はやとの風

九州新幹線開業に伴ってできた新しい特急です。鹿児島中央と吉松を肥薩線経由で結びます。

目的地周辺は霧島温泉郷に近いです。が、鹿児島空港がすぐ近くにあることから、従来は鉄道利用など考えられなかった地域でもあります。

新幹線開業を機に「はやとの風」で観光に新たな風を吹き込みたいところですね。

乗車日 2004/04/23


鹿児島中央駅駅に入る「はやとの風」。

車種は一般形のキハ40・47形の改造でキハ140・147形と呼ばれます。

色はなんと真っ黒。しかも普通の黒ではなくて黒光りしてます。なかなか出せない味わいです。どうも薩摩らしさを表現したようです。
パンフレットにも黒酢、黒豚、黒牛、黒砂糖、黒薩摩焼・・・とありました(^^;

編成はわずかに2両。指定席・自由席が1両ずつです。


入口で客室乗務員に出迎えられて入ります。

観光特急ということで客室乗務員が乗務します。

本来、「はやとの風」はワンマン運転、ということで最初の画像にも窓のところにワンマン表示がありますが、実質はこの客室乗務員が車掌の役割も行ってます。


車体を横から撮ってみました。
見事な黒光り。鏡面反射してます(^^;


車内。「ゆふいんの森」などで培われた木のテイストがふんだんに盛り込まれてます。
新幹線と同様に座席にも木を採用。
全体として暖かみのある落ち着いた雰囲気です。


座席。
新幹線の座席は重厚でしたがこちらは軽快な感じ。
背の部分に木を使ってます。

意外にもかなり寝かせられる、というところは観光特急らしさが出てますね。

あと、忘れていましたが窓を開けることができます。
しかも全開可能・・・

「はやとの風」を十二分に受けることができます。


車両中間部にあるフリースペース。
この部分だけは窓が改造されて天井から足元にまで窓が広げられています。

食事をする時とかはここで食べるのがいいのかもしれませんね。


出発するとしばらくは右手に錦江湾と桜島が見えます。

この日は晴れてましたが春霞のせいでややガスがかかった状態でした。


竜ヶ水駅付近。何かを養殖してるんでしょうか。

隼人まではこんな感じの風景が続きます。


隼人を過ぎて肥薩線に入ると一転、ものすごい急勾配で山を登っていきます。


「はやとの風」運転で注目を集めている嘉例川駅。
1903年(明治36)1月15日開業。

3駅先の大隈横川駅と共に101年前の開業当時のままの駅舎が残っている貴重な存在です。

「古色蒼然」の言葉がぴったりな印象。

実はここから南3キロには鹿児島空港がありますが特に連絡交通はありません。

なお、近くにはこれまた近年注目を集めている「妙見温泉」があります。「はやとの風」に接続して連絡バスも最近運行され始めました。

参考:妙見温泉観光協会サイト


嘉例川を過ぎると車販でハーブティーのサービスが。
レモングラスティーでした。
他にも茶菓子などがセットになったメニューもあるので一度は試してみては。


霧島温泉駅。行き違いもないのに5分停車。
いわゆる撮影タイムでしょうか(笑)
ここではちょっとした撮影会になりました。

客室乗務員も乗車記念プレートを持って回ります。


古色蒼然その2、大隈横川駅。
嘉例川駅と同じく1903年(明治36)1月15日開業。

同様に101年前の佇まいをそのまま保ち続けています。

嘉例川と同様にワンショット撮れるぐらいの停車時間はありますが、撮影時は周りに気をつけて。


鹿児島中央から80分あまり、終点の吉松に到着。

実際に乗ってみて、80分という時間は長いように思えてかなり短かったです。もう少し乗っていたい、そういう印象でした。

ここから先は肥薩線「しんぺい」で人吉・熊本方面に向かうか、吉都線で都城・宮崎方面に向かうか、ということになります。

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