最終更新日:2003/05/20
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変更履歴
2003/05/20 CPUの項目変更


1.用意するもの(購入するもの)
ケース
 ATXがほとんどである。通常、ケースには電源、ミリインチネジ各種と、マザー取り付け用のスペーサはついている。バックパネルも2〜3種類はついている。
 大きさが、ATXより小さいものでMicroATX用もある。これに使用するマザーボードは当然MicroATXでないとダメである。(逆でATXのケースにMicroATXのマザーは取り付けできる)
 MicroATXのマザーがそのまま使用できるスリムタイプのケースでLowProfileという規格もある。(ただし使用できるAGPやPCIカードの高さが違うので注意)

いずれにしても電源に注意する必要があり、P4用は専用の4Pin角形の12Vコネクタが必要。
AthlonXPを使用する場合は300W以上のしっかりした電源でないと立ち上がらない。
CPUとソケット
 大きく分けてSocket7、Socket370、Slot1、Socket423、Socket478、SlotA、SocketAの7種類がある。

 Socket7は1998年の春くらいまでの主流であった。装着できるCPUの代表的なものにAMDのK6-3、IDTのC6-2等があったが今は完全に時代遅れで忘れ去られようとしている。

 Socket370は1998年末頃から登場。CeleronとPentium!!!の300MHz-1.4GHzが装着できる。さらに1999年末位からSocket370(FC-PGA)といったタイプが出ている。これはCPUでコアがCoppermineのタイプが使用できるものである。ただのSocket370ではCoppermineのCPUは動作しない。
 Socket370が一番色々な種類があり複雑でマザーボードのRev、BIOSなどによって使用できるかどうか異なるので要注意。

 Slot1はPentium!!!、PentiumII、そして1998年頃爆発的ブームとなったCeleronが装着できる。ちなみにこのSlot1用のCeleronはSEPPパッケージタイプであり(今は見ることができない)PPGAタイプ(ソケットタイプ)はそのままでは装着できないので注意する。Slot1にPPGAタイプのCeleronを装着する場合は、Slot1アダプタを用いる。
 CoppermineコアのCPUを装着する場合はSocket370(FC-PGA)アダプタを用いればOKである。(但しBIOSが対応している場合)
 従来のPentium!!!は通称Katmaiと呼ばれ、動作電圧が2.0Vである。

 Socket423は2000年末に出た、Pentium4専用ソケットである。1.3G-2.0Gのリテール版がある。なぜか128-256MBのPC800対応RIMMメモリが2枚ついているものがあった。

 Socket478は2001年夏に登場。現在の主流で、Pentium4、Celeron用のソケットである。RIMMメモリしか使えないSocket423と違い、SDRAMやDDRRAMが使用可能。
IntelはSocket478をメインとしており、他のタイプは消えてゆく運命にある

 SlotAはAMDオリジナルの規格でAthlon専用である。Slot1に似てはいるがマザーボードも専用が必要。Pentium!!!(coppermine)よりもAthlonのほうが速いようである。
 2000/07にはAthlonの改良版でThunderbirdコアのタイプが登場。

 SocketAは2000/07に登場。Socket370に似ているがAthlonとDuron専用である。
DuronはAthlonのキャッシュを64KBに落とした廉価版で、Celeronの対抗馬である。同クロックではCeleronよりも性能が優れている。

 なお、ちまたではクロックアップの記事が氾濫しているが本来クロックアップとは、できてラッキーできなくて当然のものであるので、規定クロック以上で動作させた場合のトラブルは自分で解決するのが当然である。
マザーボードとCPUが倍率変更に対応していれば、AMDのCPUは倍率変更でクロックアップができる。
Intel系は倍率変更によるクロックアップは一切できない。
参考資料:CPUの種類一覧
Intel系CPUの一覧(1998年以降)
PentiumII
Mendocino
動作電圧2.6V。Slot1。FSBは100MHz。
動作クロックは350、400、450MHz。
Pentium!!!
katmai
動作電圧2.0V。Slot1。FSBは100MHzと133MHZ。
動作クロックは450、500、550、600MHzがある
クロック表示の後ろにBがつくとFSB133MHzタイプを表す。

