最終更新日:1999/11/05 | |
Windows98インストール(デスクトップパソコン編) | 元に戻る |
Windows98のパソコンを使ってるけど、怖くて一度も再インストールをしたことが無いあなたのために作りました。 |
【HDDフォーマット&Windows98インストールに必要なもの】
【作業前の確認】
【Windows再インストールの手順】
Step1 | 起動ディスクの作成 |
どうして必要なのでしょうか?説明-->Windows98をインストールするためにHDDをフォーマットします。そうするとHDD内は空っぽになります。その状態でパソコンを起動させても、何も表示されません。そのためにフロッピーに最低限必要なシステムをあらかじめ転送します。 ちなみにCD-ROMはドライバがないと使うことができませんが、Windows98になってからはシステム側で汎用のCD-ROMドライバを用意してくれるようになりました。 起動ディスクの作成で、その汎用ドライバの組み込みもやってくれます。 | |
1.まず、パソコンをいつものように立ち上げ、スタートメニューから設定(S)-コントロールパネル(C)を選びます。 2.アプリケーションの追加と削除を選び、メニューから、起動ディスクを選びます。 3.用意したフロッピーを挿入し、ディスクの作成(C)をクリックします。 4.フロッピーにデータが書き込まれてゆき、途中でフロッピーを入れ替えるメッセージがでますので、もう一枚のフロッピーを挿入して下さい。 以上で起動ディスクが作成されます。 | |
Step2 | 起動ディスクの動作確認 |
先ほど作成した起動ディスクをパソコンに挿入して、再起動します。 何もエラーが表示されず、無事A:\>_の画面がでましたらおもむろに、dir c:とタイプしHDDの内容が表示されることを確認します。 次にCD-ROMドライブにCDを挿入し、dir d:とタイプします。(d:はHDDの構成によってはe:やf:になることもあります) 先ほどと同様、今度はCD-ROMの内容が表示されるか確認して下さい。 もし、表示されない場合は起動ディスク内のドライバで認識できないCD-ROMと思われますので、初心者のかたはここから先へ進むことはおすすめしません。 | |
起動ディスクの中身は? | |
IO.SYS・・・・フロッピーとの受け渡しをするファイルです。 MSDOS.SYS・・・・Windows98DOSプロンプトのシステムです。 以上2つは不可視ファイルといって、DIRでは表示されません。 COMMAND.COM・・・・DIRやTYPEなどのコマンド実行に必要です。 この3つはエクスプローラでフロッピーをフォーマットする際に、起動専用とすると自動的にコピーされます。 ANSI.SYS・・・・画面表示に必要です。 EDIT.EXE・・・・CONFIG.SYSやAUTOEXEC.BATの編集ができるエディタです。 HIMEM.SYS・・・・メモリ領域を広げるために必要です。 FDISK.SYS・・・・HDDの領域確保に必要です。 FORMAT.EXE・・・・HDDのフォーマットに必要です。 OAKCDROM.SYS・・・・汎用のATAPI-CDROMドライバです。 MSCDEX.EXE・・・・CD-ROMを使用するために必要です。 最低でも、以上のファイルが必要となります。 これだけでしたら、一枚のフロッピーに収まるのですが日本語が表示されないのと、106キーボードが正常に働きません。 Windows98上で起動ディスクを作成すると、それらのファイルもコピーされるため、フロッピーが2枚組になってしまいます。 | |
最も簡単なCONFIG.SYSの中身→一般的な例はこちら | |
device=himem.sys(メモリを有効に活用する為必要。これがないとメモリ不足になる) devicehigh=ansi.sys(EDIT.EXEを使用するために必要) device=oakcdrom.sys /d:mscd000 /Q(これでCD-ROMが認識されます。) これだけ簡単なCONFIG.SYSでも十分使えます。ただし、日本語は表示されません。それとキーボードの表示と入力が合いません。例えば:を入力する場合はSHIFT+;、¥はひらがなの「む」、*はSHIFT+8になります。 | |
最も簡単なAUTOEXEC.BATの中身 | |
mscdex.exe /d:mscd000 /M:15 /V(/d:はCONFIG.SYSと同じものを入れます。) CD-ROMのドライブ名は、自動的に割り当てられます。画面に表示されていますのでそれを参照します。 | |
Step3 | HDDのフォーマット |
Windows98を再インストールするということは、何か不具合があってのことと思いますので、ここでHDDも一旦フォーマットしてしまうことをおすすめします。 特に、クロックアップしていて異常終了を何回も起こしているHDDは不良クラスタがでている可能性もあります。 これは、Windows異常終了時のスキャンディスクでチェックできないものもあります。 フォーマットをすれば、不良クラスタを使用しないように登録してくれますので安心です。 | |
