最終更新日:2003/12/18

Windows2000について 戻る

2000年に発売されたWindowsNT系列のOSです。

ラインナップは以下のとおり。
Windows2000 Professional・・・・WindowsNT4.0 WorkStationの後継
Windows2000 Server・・・・ファイルサーバーの構築が可能
Windows2000 AdvancedServer・・・・Serverよりさらに大規模なファイルサーバーに対応
Windows2000 Datacenter Server ・・・・完全に業務用。ハードとセットにて販売

必要とされる最小スペック
Pentium 133MHz以上のマイクロプロセッサ(または互換性のあるマイクロプロセッサ)
32MB以上のRAM、推奨は64MB以上、最大は4GB
1GB以上のハード ディスク空き容量
VGA 以上の高解像度ディスプレイ
キーボード
CD-ROM ドライブまたは DVD ドライブ
キーボード、マウスまたはその他のポインティングデバイス
コンピュータをネットワークに接続する場合、ネットワークアダプタ
インストール
Professionalを元に説明します。
BIOSでCDブートに設定を変更し、Windows2000のCDを挿入し起動します。
自動的にCDブートでシステムのインストールができます。
しかしWindows98系列しか使用したことの無い人は、途中でインストールするパーテーションの選択が出てくるの戸惑いがあると思います。
さらにVFATとNTFS方式の2つが選択出来ますが、Windows98系と一緒に使用するのであればVFATの方を選択しましょう。
Windows2000ではCドライブ以外にもインストールが可能です。
またプロダクションCDの入力も、Windows98系のように最初にあるのではなく、かなり最後のほうででてきます。
ほぼ全自動にてインストールは進み、約1時間ほどで終了します。

Windows98系列と同じHDDにインストールしデュアルブートする場合は、まずWindows2000をインストールしてからWindows98をインストールします。
そうしないと、起動時に選択画面が表示されませんので注意してください。

現在Windows2000にはSP2という修正パッチがでています。これをインストールするためにはHDDの空き容量が500Mbyteほど必要です。

Windows2000SP4でUSB2.0が正式にサポートされました。ドライバも正式板が入っていますが自動更新されません。USB2.0ルートHUB、Host Controllerを手動にて更新する必要があります。
つかってみてどうか
1.結構さくさく動きます。ただメモリは128Mbyte以上必要で多ければ多いほど動作は機敏になります。
Windows98に比べ起動時間は少し余分にかかりますが立ち上がってしまえば快適です。

2.毎回起動時にログオン画面が出ます。これは省略することも可能ですので特に問題ではありません。

3.WindowsNT4.0に比べると画面や操作方法がWindows98系列とほぼ同じなので、操作にあまり戸惑いはないです。

4.スワップファイルが巨大。最低でも300Mbyte、ほっとくと1Gbyte近くのものができてしまう。
Tips
CD-ROMでブートが出来ないので、起動フロッピーを作成してインストールしたい
1.Windows9x系の起動ディスクで立ち上げて、まずCD-ROMを認識させます
2.CD-ROMの\bootdisk\makebt32.exeを実行し、Windows2000起動ディスクを作成します。この作業にはフォーマット済みのFDが4枚必要です
3.上記で作成した起動ディスクで立ち上げます。

起動フロッピーはすでに動作しているWindows98マシンでも作成できます。
CMOSクリア後、起動途中で勝手にリセットされ立ち上がらない
一般的なマザーボードはCMOSクリアでACPIがDisabledになります。ACPI EnabledでインストールしたWindows2000をDisabledで起動させると、途中でリセットがかかり永遠に起動できません。(WindowsXPも同様です)
SCSI接続のCD-ROMでシステムインストールできない
Adaptec以外のSCSIコントローラでは自動的にSCSIを認識できません。
インストール開始直後に(フロッピー起動の場合は1枚目のFDを読みはじめてすぐ)SCSIデバイスを使用するためにF6を押します。(画面に英語で表示されています)
うまく押せていればそのあと(フロッピー起動の場合は2枚目のディスク読み込み後)SCSIドライバを要求して来ますので、Sを押してインストールします。

なおこの作業にはSCSIコントローラメーカのWindows2000あるいはNT4.0用のSCSIドライバが必要です。
ログオン画面で自動的にNumLockを有効にしたい
なぜかWindowsNT系のOSは起動時にフルキーボードのNumLockが勝手に解除されます。(SP3で直りました)
HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\KeyboardのInitialKeyBoardIndicatorsを"2"にすると常時有効となります。
ログオン画面前のCtrl+Alt+Delを省略したい
「コントロールパネル」−「ユーザーとパスワード」から「詳細」を開くと「ブート時のセキュリティ設定」があります。そこで「ユーザーがログオンする前には必ず Ctrl + Alt + Del キーを押す」という項目をオフにします。
ログオン画面をパスして自動ログオンしたい
「コントロールパネル」−「ユーザーとパスワード」でこのコンピュータを使うには・・・のチェックを解除し、自動でログオンしたいユーザ名とパスワードを入力します

