”コトデン”の愛称で親しまれる香川県の地方私鉄。
広島電鉄が路面電車の宝庫なら、コトデンはさしずめ私鉄電車の宝庫といえるでしょう。
さすがに最近ようやく近代的な(といってもそれなりに古いが)電車の導入をはじめましたが、
まだまだとんでもなく古い車両達が現役で働いています。
取材日 2000/02/12/2000
琴平線の起点・高松築港(たかまつちっこう)駅。 昔はここにホテルが建っていてその中に駅が間借りしていたのですが、周辺の再開発に伴い現在は仮駅で営業しています。 |
高松築港駅の自動販売機。 新型電車の塗色なのがなんともらぶりぃ♪ 新型電車への期待をうかがわせます。 |
高松築港駅内部。 幸いにも駅施設自体はホテルが取り壊されてもそのまま残ってました。 一昔前のレトロな雰囲気が漂います。 駅の前に見えるのは玉藻城(高松城)の石垣です。 |
高松築港駅ホーム。 左は玉藻城のすぐ脇に面していて落ち着いた雰囲気です。 |
停車していた長尾線電車(701+702)。 これがコトデンの新しい電車です。 が、実は元名古屋市交通局東山線300形です。1967年〜1975年に製造された車両で、この車両たちは1969(昭和44)年製造、すなわち管理人と同い年なわけです(笑)。しかも製造30年というのは鉄道車両としては古い部類に入ります(爆) 冷房改造などが施されて1998年から運用をはじめました。 |
入線してきた琴平線電車(1107+1108)。 これは元京王帝都5000系で、製造はまたも1969(昭和44)年(笑)。管理人と同い年の車両が多いですね(自爆)。8両が1998年にコトデンにやってきました。 |
高松築港の次は片原町(かたはらまち)。 うらぶれた雰囲気がなんともいえません。 |
片原町の次は瓦町(かわらまち)。 一転して巨大な駅ビルが控えます。 ここは琴平線・長尾線・志度線の3線が集まる大ジャンクションで、もちろん琴電最大の駅です。高松の繁華街にあり、駅には四国最大のデパート「コトデンそごう」が入ります。 が・・・昨今のそごうの破綻事件に関連して「コトデンそごう」もかなりヤバイ状況で、2001年1月22日に民事再生法の適用を申請・・・早い話が倒産しました。 当面は営業は続けるそうですが、予断の許さない状況が続いています。 |
「最近の旅」には書きませんでしたが、実は洋館探索もしてました。情報を元に、県立高松東高校の最寄駅である長尾線・高田(たかた)駅へ。 残念ながら洋館は既にありませんでしたが(汗)、駅はなかなか古めかしくていい雰囲気です。 |
高田駅にて。 2つ窓口がありますが、左の窓口はなんと「定期乗車券・高齢者乗車券発売窓口」! 右の通常の窓口より低くなってます。腰が曲がっていても買いやすい。これぞ真のバリアフリー(^^) |
高田駅で待っているとものすごく古そうな電車がやってきました。さすがは私鉄電車の宝庫ですね。 正面の5000形(500)はなんと1928(昭和3)年製造!コトデンのオリジナル車両で今年で72歳を迎えた老雄です。次位の70形(71)は東濃鉄道より移籍、としかわかりませんでしたが相当古いのにはちがいありません。 |
5000形車内。 思いのほか車内は整備されていて古いものを大事に使おうという精神が息づいているのが感じられます。 旧型車両ファンにとってはたまらないでしょう♪ |
高松築港駅に憩う500+71。 玉藻城を控えた雰囲気によくマッチしてます。 |