L2キャッシュは512KBあるが、FSBの半分で動作するためあまり速くない。
よっぽど安くない限りは購入するメリットはない。
PentiumIII
Coppermine
Slot1は動作電圧が1.6V。Socket370(FC-PGA)は1.65V。1.0、1.13Gは1.7V
FSBは100MHZと133MHzの2種類
動作クロックは500、533、600、733、750、800、850、866、933MHz、1.0G、1.2Gがある。
基本的にはクロックの後ろにBがつくものはFSB133MHzタイプ。EがつくものがCoppermineのタイプを表している。

L2キャッシュは256KBとKatmaiの半分になったが、FSBと同期して動作するため速い。
注意!ASUSのP2B系マザーでは使用出来ない。また、P3BもBIOSのバージョンが古いと使用出来ない。購入前にお店の人に要確認。
PentiumIII
Tualatin
Socket370でPentiumIII-Sと呼ばれるものでL2キャッシュが512KBになっている。
動作電圧は1.45V。FSBは133MHzのみで1.13Gと1.26G、1.4Gがある。
古いマザーボードでは使用できない。
一部L2キャッシュが256Kのもある。この場合は1.13GAと表記されている。
Pentium4(PGA) Socket423。L2キャッシュ256KB、動作電圧1.75V(1.3-1.5Gには1.7Vもある)
動作クロックは1.3-2.0GHz
128-256MBのPC800対応RIMMメモリが2枚ついているものがほとんど。
Pentium4(micro-PGA)
Willamette
Socket478。L2キャッシュ256KB、動作電圧1.75V
動作クロックは1.4-2.0GHz
Pentium4(micro-PGA)
Northwood
2002年始めに登場。Socket478でL2キャッシュ512KB、動作電圧は1.5V。
クロックは1.6-2.6GHzがあるが、Willametteと区別するため最後にAがついている。
Pentium4(micro-PGA)
Northwood
2002年4月登場。2.26G、2.4G、2.53G、2.66G、2.8G、3.06GHz。FSB133MHz(従来は100MHz)
FSB100MHzと区別するためBがついているものがある
3.06GHzのものは内部でデュアル動作するHyper-Threadingタイプになっている。
Pentium4(micro-PGA)
HT,Northwood
2003年5月登場。2.4G、2.6G、2.8G、3.0GHz。FSB200MHz
FSB133MHz版と区別するためCがついている。
すべてHyper-Threadingタイプになっている。
Celeron(PPGA) 動作電圧2.0V。Socket370。FSBは66MHz。
動作クロックは300、333、366、400、433、466、500、533MHzと多彩。
Celeron(FC-PGA)
Coppermine
2000年春頃発売開始された。Soket370(FC-PGA)。FSBは66MHz。
古いタイプと同じクロックのあるものにはAがつく(例えば533A)
現在533A、566、600、633、667、700、733、766MHzがある。533Aのみバルク。
動作電圧は667までが1.5V。それ以降は1.65V。さらに2000年末のものからは1.7V
2001年になって800、850MHzが登場。こちらはFSBが100MHzである
Celeron(FC-PGA)
cD0ステップ
2001年春頃から出始めたもの。旧式のマザーでは使えないものもあるので注意。
800、850、900、950MHzと1.0、1.1GHzがある。動作電圧は1.75V、FSBは100MHzである
800、850MHzはcC0ステップと混在している。見分けは動作電圧。
Celeron(FC-PGA2)
tA0ステップ(Tualatin)
2001年10月登場。L2キャッシュがPIIIと同じ256Kになったので性能はPIIIとほぼ同じ。
1.0-1.4Gがある。動作電圧は1.475V。1.4Gのみ動作電圧が1.5V
cD0ステップと同じ周波数のものは最後にAがつく。
使えるマザーボードがcD0よりもさらに少なくなっているので注意
Celeron(micro-PGA)
Willamette
2002年5月登場。Socket478。L2キャッシュは128KB、動作電圧1.75V。1.7Gと1.8GHzがある。
FSBは100MHz。P4マザーで使用できるが古いマザーは未対応なので注意
Celeron(micro-PGA)
Northwood
2002年9月登場。動作電圧は1.525V。2.0G、2.1G、2.2G、2.3G、2.4GHzがある。
Pentium4と違い、FSBは100MHzのままである。
注意:ここではP4のクロックをFSB133(200)と称しているが、実際には内部がFSBx4倍で動作し、533(800)MHzとなる。

