シュラト村の少女。ショートカットの赤い髪、粗末なブラウスと羽毛のコート、長いスカート姿の平凡な娘で、17歳。10年前に母を亡くし、酒浸りの父と暮らしている。
半月ほど前に3人の男に訪ねられ、そのまま家に居座られてしまう。彼女の中には、もう一人のライア「
シニストロの女戦士ライア」の人格が眠っている。
町長
ミンの娘。18歳。
Dが
移動街区に乗る3週間前に公園近くの空家に現れた吸血鬼に血を吸われた。
マグナス・リイ伯爵の娘。異常にプライドが高く、 父が
ドリスに執心なことを快く思ってない。 年齢は3727歳。夕顔のような美貌である。最後は、崩れ落ちる城と心中した。
帰らざる砂漠で虜になっていた人間。百姓で、
タエを賭けた
クレイとの喧嘩でぶちのめすほど腕っぷしが 強い。森の中で襲撃を受けて死亡。
霧の村に住む少女。
御神祖がこしらえた、新たな生命を創造する機械を管理する。
グレートヘン博士に毒を盛られた
貴族。毒のあまりの苦しみに、体をかきむしり骨と脳だけになった。
ツェペシ村の村長の養女。天真爛漫な性格で、なんと
Dを 慌てさせたりした。10年前に、ツェペシ村の丘の上にある廃墟で人間と
貴族の遺伝子的結合を施された。 その結果、優秀な者を村から
《都》へと選抜する
試験に1200ポイント中1200をとるというに驚異的な知能を授かったが、実験は失敗で彼女は溶けてなくなってしまった。ちなみに彼女は最初、「リナ・スーイン」だが、「リナ・ベラン」とも呼ばれる。これは村長の養女になったからである。
10年前に行方不明になった子供の一人。父の跡をついでツェペシ村の高校教師になった。
リナの担任。彼も実験を施されたが、失敗に終わった。
ローレンス・ヴァルキュア大公の部下。水に潜む金髪隻眼の妖女。北部辺境区の西にある、東南沼沢地の湖の底に眠っていた。
年齢二十歳前後。長い黒髪の美貌の青年だが、正体は辺境を荒らしまわる強盗団の首領。
体内に次元の道を作り、敵の身体につなげることができる
空間歪曲人間(スペース・ワープ・マン)。
マーカス兄妹の末娘。単座式の戦闘カーを使用する。 金髪碧眼。運転技術はピカイチで、物心ついた頃から父親にメカを自在に操る能力を磨かれ、今では
長男の
ボルコフのみが比肩し得るほどである。 父に、「エンジンとタイヤを与えれば、車を作っちまう」と賞された。ちなみに彼女は、吸血されても自分の意思を保てる特異体質である。
ゼノン公ローランドの愛娘。金髪碧眼の少女貴族。血を吸う
血綴草を操る。
Dの美貌に惚れて、父親である
ゼノン公ローランドに敵対する。
グレートヘン博士に毒を注入され、身体を蝕まれても
Dを助けようとする健気な性格である。実は、精巧に作られた木造りの人形。
貴族の歴史が変わっても、決して蘇らせてはならぬと言われた貴族。凶神と呼ばれ、
神祖の狂った落とし子とも噂される大凶人。相手の技を瞬時に再現できる能力を持つ。
3000年前に滅びた女
貴族。あまりに凶悪無残なため、
神祖直々に裁判にかけられ、心臓をえぐりだされた。
ギャスケル将軍に招かれた“招きびと”の一人として復活した。微小な針が武器である。死闘の末、
Dに滅ぼされたが、最後の力を振り絞って
Dの視力を奪った。
移動街区の住人だったが、町長
ミンと両親の意見が合わず、街を抜け出したところを小竜に襲われ、言語中枢汚染・聴覚汚染レベル3の放射能障害を負ってしまう。
第3代ローレンス家当主であり、
絶対貴族の異名をとる。5000年前に
神祖の命を受けた
ブロージュ伯爵、
ギャスケル大将軍、
ミランダ公爵夫人の夫
ハーネス公爵らの手によって領土ごと宇宙へと放逐されたが帰還した。その際、北部辺境の半分が壊滅したという。
全長1メートル、幅20センチの妖剣
グレンキャリバー、直径1メートルの真円の盾を持つ。北の辺境に赴き、北部辺境区の半分を占める大城塞を建築し、東と西、そして南の辺境を攻め入った。
貴族。赤毛で、
ヤライの店でアルバイトをしていた。正体は、
ギャスケル大将軍に招かれた刺客で、二重存在(ドッペルゲンガー)と気獣を操る。