MIDIスケールチューナー version 1.00

最終更新日時: 2004年12月8日
MIDI機器のスケールチューニング用のシステム エクスクルーシブ (Sysex) データを作成するプログラムです。32ビット版Windows (Intel x86) の日本語環境下で使用できます。
目次:

1. 特徴

MIDI機器におけるスケールチューニングとは、オクターブ内の各ノート (C、C#、D、D#、E、F、F#、G、G#、A、A#、B) の音程を微調整する機能です。この機能を利用すると、全オクターブの同一音名のノートの音程を、同時に変更できます。

「MIDIスケールチューナー」の特徴を、以下に挙げます:

  1. MIDI機器のスケールチューニング用Sysexデータを作成できます。対応しているSysexデータの形式は、GS (Roland)、XG (Yamaha)、GM2 (General MIDI level 2)です。
  2. Sysexデータを、ファイルに保存できます。対応しているファイル形式は、標準MIDIファイル (SMF)、バイナリ、テキストです。
  3. よく使う設定値をプリセットに保存したり、プリセットから設定値を呼び出せます。

2. インストール・アンインストール方法

2.1. インストール方法

  1. 「scaletune.zip」を解凍します。
  2. ファイルの読み書きが可能なドライブに、新しいフォルダを作成し、適当な名前を付けます。
  3. 解凍したファイルの全てを、先ほど作成したフォルダ内へ移します。すでに以前のバージョンの「MIDIスケールチューナー」をインストールしている場合は、既存のフォルダ内へ上書きコピーしても構いません。

2.2. アンインストール方法

  1. プログラムを終了します。
  2. プリセットを削除したくない場合は、プログラムをインストールしたフォルダ内にある「Preset.ini」を他の場所に保存します。
  3. プログラムをインストールしたフォルダを削除します。

3. 使い方

  1. MIDIスケールチューナー」を起動します。
  2. 全オクターブの同一音名のノートの音程を同時に微調整するには、メインウィンドウの「音程」入力欄に数値を入力します。平均律半音からの「ずれ (オフセット)」をセント (半音の100分の1) 単位で指定します。入力できる値は、-64以上63以下の整数です。初期値は0です。
  3. メインウィンドウの「MIDI設定」では、システムエクスクルーシブ (Sysex) データの「フォーマット (形式) 」と、Sysexデータの「パート」または「チャンネル」を指定します。「フォーマット」リストボックスにて「GS (Roland)」または「XG (YAMAHA)」を選んだ場合は、Sysexデータの「パート」を直下のチェックボックスで指定します。一方、「フォーマット」にて「GM2 (General MIDI level 2)」を選んだ場合は、直下のリストボックスで「チャンネル」を指定します。
  4. メインウィンドウの「Sysexデータ」欄には、上記で設定した内容を反映したSysexデータが示されます。
  5. 編集した内容をファイルに保存するには、下記のコマンドを使用します:
    SMFで保存」:
    編集した内容を、標準MIDIファイル (SMF) に保存します。SMFの「4分音符あたりのティック数」と「Sysexイベント間のテック数」を指定するには、「ツール」メニューの「オプション」項目を選択して「オプション」ダイアログを開きます。
    「バイナリで保存」:
    編集した内容を、バイナリファイルに保存します。
    「テキストで保存」:
    編集した内容を、テキストファイルに保存します。
  6. よく使う設定値を「プリセット」コンボボックスに保存するには、コンボボックスに適当な名前を入力し、「保存」ボタンを押します。保存した設定値を呼び出すには、コンボボックスのリストから項目を選択します。保存した設定値を削除するには、コンボボックスのリストから項目を選択し、「削除」ボタンを押します。

4. 著作権、使用条件、WWWサイト

4.1. 著作権

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5. 開発履歴

1.00 (2004年12月8日)
初公開。

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