ある程度の広さや、美術・学術性の高い地域に配置されている、災害を防ぐための装置。

辺境の西には、貴族が生んだ身長10メートルを超すサイクロプスの村がある。

サイボーグ化された馬。辺境を旅するにはもってこいの交通手段。 Dの手にかかると、平凡なスタンダード・タイプでも最高の能力を発揮する。 ちなみに、貴族愛用の高級モデルなら、首をちぎられても走ると言われている。

辺境の最北地方で、酒のコクを出すために酒瓶によく入れられている。

薔薇姫が支配する村。常に作物に恵まれ、ダイアンローズの四騎士により外敵の心配はない。

ギャスケル将軍の移動領地のこと。

数千年間に及ぶ人間対貴族の戦争において、人間が昼間の攻城戦に最も利用し、戦果を挙げうる助けとなった地図。

長さ50センチほどの楕円形の筒で、薄い羽根で空気流を巧みに操りつつ、底部に備わったマクロ・アイで俯瞰、ピンポイントの接写を行う装置。

土中深くに棲む巨大な蛇状の魔物で、全長数十キロに及ぶ。生まれてから死ぬまで1ミリも動かないが、高速振動で地上に数千箇所に及ぶ脆い土砂層を形成し、不運な獲物を捕食する。

辺境の西の端にある村。サクリ村からは早馬を飛ばしても8時間かかる。ちなみにDは5時間で済ました。そこにある廃墟＝体内寺院は 刀鍛冶ブラスコの斎戒沐浴の場所でもある。

《都》の軍勢とギャスケル将軍の50年にも渡る戦闘を指す。この反乱のため、領民の6割は死に絶え、放射線や細菌兵器に汚染された広大な平地が永久に閉鎖された。

北部辺境にある村。

輸送隊の物資を待つ村。近くに、ギャスケル大将軍と《都》の軍勢が戦った遺跡がある。その中には保管庫と呼ばれるものがあり、そのときの戦史が収められている。

魂のない死体に妖魔が侵入するのを防ぐため、死体は塩水で清められ、血管に清水を通し、最後に封魔の印章を16方位に張りつけた納屋の中に一晩安置すること。

貴族が自分の領土に設けた様々な防御・攻撃施設のひとつ。あらゆるメカニズムの電子系を狂わせてしまう。

ガリオンの谷に数千年放逐されていた反陽子コンピュータ。高さ100メートル、基礎部分の直径は300メートルにも及ぶ。幻実空間（ファントム・リアリティ・スペース）や人体分解酵素などの兵器を有している。

高さ1キロ近い城壁に囲まれた5000万坪の土地。山や谷、丘など、外界を模した品が備わっている。

フローレンス村の特産品。

史上最悪の貴族、ギャスケル大将軍が開発した攻撃兵器。生物兵器な上に死人を使っている。

陽子コンピュータにより完全管理されている。付属の識別センサーは500万のチェックポイントを50万分の1秒でスキャンして、持ち主を見分けることができる。

辺境で広く行われている、埋葬の際に死者に対して行う化粧で、再生を期して施される。

貴族の廃墟。地下数十階に据え付けられた大原子炉は2000年もの間、何かにエネルギーを供給していた。

地中に潜んで、落とし穴に落ちた者を殺害し、神経系に1本の“操り糸”を通して地上の獲物捕獲させる地下生物。

ギャスケル将軍が飼っている妖物で、いったん食い込んだら相手が死ぬまで離れない上に、死人毒を送りこむ。死人毒の解毒剤と同じ成分を持つ草があるが、ギャスケル将軍の庭の中庭にある。

貴族がばらまいた怪植物のなかで、最も安全で怪異な植物。人間の、しかも死人の手に似ている。

ひとつの山脈でもって数千年の間封鎖され、開放されると同時に周辺から半死人の大群を呼び寄せる巨大な集積場。

ランダウ平原のほぼ中央に位置する、人口2000足らずの村。とりわけ秋が似合う村。「秋の村、秋の人々……それならば秋の旅人がいるだろう。しかし、私はその任ではない」と無名の詩人に謳われた村でもある。

プライスが使う技。真紅の双眸を見た者は瞬時に盲目状態に陥り、いかなる手段を持ってしても直らない。加えて、発狂せんばかりの激痛が脳髄を貫く。

辺境にある村。

辺境の村々へ物資を輸送する輸送隊が事故や強盗などに物資を奪われたときのために、補充できるよう幾つかの安全な駅に補給物資を送っておくところ。ジャルハはその一つである。ただし、鉄道が走っているところに限られる。

辺境に特有の、昼なお暗き森。サクリ村から約300キロ果てにある。

岩をも穿つことができるドリル。

ほとんど鉄と変わらない原子密度を誇る加工石。

高さ10キロを5秒で上昇する装置。蒼い重力泡の中に入って移動する。

エネルギー単位。4兆5千億ジュールもあれば、瞬時に解放すれば、惑星の二つぐらいは吹き飛ばせる。

潮の満ち干にある条件が加わって発生する大渦が、湿地帯に起きる現象。大きいものでは直径100メートルにも達する。

1メートル以内に近づいただけで、どんな生物も即死する毒花。

北方辺境の雪国の村。ライアの住む村。

真空掃除機の正式名称。

南部辺境区で一番規模の大きい都市。

ビジマが歌を歌う犠牲者を滅ぼすために使おうとしたプラスチック爆弾。5万度の超高熱を発する。

2万度を超える熱を発する爆弾。

一億キロの宇宙の彼方から、一瞬で地球の大気圏外に瞬間移動し、地表を壊滅させる《都》の小惑星ミサイルの一つ。質量五億トン。

ステーキからスープ、ジャムなどに調理でき、ひなたに放置しても半年から1年は持つこの苔は、 辺境の人々にとって貴重な代用食となる。また遠心分離機で採集したエキスを塗れば、 傷はたちまちふさがり、毒蛾人間の毒も解毒することが可能である。

