山奥の大病院

温泉リゾートで人気急上昇の由布院。
そんな由布院に知る人ぞ知る名所がありました。

水瓶シンジさんとオフ会やったときにいちかばちかで探索をすることになりました。
ここはJR久大本線の南由布駅。由布院から1駅だけ大分寄りにある駅です。探索はここからスタート。

辺りを見まわしてみるが、駅舎に探索すべき建物のモノクロ写真がありましたが、肝心の地図が無い・・・駅前に店も無い。人の気配もなし(^_^;)というわけで野生の勘(笑)で由布院方面に歩く。

しばらくすると「南由布郵便局」が・・・これは、と思い局員さんに道を聞いてみる。するとおばちゃんが地図を書いて説明してくれました。ありがとうございました!


これがそのときの地図。
↓南由布駅はあとから追加しました。
赤い○のあたりにある、とのことでした。

郵便局から10分もかからないそうです。

ところが歩けど歩けどなかなか見つからず・・・(^_^;)
結局15分ほど歩いてようやく発見できました。


おもむろに顔を出した洋館。静かな佇まいにありました。


というわけで「旧日野病院」に到着しました。普段の日なら中も見せてもらえるのですが、あいにく休館日(火曜)に来てしまったので残念ながら外観のみです。

この病院は1894(明治27)年に建てられました。大分県に現存する洋風建築では最古。1999(平成11)年12月に国の重要文化財に指定されました。
病院を開業する日野家は江戸時代からの医家だそうです。現在も由布院で病院を開業しておられます。


ディテールを見ると、玄関のアーチが目を引きます。格子模様の飾りをつけてアクセントにしてます。
屋根は瓦葺き。このへんのアンバランスさがおもしろいです。


これは遊悠写真館行きかな・・・


洋風建築の本館に対して純和風建築の病棟。建築年は不明ですが、おそらく本館と同時期とのこと。
個人病院で和風病棟を併設する病院は極めて少ないそうです。

当時これだけの規模の病院は非常に珍しく、長年地域の医療に貢献してきたのでしょう。