MIDI機器におけるマスターチューニングとは、MIDI機器全体 (全チャンネル) の音程を調整する機能です。
「MIDIマスターチューナー」の特徴を、以下に挙げます:
メインウィンドウの「音程」では、MIDI機器全体 (全チャンネル) の音程を調整します。入力できる単位は、「ヘルツ」と「セント」です。
なお、「ヘルツ」と「セント」に入力できる値の範囲と精度は、Sysexデータの形式によって異なります。下記の表にて、それらの関係を示します:
Sysexデータの形式 | ヘルツ値の範囲 | セント値の範囲 |
---|---|---|
GS (Roland) | 415.304698〜466.163762 | -100.0〜100.0 |
XG (Yamaha) | 414.729362〜466.783487 | -102.4〜102.3 |
GM2 (General MIDI level 2) | 415.304698〜466.161069 | -100.00〜99.99 |
GSやXGでは、0.1セント単位の精度でマスターチューニング値を指定します。一方、GM2では、100/8192セント (約0.012セント) 単位の精度でマスターチューニング値を指定します。すなわち、GM2はGSやXGよりも、より細かい精度でマスターチューニングを行うことができます。
なお、「MIDIマスターチューナー」は、有効なSysexデータを生成するため、「ヘルツ」と「セント」を自動的に調整します。具体的には、「フォーマット」にてGS・XGを選択している場合は、「セント」の小数点第二位以下を四捨五入し、「ヘルツ」に反映します。一方、「フォーマット」にてGM2を選択している場合は、「セント」の小数点第三位以下を四捨五入し、「ヘルツ」に反映します。
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