辺境の村ツェペシュの外れには、特殊な防衛機構が働いて村人の立ち入りを拒む奇怪な丘がある。その頂には、かつて、"貴族"の居城があり、今もなお、膨大な機械装置群が残されている。だが、そこで貴族が何を実験していたか、十年前に城跡で行方不明になった子供がどういう運命を辿ったか、すべては謎のままだ。 そして今、村は陽光の下を徘徊する吸血鬼の出現に怯えていた。
1984年5月10日発行。
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