AMD系CPUの一覧(2000年以降)
Athlon(K75) SlotA。500-750MHzは動作電圧1.6V。800、850MHzは1.7V。それ以降1GHzまでは1.8V。
L2キャッシュが外部のため、動作速度は若干遅い。Intel系のP!!!(katmai)のようなもの
Athlon(Thunderbird)
俗称:雷鳥
2000年に登場。L2キャッシュ(256K)がダイ上に載っているため動作速度が高速
従来のSlotAタイプもあるがThunderbirdから新登場のSocketAが主流
動作電圧は650MHz-1.4GHzまですべて1.75V
FSBが100MHzと133MHzのものの2種類ある
Athlon MP(Palomino) 2001年春頃登場。MPはMultiProcesserの略と思われる。
1500+〜2100+がある
Athlon MP
(Thoroughbred)
2002年9月登場。2200+のみ
Athlon XP(Palomino)
俗称:パロ
2001年秋登場。表記が動作周波数ではなくなったためよくわからなくなった
動作電圧は1.75VでL2キャッシュは256KB。FSBは133MHz
1500+(1.33G)、1600+(1.4G)、1700+(1.47G)、1800+(1.53G)、1900+(1.6G)、2000+(1.67GHz)、2100+(1.73GHz)がある
初期のマザーでは使用できない場合もあるので注意(特にKL133、KT133は絶望的)
AthlonXP(俗称:皿)
(Thoroughbred Aコア)
2002年6月登場。0.13μで作られたもの。動作電圧は1.65V(1700+は1.5V)でL2キャッシュは256KB。
FSBは133MHz。現在1700+、1800+、2200+(1.8G)、2400+(2G)があるが対応マザーに注意
AthlonXP
(Thoroughbred Bコア)
2002年11月登場。動作電圧は1.65V。FSBは133MHz
現在、2000+(1.67G)、2200+(1.8G)、2400+(2G)、2600+(2.08G)、2700+(2.17G)がある
AthlonXP1700+
(Thoroughbred Bコア)
2003年1月登場。動作電圧1.6V。FSB133MHz。1700+のみ存在する。
AthlonXP1700+
(Thoroughbred Bコア)
2003年3月登場。動作電圧1.5V。FSB133MHz。1700+のみ存在する。
AthlonXP
(Barton)
2003年2月登場。L2キャッシュが512KB。動作電圧1.65V。FSBは166MHz
2500+(1.83G)、2800+(2.08G)、3000+(2.17G)、3200+(2.2G)がある
3200+のみがFSB200MHz動作
Duron(Spitfire) 2000年に登場。IntelのCeleronに対抗するために出たCPU。L2キャッシュが64Kと少ないが、FSBが66MHzのCeleronに対しこちらはFSB100MHzと圧倒的にパフォーマンスは上。その上価格も安い。
600MHz-950MHzがあり、動作電圧はすべて1.6VでSocketAだけである。(ごくごく初期に1.65Vも存在するらしい)
Duron(Morgan) 2001年登場。1G-1.3GHzがある。
このコアからSSEに対応。動作電圧は1.75V
注意:ここではAMDのCPUをFSB100(133)と称しているが、実際は外部100(133)MHz、内部200(266)MHzのことを意味する。
クロックアップの危険性
Intel Pentium!!!/Celeronを使用したクロックアップ
 Celeronを使用したクロックアップ方法の主流はベースクロックをあげる方法である。これは本来ベースクロック(以下FSBと略)は66MHzで動作しており、CPUの種類によってそれを何倍かにして動作させている。
 Celeronの場合(PentiumII含む)は倍率を変更してのクロックアップは不可能であるため(例外も一部ある)FSBをあげてクロックアップを行うことになる。しかしもともと66MHzで動作するものを83MHzや100MHzに上げるわけであるから、色々と弊害が発生する恐れがある。
 代表的なものに、SCSIカードが動作が不安定になる。画面が何もでない。HDDが壊れてしまう。などがある。
以上のことを十分承知の上で、クロックアップしてもらいたい。
 絶対に設定したら危ないのはFSB 83MHz。この場合PCIバス(HDDのIDE含む)にはFSB/2=41.5MHzのクロックがかかるので、普通のHDDは壊れて当然、動いてラッキー。
 ちなみにFSB 100MHzの場合はFSB/3=33MHzと正規のクロックになるので安心。しかし、FSB 124MHzではFSB/3=41.5MHzとなり前記と同様なのは言うまでもない。(注:1999年発売されたマザーボードではFSB124MHz時にPCIバスクロックを1/4すなわち31.5MHzに設定可能なものが多い)
AMD Athlon/Duronを使用したクロックアップ
IntelのCPUと違い、AMDのCPUは倍率変更が自由に出来るためCeleronで行うFSBのアップ以外と併用してクロックアップが出来る。
AMDのCPUはもともとFSBが100MHzなので、それ以上に無理してあげる必要性はあまり無い。
従ってAMDのクロックアップは一般的に倍率変更となる。
このクロックアップ方法ではPCIバスのクロックが異常にあがりHDDを壊す心配もない。

