その25 紅茶専門店な洋館

〜 旧中埜家住宅からT's CAFEへ 〜

90年前のひとときが、今またよみがえる。
取材日 2001/09/02



旧中埜家住宅が「T's CAFE」として生まれ変わった。




全景。ハーフティンバー様式が美しい。




桐華学園口より。




喫茶室より。




2階への階段。2階の見学は可能。


【旧中埜(なかの)家住宅 データ】
[所在地]愛知県半田市天王町1-30
[交通]名鉄河和線 知多半田駅より徒歩3分
     JR武豊線 半田駅より徒歩8分
[建築年]1911年(明治44)
[指定等]国重要文化財(1976年2月3日)

【T's CAFE データ】
[営業時間]10:00〜18:00
[定休日]毎週水曜日


 ミツカン酢で知られる半田の旧家である中埜家の第10代中埜半六氏が別荘として建築。半六氏がイギリス留学中に見たヨーロッパの住宅を模してつくられたようです。
 ハーフティンバースタイル(建物の木材を外壁に出す様式)が非常に美しいです。
 戦後の1950年(昭和25)に第11代中埜半六氏が財団法人桐華(とうか)学園を設立、その校舎としてしばらく使用されました。現在のロケーションは桐華家政専門学校の敷地内にある、という格好になってます。
 校舎としての役目を終えてからは学園の管理下で原則非公開とされてきました。

 半田市は人口約11万人で、ミツカン酢を筆頭に古くから醸造業が栄えた街ですが、昨今のご多分に漏れず、駅周辺の中心市街地は非常に閑散とした状態になりつつあります。
 そこで国の「中心市街地整備改善活性化法」に基づいて、中小小売商業高度化事業構想(TMO構想)を策定し、それによって全国初の商店街主導で「(株)タウンマネージメント半田」がつくられました。

 このタウンマネージメント半田が駅から至近距離にあるこの格好のランドマークを生かして何かできないか、ということで紅茶専門の喫茶店に生まれ変わる構想が浮上して、2001年9月1日に、この地方では類を見ない紅茶専門店「T's CAFE」が開店しました。

 開店直後の9月2日に行ってきましたが、一般市民に開放されたとあって非常に人気が高く常時満席の状況・・・(^^;待ちの間にデジカメで撮ったのが上にある画像です。
 20分ほど待って中へ。メニューは・・・紅茶専門店にふさわしくいろんな茶葉が楽しめ、ケーキや和菓子の組み合わせもありかなり面白かったです。雰囲気といい味といい、もういうことナシです♪

 おそらく他の展開も考えられているはずなので、東海地区の方は要チェックエリアですね。

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