上記の設定をしていてもshiftキーを押しながらWindows2000を起動すれば一時的にログオン画面を出せます。

注意:
コントロールパネル−システムでネットワークIDのウィザードから設定する方法で紹介されている場合もありますが、この方法はワークグループが勝手に”WORKGROOP”と変更されてしまいます。
Administratorのパスワードを変更したい
Ctrl+Alt+Delで設定します。WindowsNT系ではこの操作でパソコンのリセットにはなりません。
ネットワークのワークグループ設定はどこにある
「コントロールパネル」−「システム」のネットワークIDのプロパティにあります。
コンピュータ名の確認と変更も同じ場所で行います。
Windows98のwinipcfg.exeはどこにある
winipcfgは無し。コマンドプロンプトでipconfig /allと入力
英語版ならwinipcfgがあります→ここ
コマンドプロンプトを簡単に実行する方法
「スタート」−「ファイル名を指定して実行」でcmdを入力
Windows98からWindows2000にアクセスするとパスワード入力になる
「コントロールパネル」−「ユーザーとパスワード」でWindows98のコンピュータ名を登録すればOKです。
Windows98のコンピュータ名はデスクトップの「ネットワークコンピュータ」−「プロパティ」で識別情報にあります。
ただしMicrosoftネットワーククライアントでログオンしている場合は、ログオンユーザ名を登録しなければいけません。

家庭内LANで簡単にファイルやプリンタ共有する場合は、
1.マイコンピュータを右クリックし、管理を選択しコンピュータの管理画面を表示させます。
2.ローカルユーザーとグループを開き、ユーザーの中にあるGuestをダブルクリックします。
3.「アカウントを無効にする」のチェックを外します。
これですべてのパソコンからアクセスができるようになります。ただしセキュリティが一切ありませんので注意してください。
Windows2000(クライアント)からWindows2000(サーバー)にアクセスするとパスワード入力になる
「コントロールパネル」−「ユーザーとパスワード」でコンピュータ名を登録すればOKです。
Windows2000のコンピュータ名は「コントロールパネル」−「システム」−「ネットワークID」のフルコンピュータ名です。

但しサーバー側でコンピュータ名を登録する際にパスワードを設定すると、クライアントからアクセスする際にユーザー名とパスワードを入力しなければいけません。
Windows98のようにデータの共有を簡単にしたい
家庭内LANなどでセキュリティが必要ない場合です。
1.共有したドライブで右クリックしメニューから共有を選択します。(Windows98と同じ)
2.共有するドライブ名がC$というようなっています。$が後ろについていますがこれを削除します
HDDのDMA選択がWindows98と同じところに見あたらない
DMAの設定は、「コントロールパネル」−「システム」−「ハードウェア」−「デバイスマネージャ」のIDE ATA/ATAPIコントローラのプライマリ、セカンダリIDEチャンネルにそれぞれあります。
IMEのツールバーが行方不明になった
時々無くなるようです(^_^;)
HKEY_CURRENT_USER\Control Panel\Input MethodのShow Statusを"1"にするとでてきます。
不要なWindows2000のシステム関連ファイルを消したい
c:\winnt\inf\sysoc.infファイルをメモ帳などのテキストエディタなどで開き,HIDE(もしくはhide)というキーワードをすべて削除すると、アプリケーションの追加と削除に項目を表示させることができます。
システム修復用の巨大なファイルを何とかしたい
\Winnt\system32\dllcacheが、システム修復機能用キャッシュファイル。
sfc /cachesize=300で300Mbyteに設定できます。
拡張子がzipやlzhのファイルをダウンロードすると、勝手に解凍してしまう
ダウンロードの際に”この種類のファイルであれば常に警告する”のチェックを外してしまうと、自動的に解凍されてしまいます。
ツール−フォルダオプション−ファイルタイプでzipやlzhを検索し、詳細設定で”ダウンロード後に開く確認をする”にチェックをいれれば元に戻ります。
音楽CDを挿入しても自動演奏できない
音楽CDのアイコンをダブルクリックしても演奏が始まらず、ホルダが展開されるようになってしまった場合は
HKEY_CLASSES_ROOT\AudioCD\shellの(標準)のデータをplayにすればOKです。
CD挿入時のAutoRun(自動再生)を無効にしたい
shiftキーを押しながらCDを挿入すれば自動再生は行われませんが、デフォルトで自動再生を禁止したい場合は
HKEY_LOCAL_MACHINE\SYSTEM\CurrentControlSet\Services\Cdrom
のAutorunのデータを0にします。なおドライブ毎に設定したい場合はTweakUIを使用すればOKです。
取り外したハードウェアの情報を完全に削除したい
Windows95系はsafeモードで起動して、コントロールパネルから削除できましたが、Windows2000は「コントロールパネル」−「ハードウェアの追加と削除」でデバイスの削除、取り外しを選択し非表示デバイスの表示で削除できます。同じ名前のものが複数ある場合は一番下のもの以外は不要ですので削除してもかまいません。
Windows95、98のソフトが動作しない
互換モードで動作する場合もあります。ファイル名を指定して実行で regsvr32 c:\winnt\apppatch\slayerui.dllと入力し互換モードをインストールします。
実行ファイルのショートカットで右クリックすると互換性のタブが増えますのでそこで設定できます。
ただし必ず動作するようになるわけではありません。