ただし、AMDのCPUはかなり発熱するので冷却には要注意である。失敗すると一発でCPUを壊して焼いてしまう。これがよく掲示板で発言されている焼き鳥である。
マザーボード
 CPUソケットが4種類あるため、マザーボードも大きくわけて4種類ある。CPUを決めた時点である程度、マザーボードの選択肢も絞られてくる。
 まれにATタイプのマザーボードもあるが、ほとんどはATX(MicroATX含む)タイプである。
 初心者はATXのマザーを選択すれば間違いない。MicroATXは小さいのでケースを含めて全体のサイズをコンパクトにすることができる。

チップセットの一覧
PentiumIII、Celeron
Intel 440BX SDRAM cD0コアまで。Tualatinは下駄で対応可
Intel 810 SDRAM Coppermineはx。VGA内蔵。AGPバスなし
Intel 810E、815E SDRAM cD0コアまで。VGA内蔵。815EPはVGA非搭載
Intel 815E(B-Step) SDRAM Tualatin対応。VGA内蔵。EPはVGA非搭載
Intel 810E2 SDRAM Tualatin対応。VGA内蔵
VIA Apollo Pro133/T SDRAM
VIA Apollo Pro266/T DDR/SDRAM
VIA Apollo PLE133/T SDRAM TridentVGA、LAN、SOUND内蔵。AGPバスなし
VIA ProSavege PL133 SDRAM SavegeVGA内蔵。AGPバスなし
SiS 633/T SDRAM
SiS 635 DDR/SDRAM
ALi ALADiN-Pro5/T DDR/SDRAM
Pentium4
Intel 850 RDRAM Socket423専用
Intel 845(A3) SDRAM 最初のバージョン
Intel 845(B0) DDR/SDRAM 2002年2月登場。DDRに対応
Intel 845E/G/GL DDR/SDRAM 2002年5月登場。FSB533MHzに対応(845GL除く)
845E(AGP)、845G(VGA内蔵、AGP)、845GL(VGA内蔵、AGP無)
USB2.0をサポート
Intel 845PE/GE DDR 2002年9月登場。DDD333対応
Intel 865PE/G DDR 2003年5月登場。FSB800、DDR400対応
VIA Apollo P4X266 DDR/SDRAM
VIA Apollo P4X266A DDR/SDRAM
VIA Apollo P4X266E DDR 2002年5月登場。FSB533MHz対応
VIA Apollo P4X400 DDR 2002年7月登場。DDR400、AGP 8x、FSB533MHz対応
VIA ProSavegeDDR P4XM266 DDR/SDRAM SavegeVGA内蔵
SiS 645 DDR/SDRAM DDR333対応
SiS 645DX DDR DDR333、FSB533MHz対応
SiS 648 DDR 2002年9月登場。DDR333(非公式でDDR400)、AGP 8x、FSB533MHz対応
USB2.0サポート
SiS 650 DDR/SDRAM DDR333対応。SiS315VGA内蔵
SiS648FX DDR FSB800、DDR400対応
ALi ALADDiN-P4 DDR/SDRAM DDR333対応
Athlon、Duron(SocketA)
VIA Apollo KA133 SDRAM 初期のAthlon(Slot1)のみ対応
VIA Apollo KT133 SDRAM FSB100。133対応はKT133A
VIA Apollo KT266/A DDR/SDRAM
VIA Apollo KT333 DDR DDR333対応
VIA Apollo KT400 DDR DDR333対応。AGP 8x。非公式であるがDDR400対応
