが甘い部分もあるものの、とても好感が持てました。
 「マール」のレビューにも書きましたが、これからのゲームは『音』が重要なファクターになるものと思われます。グラフィックがPS2になっていくらすごくなっても、音の存在なくしてゲームは成立しません。そういう意味ではCDの帯にも「ミュージカルRPG」と銘打った本作は正しい進化をしたと言えるでしょう。
 唯一残念だったのはエンディングとエンディングテーマ。
 特に前作のエンディングテーマ「ありがとう」のインパクトが強かっただけにエンディングテーマについてはエンディングだけの曲を作ってほしかったです。もし次回作があればお願いしまーす♪

 面白さは保証しますのでぜひ一度プレイしてください。できれば「マール」から(笑)
 現在、廉価版として「リトルプリンセス 〜マール王国の人形姫2〜 +1(たすいち)」発売中。
「+1」には「リトプリ」の資料集や「天プレ」のプレビューの入ったスペシャルディスクを同梱。