ギャスケル大将軍の領地にのみ棲息する不可視の妖物。体長2メートルで全身は熊に似ているが、毛はなく、体つきも細い。頭部は人間そっくりである。

Dが時折使う武器。白木で出来ていて長さは30センチにも及ぶ。

海抜1500メートル。山頂は四季を問わず、雪を戴いている。

いかなる武器も無効とする死気で出来た騎士団。

少年トトがいた修道院。冷え切ったスープとパン二切れが2回だけな上に、12時間以上も畑仕事をさせられるため、死んでいく子供が絶えなかった。

ミスカが持っていたプレーヤー。彼女の祖父コルネリウス・ドレイク公爵が神祖から拝領したもの。「親愛」と書く。

一人前の能力を有すると認められる年齢。過酷な環境を生き抜かねばならない辺境では、 平均15歳がそれにあたる。

貴族に特有の「無意識空間移動」のこと。闇に閉ざされた閉鎖空間から、陽光が降り注ぐ大地に出現してしまう現象で、神祖専属の医師団により、原因は光を求める深層心理の働きと断定された。

神祖の生誕10000年を記念して造られた金貨。限定50枚しか鋳造されず、これを手に入れた物は人間でも貴族の称号が得られたという珍品。

太さ長さとともにDの剣の倍はある長剣。鍔と柄に竜が描かれている。

貴族定量で5000リゲルは、並みの都市では千分の一秒で発狂する。もちろん、Dは耐えた。

相手の精神にダメージを与える攻撃法。これに屈服すると、現実では外傷もないのに死んでしまうことになる。

貴族の遺伝子工学とサイボーグ技術により生み出された夜の魔性。ただし、ガルーはそんなまがいものではなく、 生粋の魔物である。

全長5メートルの大魚。鉄より固い鱗を持っている。

槍を持った妖精。肺に溜まった空気が好物で、1匹でも侵入を許せば、吸いこむ息は炎を化す。

悟られずのツィンの体液。一種の膠のようなものだが、Dの長剣の切れ味さえ鈍らせるほどの粘着性を有する。

光量の増幅によって、夜を昼に変えるゴーグル。ただし、尋常な光源に対しても同じ効果を発揮するため、取り扱いには注意が必要である。

貴族となったクルツ治安官が持っていた銃。秒速700キロの速度を500グラムの杭に与える。でも、やっぱりDには効かなかった。

放射性同位元素除去剤。吸収した放射能により、夕暮れ時には雪の美しさにも似た淡い輝きを放つ。

伝染病を媒介する虫を捕食する蜘蛛。

正常空間の組織を唯一のエネルギー源とする妖物。

自分の体内に次元の道を作り、敵の身体につなげることができるミュータント人間。これにより、攻撃をわざと受けて、敵を倒すことが出来る。つまり、何もしなくても相手は死ぬのである。

白騎士愛用の生ける剣。切れ味は凄まじく、その威力は黒騎士の右肩が良く知っている。

青銅の皮膚を持つ妖犬。クローネンベルク地方に生息している。槍や剣では歯が立たないため、夜間の外出は控えるように。

心臓の一点、左心室のあたりを軽く指で押し、呼吸をできるだけ細くして精神を安定させる技。

かつてシャーリイズ・ドアに君臨していた貴族が、100年前に自分たちの運命を見越して、愛娘が人知れず生きられるようにと作った“住まい”のこと。完璧な血液合成装置もあるその中にいる限り、光が満ちた世界で永劫に過ごせるはずだったが、100年経ち、ついに人間の血を吸いたくなり、シャーリイズ・ドアに出現した。

ローレンス・ヴァルキュア大公の異名。

薔薇姫が操る葉脈の糸。触れた者は音もなく切断される。西新宿のせんべい屋の妖糸のようなものか。

ローレンス・ヴァルキュア指揮下のホムンクルス師団。兵士は5000人で、他に次元砲戦車隊、砲兵隊などで構成されている。指揮官はクレメンス大将。

辺境にある村。セドクの家という旅篭がある。村外れに「赤い荒野」と呼ばれる場所がある。

ギリガンが《都》に特注した、レーザーすら、1ミリ切り込むのに1時間かかる特殊鋼。

女体そっくりの感触の柔軟素材で出来た部屋。フィッシャー・ラグーンにある。

機械の目を狂わせる装置。腕時計のような形をしている。

貴族が人間に施した一種の記憶操作。吸血鬼の 弱点のみを選択・消去させる精神処置のこと。

擬似強化生体皮膚と電子神経系をベースとした超硬度鋼の鎧。最も低グレードなやつでも、スピードを3倍、パワーを10倍にも増幅させる。

辺境の村から毎年、優秀な子を選出し、《都》の 教育機関で学ばせるシステム。選出された子が優秀な成果をあげれば、村にも見返りがある。

心理攻撃にはまったDが 洩らした言葉。

ダイアリスの子孫が住んでいる村。

クルツ治安官が所持している銃。自然光を増幅し、5000万度の温度ビームを撃てる。