博物館には、土器が必ずといっていいほど置いてあります。
時代ごとの特徴を中心として、土器を見ていきましょう。
土器は土を練り固めたものを、火で焼き固めたものです。
使用時期は長く、縄文〜平安時代まで使用されました。
◎ 縄文時代
縄文土器の特徴は、実用と呪術の両面を併せ持っていた点です。
よって、複雑な模様が刻まれ、形の変化も著しいものがありました。
技術的には、高温を出すことができなかったために、色は黒っぽく、
厚ぼったい。
縄文前期の代表的土器。粗製深鉢形。
縄文土器といっても、初期は文様がなく、質
素なものです。焼きかためる温度が低いた
め、全体的に黒っぽく、厚ぼったいのが特
徴。
縄文時代中期の土器。精製深鉢土器。
文様が施され、呪術的意味合いが出てきま
す。まだ、焼き固める温度が低いので、厚
ぼったい。
縄文時代後期の土器で浅鉢。
盛りつけ用に使用されていた。シンプルで
実用本位?この時代になると、大量生産
された、同じ形の土器も出てきます。
縄文時代晩期の土器。注口土器と呼ばれ
る。液体の保存や祭祀用に使用された。
◎ 弥生時代
弥生時代になると、呪術的要素が消え、実用本位になってきます。稲作が
始まることにより、煮沸用の甕、貯蔵用の壷、供献用の高杯の3種類にま
とまってきます。色合いも、赤みをおびてきます。
弥生時代の土器。左が壷。中央が高杯。このよ
うに、シンプルで、明るい色になってきました。
◎ 古墳時代
この時代を代表するのは須恵器、土師器と呼ばれる新しい土器です。須恵
器は朝鮮から渡来した工人により作られた、青灰色の土器です。
ろくろを使って整形し、登り窯を使用して、1000度以上の高温で焼かれたも
のです。須恵器は,簡素化が進んだ赤褐色の土器のことをいいます。
古墳時代の須恵器。ろくろで形がきれいに
まとまっています。
このように、弥生時代に比べ簡素化が進んで
いきました。このころから、個人用食器が使わ
れるようになりました。
こちらが土師器。ろくろを使用してないので、
ごつごつした形をしている。
◎ 奈良時代
このころは須恵器が主体となります。土師器にも、ろくろが使用されるよ
うになりました。
◎ 平安時代
須恵器の生産が衰退し、杯袖陶器が使用されるようになりました。
平安時代の杯袖陶器。
ここまでくると、立派なものです。
参考文献:歴史散歩辞典:山川出版者 井上光貞 監修
:どっかでもらったパンフレット