いよいよHDDのフォーマットを行います。自信のない人、不安な人はここで踏みとどまって下さい。 ここから先へすすみ、つまずくと二度とパソコンは使えなくなります。 1.起動ディスクでパソコンを立ち上げて、A:\>_の状態にします。 2.format c:とタイプします。画面は 注意 : ドライブ C:の ハードディスクのデータはすべてなくなります。 フォーマットしますか(Y/N)?_ と表示されます。 3.上記画面でYを入力するとハードディスクのフォーマットが始まります。 4.約10分ほどでフォーマットとクラスタチェックが終わり、ボリュームラベルを入力する画面で止まります。何も入れずにEnterを押して終了してもかまいません。 | |
Step4 | Windows98のインストール |
さあ、いよいよ再インストール開始です。 1.Windows98のCD-ROMをドライブへ挿入します。 2.A:\>_の画面で、CD-ROMのドライブへ移動します。 CD-ROMがDドライブの場合はd:とタイプします。(d:はHDDの構成によってはe:やf:になることもあります) 3.setupとタイプします。 4.これでWindows98のセットアップが始まります。あとは画面に指示にしたがって進んで下さい。 | |
Step5 | Windows98セットアップの流れ |
1.scandiskが走り(約5分)、その後インストールが始まります。20:05 2.Windows98セットアップの画面で”続行”を押す。使用許諾、プロダクトキーを入力 3.アップグレード版の場合、ここでWindows95のCD-ROMと入れ替える。 4.インストールするディレクトリの選択後、セットアップウィザードが開始される。20:14 5.セットアップ方法を選択。その後、起動ディスクの作成画面はキャンセルでOK 6.コピー開始をクリック。20:18この時点で残り時間は30分から45分 7.残り21分でグラフは100%に20:46。再起動後、ハードウェアの設定が始まります。 8.残り16分で非プラグアンドプレイハードウェアの検出が始まります。その後、再起動が行われます。21:01 9.残り10分で時間の設定や、コンパネの設定が行われます21:09 10.残り7分でシステム設定の更新。20:13 11.残り1分で再起動。21:19やっとWindowsの画面が。。。ここからまたドライバ認識がまた始まる。 12.ディスプレイドライバのインストール画面がでる。ここで、自動認識できないビデオカードの場合、メーカの用意したCDを挿入する。 13.Windowsへようこその画面が表示されて無事、再インストール完了です。 ここに書いてある時間はおおよその目安です。 | |
再インストール時間は約2時間ほどかかります。覚悟しましょう。 |
CONFIG.SYSの一般的な例 | |
device=himem.sys device=emm386.exe ram devicehigh=biling.sys devicehigh=jfont.sys /p=a:\ devicehigh=jdisp.sys devicehigh=jkeyb.sys /106 \jkeybrd.sys devicehigh=kkcfunc.sys devicehigh=ansi.sys devicehigh=oakcdrom.sys /d:mscd000 /Q dos=high,umb |
メモリを1Mbyteまで使用できるよう拡張 仮想EMSドライバ。UMBを使用可能に 日本語と英語を切り替えて使用するため 日本語表示フォントの指定 日本語表示ドライバ設定 日本語106キーボードを使用可能に FEPを使用する場合に必要 画面表示を拡張 CD-ROMドライブを認識させるため必要 MSDOSシステムをUMBにロードする |
注意:上記設定であっても漢字はFEPが入っていないので使用できません。あくまで日本語が文字化けしないで表示できるにすぎません。 himem.sysがないとWindows98はセットアップできません。 devicehigh=はドライバをUMBにロードしてメインメモリ(コンベンショナルメモリ)に余裕を持たせます。このメモリが少なくなると、Windows98のセットアップでエラーがでます。(UMB:アッパーメモリーブロック) 上記CONFIG.SYS使用の場合、フロッピーには himem.sys、emm386.exe、biling.sys、jfont.sys、jdisp.sys、jkeyb.sys、jkeybrd.sys、kkcfunc.sys、ansi.sys、ank16.fnt、ank19fnt、kanji16fnt、oakcdrom.sysが必要です。 | |
AUTOEXEC.BATの一般的な例 | |
loadhigh nlsfunc.exe country.sys mscdex.exe /d:mscd000 /M:15 /V |
日本語-英語切換に必要 日本語-英語切換に必要 CD-ROMドライブを使用可能にする為必要。d:はドライブ名ではない |
loadhighはドライバをUMBにロードします。 上記AUTOEXE.BAT使用の場合、フロッピーにはさらに nlsfunc.exe、country.sys、mscdex.exeが必要です。 |