VIA Apollo KT400A DDR DDR400に正式対応
VIA Apollo KL133/A SDRAM S3 ProSavage4VGA内蔵。KL133Aは133対応
VIA Apollo KLE133 SDRAM TridentVGA内蔵。AGPバスなし
VIA ProSavegeKM133/A SDRAM SavegeVGA内蔵。AGP付。KM133Aは133対応
VIA ProSavegeDDR KM266 DDR S3 ProSavage8VGA内蔵
SiS 730S SDRAM SiS300相当VGA内蔵
SiS 733 SDRAM
SiS 735 DDR/SDRAM
SiS 740 DDR/SDRAM SiS315相当(HW T&L搭載)VGA内蔵。AGPバスなし
SiS 745 DDR/SDRAM DDR333対応
AMD 750 SDRAM 最も初期のチップ
AMD 760 DDR/SDRAM DDR266対応
ALi ALiMAGiK1 DDR-SDRAM
nVIDIA nForce 415 DDR
nVIDIA nForce 420 DDR GeForce2(HW T&L搭載)VGA内蔵
nVIDIA nForce2-ST/GT DDR DDR400対応
GTはGeForce4 MX(HW T&L搭載)VGA内蔵
nVIDIA nForce2 400 DDR DDR400対応
nVIDIA nForce2 Ultra 400 DDR DDR400デュアルチャネル対応
メモリ
主流はDDRメモリで、PC2100(DDR266)、PC2700(DDR333)、PC3200(DDR400)がある。
現在販売されているCPUはFSB266がメインなので、FSB266MHzのAtlonXPやNorthWoodコアのPentium4でもPC2100(DDR266)で十分である。
なおDDRメモリはマザーボードやチップセットとの組み合わせで相性が発生し、起動しなかったり不安定になることがよくある。安いバルク品のものを購入する場合は、相性保証に入っておいたほうが良い。

以前は168pinのSD-RAMが主流であったが現在SD-RAMが使用できるマザーボードはほとんど無い。
SD-RAMの種類ではCL2とCL3、100MHz対応と66MHz対応がある。価格はほとんど変わらないのでCL2の100MHz対応を購入すればよい。容量はとりあえず128Mbyteあれば十分だが、余裕があれば256Mbyte購入するのも良い。
FSBが133MHzとなったためこのCPUを使用する場合は133MHz対応のSDRAMが必要である。

メモリの値段は依然として流動的である。とりあえず、動作に差し支えのない128Mbyteから256Mbyte位を購入し、それ以上は価格が下がってからでも遅くないと思われる。

注意:3〜4年前に5V駆動のDIMMがあったが、これは今のマザーには使えない。またSD-RAMでも一部使えないものがあった。ここ2年位のSD-RAMは現行マザーでも問題なく使用できる。

追記:AMDではCPUのFSBが100MHzであってもメモリでPC133を使用するとメモリクロックのみ133MHzで動作できるのでパフォーマンスアップになる。

追記:Pentium4は高価はRIMMしか使えなかったがSocket478になりSDRAMが使用できるようになった。

メモリの主流は完全にDDRである。新規で作成するのにSDRAMはやめた方が良い。
ハードディスク
40Gbyte程度のものでも当面は容量不足になることはない。しかしビデオ編集をするつもりなら100Gbyte以上を考えた方がよい。2台装着できるのならOS用とデータ用に分けて装着した方が後々便利である。
最近SerialATAのタイプが発売されたが、専用のマザーボードもしくは増設カードが必要である。

