薔薇姫に仕える四人の騎士。青騎士・紅騎士・黒騎士・白騎士で構成されている。薔薇姫の切断糸によって編まれた甲冑を着こみ、 いずれも剛勇無双の働きをする。貴族の科学によって長命を与えられたバイオ・マンである。

フローレンスの海に棲む狂暴な魚。5メートルも跳ねるが、首と胴のくびれが弱点。肉はともかく、骨と内臓と牙が貴重品である。

裏地にお湯を入れて保温するコート。キタダラの腸を使えば、丸一日持つが、ひどく破れやすいため、荒っぽい作業には向かないのが珠に傷である。

西暦12060年頃に起こった貴族と人間の戦争。これにより貴族は逃亡した。が、30年以上も前の話なので、あてにはできない。

シャンバラの森に生える薬草で《都》にもっていけば、半年は左うちわで暮らせる。

セレクターを押して斉射モードにすれば、32発の直径10ミリの弾丸が射出される。

半透明で真珠に似ている。マインスター男爵が居城の地下2000メートルの大実験室で研究を続けていた際の副産物。貴族と人間の遺伝子の謎を解明できるらしい。

貴族が武器の製造を行った施設。破壊者もここで生まれ、すぐに封じられた。

蝋燭の炎を特殊レンズで百万倍に増幅させた照明。

高圧酸素によって、長さ1ミクロン・太さ千分の1ミクロンの超硬度鋼の針を打ち出す銃。レイラの 武器。

吸血鬼と人間の間に生まれた子供。類い稀な美貌と圧倒的な戦闘能力をもつが、夜の魔性としての本能を時折目覚めさせるため、人間からは悪鬼として蔑まされ、吸血鬼からは裏切り者とそしられる 孤独な存在でもある。

普通のダンピールの子供は10ヶ月と10日だが、あのお方の子供は兆候に気づいてから約半年で生まれる。

《長所》
人間では致命傷でも、ダンピールにとっては短くて数時間、長くても数時間のうちに回復する。
《短所》
陽光下での70%にも及ぶ体力低下率、水に浮かぶことが出来ない。腰までの深さで 溺死した貴族もいる。

高さ2メートルの巨大なヒヨコ。人骨が好物。アイ・リンが死体運搬人から購入して飼育している。

西暦9090年頃に行われた壮大な計画。これにより、ドリスの農場は永久沃土化された。

レディ・アンの武器。生物の血液はおろか、戦闘装甲のエネルギー、落雷や川の流れですら吸収してしまう。

伝説の大陸アトラントで生み出されたオリハルコン・ベース合金のマシン。マントルに突入しても帰還できる性能を誇る。

憎悪と恐怖の対象である貴族を、畏怖し研究する者達で結成された集団。ギリガンもその一人。 そのおかげで、Dに首を斬られても一命を取りとめた。

神祖の血を引く者のみが通過を許される障壁。

東西南北に侵食されてはいるが、一部のみ残っている。2000年の歳月をかけて造られた砦がある。

貴族崩壊の時、人間が必ず口にした決り文句。

青白い燐光を放つ狼。貴族のペットでこの世で最も貪欲な人食いを呼ばれている。

神祖が作った迷路にのみ棲む妖物。黒光りする球体状をしており、光で通路の消去してしまう。

貴族の口づけを受けて、主人の命に言うがままに従っている人間。魔界都市シリーズにも出てくる。

極めて繁殖力の強い雑草。取りこぼしなどがあると新たに芽吹くまで3日、成木に達するまで3週間とかからないため、移動街区では雑草駆除の最重要目標になっている。

一夜にして丘を飲み込む巨獣。ダイアンローズの四騎士に倒された。

危険度を表す数値。

ローランサン夫人の馬車に備え付けられた防御用力場。

外敵や輸送物質などを瞬時に転送する装置。

輸送専門で人間は扱わない。路線が極端に少ないのと、強盗や妖物などの襲撃が頻繁に起きるためである。

辺境でよく飲まれている酒。

ごく一部の貴族にある、敵を嗅ぎ付ける能力のこと。

貴族が撒いた妖物で、数百平方キロの範囲をカバーする霧状浮遊生物。内部は毒ガス、外部に対しては電気放電・酸性雨・腐敗風などを撒き散らすが、24時間後には死に絶える。

貴族の領地を護る謎のシステム。ブロックデン一族の例に拠れば、鉄をも溶かす稲妻、大地を腐食させる溶解雨、機械兵すら食いちぎる妖物などが忽然と天空から出現し、領地を侵す者を排除したという。領地上空数百キロに滞空する武器庫が、その正体だという説が有力である。

長さ2メートルの槍。一デューム鋼の穂先には5万ボルトの電圧が流れ、「辺境百科総覧」には、全凶悪生物中200ランク中、50ランクまでの中型獣に有効。

電磁コイルの中を走る電磁波の亜空間凝結体。慣性の法則を無視して縦横に瞬時に移動できる。内部の人間にはいかなるショックも与えない。

マキアが住む村。

貴族の血みどろの探求が生んだ一種の限界克服法。 この香が立ち込めるところ、昼は夜に、夜は昼になるのである。言いかえれば、時が錯覚を起こすのだ。原材料と調合の難しさから滅多に手に入らない貴重品。百年に一茎だけ咲く花の茎から採れる透明な汁が原料になる。

飛行体発着場のメイン・コンピューター。人間並みにプライドを持つ。

機械と操縦者の一体化をしたもの。これにより、遠隔操作でも本体と同じように振舞うことができる。

辺境に棲息する生物。すばしっこい。

ランスを弔うときにタエが吟じた詩句。
『我ら、愛しきものを送らん
汝が国の平穏の廟に
汝がやさしき腕の夢に
我ら　大ならずされど小ならず
遠く去り　また生まる
ゆえに呼べ　遥かなるものなりと

地をさまよいつつ我　汝を求めしも
答えなく
憂し世に影のみを見ん
されど　我　恐るるを知らじ
沈黙の言葉を知り
見えざるものを見るが故に
我ら汝なり　汝は我らなり
遥かなるもの　いま　ここに送らん』

平地で、しょっちゅう川の氾濫に脅かされている村。

これ一枚で他の金貨15枚分の価値がある金貨。