辺境の小村ランシルバに通じる街道で、"貴族の口づけ"を受けたドリスは、吸血鬼ハンターを探していた。 西暦12090年、長らく人類の上に君臨してきた吸血鬼は、種としての滅びの時を迎えても、なお人類の畏怖の対象であり、吸血鬼ハンターは最高の技を持つ者に限られていた。 そしてドリスが、ついに出会ったハンターの名は"D"、 旅人帽を目深に被った美貌の青年だった。
1983年1月31日発行。
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