注意:

最近の主流は40Gbyte以上だが1998年ごろのマザーボードではサポートしていないものが多い。新しいBIOSが出ていれば対応できる可能性もあるが、そうでない場合は40Gbyte以上のHDDは使用できない。
そのためHDDには34Gbyte以下で使用するジャンパが用意されているものもある。ただしこの場合使用できるのは2.1Gbyteで残りは捨てることになりもったいないが。

さらに64Gbyteを越えるとWindows98ではHDD容量表示が-64GByteされFDISKができない。
なお、Windows98SEやWindowsMe、Windows2000以降なら問題ない。

UltraATA100のHDDは昔のマザーボードでは使えない場合が多い。BIOSでHDDが認識出来ない場合は使えない。その場合、HDDメーカによってはUltraATA33に変更するツールでうまく使用できる場合もある。
それでもダメな場合はUltraATA100用のインターフェースカードを使えばOKである。

なおUltraATA100はATA5とも呼ばれる。
CD-RまたはDVD-ROM
ATAPIのタイプを選択する。CD-Rの価格がかなり安くなったのでわざわざCD-ROMを選択するメリットはない。
現在40倍速以上のものが主流であるが、物により回転音がやかましく耳障りなものもあるので注意する。
最近はCD-RWが安くなっているので、そちらを装着する方がおすすめ。

SCSIタイプはやめたほうが良い
→なぜ?
ATAPIのドライバはWindows98起動ディスク作成でほぼ認識できるが、SCSIの場合はSCSIカードがAdaptec以外は自分でドライバをインストールする必要がある。ある程度のDOSの知識(CONFIG.SYSやAUTOEXEC.BATがわかる)が必要。
ビデオカード
nVIDIAのGeForceシリーズか、ATiのRADEONシリーズを選択すれば間違いない。MatroxのGシリーズは3Dが弱いがくっきりとした表示には定評があり、テキスト主体でゲームをあまりしないのであればおすすめである。
ちなみに過去一世を風靡したS3は2000/07に撤退、3Dfxも撤退した

メモリ容量は16Mbyteでも十分。それでも17インチモニタで1024*768dotにて1677万色が表示可能である。ただ3Dのゲームをする場合は、メモリ容量は多いに越したことは無い。
ビデオカードのメーカーは色々あるが、初心者はCanopus、IOデータ、メルコ等国内有名メーカ品を購入したほうが、後々後悔しなくてすむ。

パソコンショップに行くと聞いたことのないメーカや、有名メーカでもビニール袋に入って売られているものがあるが初心者は手を出さない方が賢明である。
特に相性問題が発生する可能性が高いパーツなので、購入前に人に相談するかパソコンショップの店員に聞いてみるのが賢明である。
バルク品
パソコンショップでビニール袋に入ったり、かごの中に無造作にいれて売られているもの。価格は正規のものより安いが、メーカのサポートは一切受けられないので注意する。ある程度パソコンのことがわかって来て、少々のトラブルは自分で解決できるようになれば、購入してもよいと思う。ジャンク品とは違うので、交換や修理などで一定期間、販売店のサポートを受けることが可能。
サウンドカード、マウス、キーボードなどは比較的相性問題が発生しにくいので好みのものを選択すればよい。
忘れてはいけないもの
フロッピードライブ
これがないとWindowsのインストールができない。安い2モードで十分(ただし、NECの98シリーズのデータは読めない)
オーディオケーブル
CD-ROMに添付されている場合もある。サウンドカードとつなぐケーブル。いろんなタイプがあるので店員に聞こう。
IDEケーブル
最近のマザーボードには1本しかついてない。HDD一台とCD-ROMなら1本のケーブルに接続できるが、HDDのパフォーマンスが著しく悪くなるので2本に分けて接続した方がよい。
インチ規格ねじ
HDDを取り付けるために必要。近所のホームセンターなどでは絶対手に入らない。
Windows98、2000、XPなどのOS
これを忘れたら、パソコンはただの箱(死語)。そのほか必要なソフトも購入する。


