かもめ
博多と長崎を結ぶ特急。長らく旧国鉄時代の車両を真っ赤に塗った「赤いかもめ」が活躍していましたが、
2000年春、日本とオランダの交流が始まって400年という記念すべき年にあわせて、
オランダとゆかりのある長崎を結ぶ「かもめ」は新型車両になりました。晴れて「白いかもめ」を名乗ります。
形式は885系、JR九州としては883系「ソニック」に次いでの振子電車です。
博多駅での「白いかもめ」。 今までのJR九州の特急車両とはまたちがった雰囲気を持ちます。 丸みを帯びた優雅なフォルムです。 |
車体横にあるエンブレム。 かもめをイメージしたシンプルなデザインです。 |
先頭車にあるエンブレム。 ちょっとした遊び心が感じられます。 |
わたしの乗った2号車にはいきなりこんなギャラリーがあります。これは「島原の子守唄」の一節です。 |
さらに、こうなってます(^^; 「白いかもめ」ではこのようなコモンスペースがとても充実しています。 なお、このギャラリーは編成によって全て内容がちがいますので、乗るたびに新たな発見ができるかも。 |
真ん中に2つ部屋がありますが、手前のはおそらく史上初の携帯電話専用の電話室、奥の部屋は車内電話室です。もっともデッキ自体が相当静かですので普通に携帯電話で話しても問題なしです。 なお、この2つの部屋の仕切りを取って休憩室とすることも可能です。 |
2つの電話室の前はちょっとした展望テラスになってます。ここまで余裕のあるつくりは、鉄道ならではの旅を演出してくれます。 |
じゃあ肝心の客室はどんなんかというと、こんな感じです。床面は「ゆふいんの森」からの流れをくむフローリング、荷物用ハットラック、そして黒革張りの座席です。 |
おそらくJRの特急普通車史上最もゴージャスなつくりの座席でしょう、これは。 黒革張りなんてのは全く初めての試みとか。 普通の特急料金で優雅な雰囲気が味わえます。 |
座席の後ろ。 左端にある取っ手にカバンを引っ掛けるのもありでしょう。小さな取っ手が右中にもついています。 正面のかもめマークに小さなポケットがあり、このようにチケットを置いておくのが正解。 |
終点、博多駅にて。 客室乗務員がお別れのあいさつをしてくれます。よそのJRではあまりないシーンでしょう。 このようなサービスはJR各社のなかでも最高のレベルを誇ります。 |