最終更新日:2006/05/22
PENTAX MX分解組み立てマニュアル 戻る

このページはPENTAX MXを修理するために役立つ、組み立てマニュアルです。
独自に何度も組み立てては分解しつつ作成した資料ですので、細かい点で間違い等があるかと思います。その点はご了承下さい。

なお、細かいワッシャがあちこちに入っていますので、分解時になくさないよう注意が必要です。

この状態から組み立てを始めます。 必要であれば、シャッター幕を作り直します。 巻き取り軸をボディに取り付けます。 テンション調整ギアを取り付けます。
巻き取り軸の上部を固定します。 下部のギア(1)を先に取り付けないと、シャフト(2)が入りません。 シャッタースピード切換の連結シャフトを取り付けます。 シャッター部分のベースを、載せます。
シャッター幕の糸が脱輪しないよう注意します。 底部に後幕用ピニオンギアをはめるのを、忘れないように。 ベースをスタッド3本で、固定します。 中間ギア下を取り付けます。
注意!
ブレーキを取り付けるまで、シャッター幕を走行させてはいけません。
最悪の場合、後幕の接着がはがれてしまいます。
後幕を巻き上げた状態で、仮に固定します。
後幕の位置は、だいたいこのあたりになります。 裏側に連動しているシャフトの方向に注意。
先幕のギアを取り付けます。ネジを締める時は注意 後幕、先幕が重なり合っているか確認します。 悪い例。先幕の位置がズレていますので、もう少し巻き上げます。 中間ギア上とスピルを取り付けます
中間ギアのピン(スピル)が、シャッターチャージ、リリースどちらでも押せることを確認します。
ブレーキを仮止めします。取付できない場合はギアをずらします。 後幕のスタートレバーが動くことを確認します。 シャッター幕をリリースして、停止位置の確認を行います。
ここまでで、シャッター幕の位置調整は完了です。
テンションは、この先で再調整しますのでこのままとしておきます。

シャッターをリリースすると、幕はだいたいこの位置になります。 リリースした位置が揃わない場合は、テンションを少し張ります。

真ちゅう製のローラをはめます。
シャフトをこの位置にします。
底部シャッタースピードカムはこの位置になります。 プレートを乗せます。ストッパーが邪魔なので、逃がしておきます。 シャッタースピードダイアルを載せます。
底部と連結しているシャフトと、このようにはまります。 巻き上げ軸を組み立てます。スプリングの方向に注意。 底部を組み立てて、ネジ止めします。このネジは逆ねじです。 ネジ止め時、スプロケットの位置が、このようになるように。
スローガバナーを取付けます。レバーを曲げないように注意。 正しく取り付けできました。
これは1/1000の位置です。
これは1秒の位置です。 1秒の位置で、シャッターチャージした状態です。
シャッタースピード表示のワイヤーを1/1000の位置で組み立て。 ミラーボックスと、セルフタイマを組み立て。 巻き上げレバーをこの状態にして、仮組みします。 巻き上げユニットの裏面
この状態で、露出計や、シャッタースピードの確認・調整を行います。
最後に、調整ネジのゆるみ止め処理をおこないます(赤いマニキュアが○)
ペンタプリズムを取り付けます。 電装品を取り付けます。 仮組み完了

ミラーボックス奥のモルトは貼りにくいです。 裏蓋のモルトは、溝に両面テープを貼ってから押し込むと簡単。 修理完了!

各種修理用パーツの入手先
モルトおよびシャッター幕・・・・Aki-Asahi.com
両面テープ・・・・NITTO No.5000NS(厚み0.16mm)またはDAITAC 810HD(厚み0.145mm)