2.組み立て
マザーボードへのCPU取付
Socket7、Socket370、SocketAは横のレバーをたててから、CPUを差し込み後レバーを倒して固定する。
CPUには方向性があるので違う方向では刺さらないので注意する。
Slot1はCeleron、PIIそれぞれのリテンションキット(マザーに付属)を取り付けてスロットに差し込む。Socket7,370と同様方向性があるので注意する。
SlotAにもリテンションが必要。
 その後、冷却ファンを取り付けるのは当然である。
Socket370のリテールFAN固定金具は一旦取り付けると非常に外しにくい。
取り外す際にマザーボードを痛める危険があるので注意。(私はこれでMS-6153をおシャカにした。)
メモリ取付
メモリスロット両脇のレバーを倒して、メモリを差し込む。正しく入っていればレバーはほぼ元に位置に戻る。CPU同様方向性があるので注意。(私も初めての時、逆に入れようとした)
なお、マザーのメーカによって滅茶苦茶固いものもある。
ケースへのマザーボード組付
ケースにスペーサを何カ所か取り付けて、マザーボードを固定する。
余分な箇所にスペーサを付けてショートさせないよう注意。
先にマザーを固定するとIOバックパネルがつかないケースもあるので注意。
HDDやPOWERのLEDを接続。ATXのタイプは電源スイッチの配線を忘れると起動しないので注意。
スピーカの配線は是非つけておきたい。電源入直後のトラブル時、警告音で判断できる。
なおLEDには方向性があるので注意。基本はマザーの中心側に白い線がくるように接続する。
HDD取付
あまり長いネジで取り付けると、内部の基盤を壊すので注意。ネジはインチタイプを使用。
また、ジャンパの設定を確認する。通常はマスターの設定になっているはず。
IDEのフラットケーブル逆差しに注意。原則は電源コネクタ側が赤い線の入ったほうになる。(1番側)
なお逆差しして電源を入れると、HDDのモータ回転音がしないので気がつくと思う。(今まで何回もやって壊れたことはないが、注意するに越したことはない)
逆差し防止のためピン穴が埋めてあるケーブルを逆差しすると、HDDコネクタ側のピンがへこんだり、折れたりして使用できなくなる可能性があるので注意。

WesternDigitalのHDDは一台しか接続しない場合ジャンパ設定が特殊なので注意!(SINGLEに設定)
IBMのHDDも設定が複雑。16Headと15Headの組み合わせがあるが、16Headで動作すればそのままでよい。
他メーカのHDDは単にMasterに設定するだけでOK
FDD取付
ネジはミリタイプを使用。
HDD同様、逆差しに注意。逆に差すと電源入りでFDDのアクセスランプがつきっぱなしになる。(HDD同様何度もやって壊れたことはないが。。。)
なぜかミツミ製のFDDは逆差し防止の切り欠きが上下ともにあり、ケーブルがどちら向きでも刺さるので注意

フラットケーブルの向きはHDDと同様、電源側が赤線(1番)になる。
横に1pinずらしてつけると間違いなく壊れるので注意。
なお、FDDのケーブルに2つコネクタが付いている場合は先端がAドライブ、途中がBドライブになる。さらに全然形状の違うコネクタが付いている場合は、それは5インチFDD用である。
CD-R取付
メーカによってネジのタイプは違う。国産ならミリ、外国製はインチが多い。
ジャンパの設定は普通スレーブになっているので、HDDの後ろに接続する。
別のIDEケーブルに接続する際はマスターの設定にジャンパを変更する。
HDD、FDD同様、逆差しなどに注意する。
縦1列ずらしで電源ONしたことがあるが壊れなかった
ビデオカード取付
AGPバスのビデオカードは接触不良を起こしやすいので、しっかりと差し込む。また、固定のネジは必ず締めてから電源をいれる。


