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夢なりし"D"

夢なりしD

招かれた辺境の村へ向かう途中、Dは繰り返し一人の少女の夢を見た。
夢の中で少女はいつも、古びた館で青い光を浴びて踊っている。少女は、Dが向かう村で貴族の口づけを受けて以来、三十年間眠り続けているシヴィルだった。
一方村では、すべての村人がDの夢を見、平穏な生活が崩される予感に身を震わせていた。
奇怪な夢の交錯を知らず、Dは刺客が待ち受ける村に入った。

1986年12月25日発行。

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