最終更新日:2002/09/09
CMI8738チップを使用したデジタル録音について 元に戻る

数年前までパソコンでデジタル録音というと、高価な機種が必要で一般ユーザーには敷居が高いものでしたが、C-MEDIAのCMI8xxxシリーズの音源チップが登場して以来、安価でデジタル入出力を行うことができるようになりました。
現在このチップを使ったサウンドカードは光入出力コネクタまで付いて\3,000以下で購入することができます。(一つ\800もするTOSLINKモジュールが入出力で合計2つもついてですよ!!)

ただこのチップを使ったサウンドカードはどれもがC-MEDIAのOEM品と思われ、付属ソフトが使いにくいため簡単にはいかない場合があります。
わたし自身Windows2000で大変苦労しましたので、同じ苦労をしないためインストールから運用までをまとめてみました。
CMI8738チップ使用のサウンドカード
novac ReMix2000、ReMixDXT
玄人志向 CMI-6CHPCI、CMI-6CHPCI2、CMI-4CHPCI、CMI-4CHPCIMP3
Labway Xwave7000、Xwave7100
Leadtek WinFast 4Xsound
AUDIO EXCEL AV511、AV512、AV511SX、AV515M
など。ASUSのマザーボードにもオンボード音源として結構使われています。

主な仕様
PC99スペックに準拠しており、A3DとDirectSound3Dに対応。5.1chサポート。
24bitSPDIF入力(0.5V&5V)と出力(44.1KHzと48KHzフォーマット)をサポート
入力したデジタル信号をサンプリングレート変換せず高音質でそのまま記録できます。(某***Liveは勝手に変換します)
セットアップ
音源ボードをマザーボードに取り付け、付属のドライバーをインストールするだけのはずですが、わたしはここではまりました。
いくらドライバーをインストールしても音が出ないのです。Windowsの起動音(WAVファイル)が鳴らないのです。コントロールパネルでデバイスマネージャを見ても競合や不具合はないのですが音が鳴りません。ちなみにその状態でCDプレーヤは再生できるのです。

わたしはここで一週間はまりました。
結果、マザーボードのBIOSでPNP/PCI CONFIGURATIONYesにして再起動することで音が鳴るようになったのでした。
通常サウンドカードはそんなことをしなくても良いものなのですが。

なお光入出力モジュールについているDIP-SWは3だけをONとしました(光入力有効)
ドライバーと付属アプリケーション
上記でいろいろなサウンドカードを紹介しましたが、すべてC-MEDIAのリファレンスドライバーとアプリケーションを使用しています。
最新のVersionはC-MEDIAのサイトから入手できます→http://www.cmedia.com.tw/
現在は2002/08/26に出たVer0639が最新となっています。
このドライバーをインストールすると、デジタル入出力(SPDIF)をサポートした専用ミキサーも同時にインストールされWindows標準のボリュームコントローラと置き換わります。

AudioRackというアプリケーションも同じところからダウンロードできます。こちらは2002/01/31のVer2.81が最新です。
このAudioRackにはMP3、CD、MIDIのプレーヤがついています。

なおデジタル入力を有効にするには、専用ミキサーのRECボタンを押し、S/PDIF INを選択するだけです。

これで入力はできるのですが、入力しているデータをモニターしたい場合はRECの下にある詳細設定ボタンを押します。

入力の項目にあるS/PDIF入力をモニターするにチェックを入れ、適用(A)を押すとすぐに音が出るようになります。
なお、音が”バリバリ”と割れるようでしたら、S/PDIF入力形式を反転させてください。
デジタル入力したデータを録音するソフト
付属のAudioRackでMP3プレーヤが録音の機能も持っていますが、フリーソフトのSRec(WWW.RUKIHENA.COM)の方がおすすめです。
このソフトは無音を検出し自動的にファイルを分割する機能や、録音データをMP3ファイルに変換しながら保存する機能をもっています。

MP3に変換する場合は午後のこ〜だが必要になります。
午後のこ〜だの入手先→@MARINECAT(http://member.nifty.ne.jp/~pen/mct_top.htm)
午後のこ〜だをインストールしたら、SRecの出力形式で午後るがチェックできるようになります。MP3データしか必要なければ上のWAVはチェックを外した方がHDD容量の節約になります。

自動的に分割するための設定(無音設定)が少し難しいですが、わたしは閾値を100、継続時間20、区切った結果が100のときは保存しないにしています。