3.電源の投入とBIOSの設定(Aword BIOSの例)
どきどき電源投入
CPUにFANが取り付けてあり、コネクタがちゃんとマザーボードに刺さっているかを確認する。
電源投入したら、まず変なにおいや煙がでないか確認。もし異常が発生したら電源をコンセントから抜くこと。ATX電源のスイッチはソフトスイッチなので押しても切れずに燃え尽きることがある。
なお電源を入れても、CPUのFANすら回転しない場合はマザーボードがケースのどこかとショートしている可能性がある。
FANは回転しているのに画面が出ず警告音がする場合、ピーピーピーはメモリ不良。ピーピッピッピッはビデオカード不良を意味する。
電源が入り、CPUのFANが回転しているのに全く音もせず、画面もでない場合はメモリの相性が考えられる。
特にDDRメモリは相性が発生しやすいので注意する。
BIOSメニューの出し方
まず、ビデオカードのBIOSが表示され、メモリチェック。次にCPUチェックがでたら、DELキーを押す。
最低限の設定
STANDARD BIOS FUTURE SETUPでハードディスクの設定をする。
全部AUTOにしておけば無難。4つ設定できる場所があるが、接続されているところがわかっているのであればそこだけをAUTOにすればOK。
ちなみにCD-ROM(ATAPI)はAUTOでなくても認識する。(NONEでもOK)
終わりかた
SAVE & EXIT SETUP で Yを押して終了。


4.ハードディスクの領域確保と初期化
領域確保
購入したてのハードディスクはBIOSで認識できるが、領域確保をしないと使用できない。以下その手順を紹介する。
電源投入
起動ディスクをフロッピードライブに挿入し、電源を投入する。
A:>の画面が表示されたら、キーボードからfdiskと入力しEnterを押す。
大容量ハードディスクのサポートを有効にしますか(Y/N)の画面がでるがここではYを選択する。ここでNを選択するとハードディスクは2.1Gbyteづつしか使えなくなる。(FAT32とFAT16の選択のことである)
FDISKの実行
ハードディスクが1台の場合は、下記の表示がでる。
Microsoft Windows 98
ハードディスクセットアッププログラム
(C)Copyright Microsoft Corp. 1983 - 1998
FDISK オプション
現在のハードディスク: 1

次のうちからどれか選んでください:

1. MS-DOS 領域または論理 MS-DOS ドライブを作成
2. アクティブな領域を設定
3. 領域または論理 MS-DOS ドライブを削除
4. 領域情報を表示

どれか選んでください: [1]


ちなみにハードディスクが2台ある場合は
5.現在のハードディスクドライブを変更
が追加される。
MS-DOS基本領域確保
まず、
1.MS-DOS 領域または論理 MS-DOS ドライブを作成
を選択すると画面には
1. 基本 MS-DOS 領域を作成
2. 拡張 MS-DOS 領域を作成
3. 拡張 MS-DOS 領域内に論理 MS-DOS ドライブを作成


のメニューが出る。
基本MS-DOS領域を作成を選び、すべての領域を割り当てる。
MS-DOS領域確保
基本MS-DOS領域
 ハードディスク1台につき1つしか確保できない。システムを起動するためには基本MS-DOSにインストールしなければいけない。
拡張MS-DOS領域
 上記と同じく、ハードディスクに1つしか確保できない。基本と同時に設定は可能。この領域内に論理MS-DOSドライブを作成しないと使用できない。
ちなみに論理ドライブは複数作成できる。
再起動とフォーマット
通常は基本MS-DOS領域だけ作成すればOKなので、ESCキーを何度か押してfdiskを終了し、再起動する。
A:>の画面が表示されたら、キーボードからformat c:と入力しEnterを押す。
注意 : ドライブ C: の
ハード ディスクのデータはすべてなくなります.
フォーマットしますか (Y/N)?
の表示がでるので、Yを押してフォーマットを開始する。
進行具合がパーセント表示され、終了する
ここまでできたら、再起動してWindows98のインストールを始める。
ほかのカード類は、Windowsが正常に起動してから、一枚づつ順番に取り付けていくとトラブル発生時に対処しやすい。
クロックアップなどは、Windowsが正常に動作してから行うのが基本。いきなりクロックアップしてWindowsのインストールを始めるなんぞは10年早い!!