インストール


PostgreSQLのインストール

  最初にPostgreSQLをインストールします。
  まずは、postgresユーザとpostgresグループを作成します。shellはcshにします。
  次に、インストール先のディレクトリーを作成し、オーナとグループをそれぞれpostgresにします。
  # su
  # mkdir /usr/local/pgsql
  # chown postgres.postgres /usr/local/pgsql

  次に、postgresユーザになって作業を進めます。
  PostgreSQLのソースコードを展開し、コンパイルし、インストールします。
  EUCの漢字コードを利用できるようにconfigureのオプションを指定します。
  makeにはgmakeが必要ですので、まだインストールされてない場合は、インストールします。
  # su postgres
  % tar zxvf postgres-7.0.3.tar.gz
  % cd postgres-7.0.3/src
  % ./configure --enable-multibyte=EUC_JP
   :
   :
  % gmake all
   :
   :
  % gmake install

  次にmanページとドキュメントをインストールします。
  % cd postgres-7.0.3/doc
  % gmake install

  次にpostgresの環境変数を変更します。
  /home/postgres/.cshrcを次のように追加編集します。
   setenv PATH "$PATH":/usr/local/pgsql/bin
   setenv POSTGRES_HOME /usr/local/pgsql
   setenv PGLIB $POSTGRES_HOME/lib
   setenv PGDATA $POSTGRES_HOME/data
   setenv LD_LIBRARY_PATH "$PGLIB"
   setenv MANPATH "/usr/share/man:/usr/X11R6/man:/usr/local/man:${POSTGRES_HOME}/man"

  cshでのログイン時には、.cshrcの実行後に.loginが実行されるので、.login内のMANPATHの
  行をコメントアウトしておきます。
  変更後に、.cshrcの編集内容を反映させます。一度ログアウトしてから、再度ログインするか、
  次のようにして、.cshrcを実行します。
  % cd
  % source .cshrc
  % rehash

  PostgreSQL用のデータベースを初期化します。
  % initdb

  Success.と表示されれば、データベースの初期化が無事に行えました。
  途中でエラーがでた場合は、環境変数の設定などを再度確認してください。

  PostgreSQLのデーモンを起動します。
  % postmaster -S -i
  -Sは、デーモンとして起動するためのオプションです。
  -iは、UNIXドメインのソケット以外に、他のホストからも接続を許可させるオプションです。

  次に、ApacheからPHP経由でPostgreSQLを呼び出して使用するために、nobodyのユーザを作成します。
  % createuser nobody
  このときに2つ質問がされます。データベースを作成する権限と、
  新たなユーザを作る権限を与えるです。どちらもnと答えてください。

  以上でPostgreSQLのインストールは完了です。

  FreeBSDの起動時に、postmasterを自動起動するようにスクリプトを作成します。
  /usr/local/etc/rc.d/pgsql.shというファイル名にし、所有者をroot、実行権を与えておきます。

IMAPのインストール

  WebMailの機能を利用するためにインストールします。
  ここは手動設定です。makeしてできたimapdを/usr/local/libexec/にコピーします。
  さらに、/etc/inetd.confを編集してimap4の所を利用できるように次のように編集します。
  imap4  stream  tcp  nowait  root  /usr/local/libexec/imapd   imapd

gdのインストール

  gdは動的にGIFやPNGのビットマップを生成するためのライブラリーです。
  gdを利用するために、zlibとlibpngのライブラリーも必要です。

Apacheのインストール

  Apacheの設定ファイルが/usr/local/apache/httpd.confにありますので、実行環境に合わせて変更します。
  FreeBSDの起動時に、apacheを自動起動するようにスクリプトを作成します。
  /usr/local/etc/rc.d/apache.shというファイル名にし、所有者をroot、実行権を与えておきます。

PHPのインストール

  PHPをapacheで利用するために、apacheの設定ファイルを修正します。
  make installが終わると、次の行が自動的に書き換えられて、有効になります。
   LoadModule php3_module  libexec/ libphp3.so
  PHPからPostgreSQL関連の関数を使用するために、上の行の前に
   LoadFile  /usr/local/pgsql/lib/libpq.so
  手作業で追加します。
  次の行を探して、コメント記号の#をはずします。
   #AddType application/x-httpd-php3 .php3
   #AddType application/x-httpd-php3-source .phps
  index.php3もインデックスとして扱えるように次の行を探して追加します。
   <IfModule mod_dir.c>
     DirectoryIndex index.html index.php3
   </IfModule>

  以上で、設定が終わりましたので、次のようにしてapacheを起動します。
  # /usr/local/etc/rc.d/apache.sh start

  正常にPHPが動作するかを次のテスト用ファイル(/usr/local/apache/htdocs/test.php3)で確認します。
   <?
    phpinfo();
   ?>

  Webブラウザから、http://サーバ名/test.php3のようにURLでアクセスして、
  PHPの情報が表示されればOKです。

茶筌(chasen)と茶筌用辞書(ipadic)のインストール

  TIPS機能を利用するためにインストールします。
  FreeBSDの起動時に、chasenを自動起動するようにスクリプトを作成します。
  /usr/local/etc/rc.d/chasen.shというファイル名にし、所有者をroot、実行権を与えておきます。

  IMAPからchasenまでを一気にインストールするスクリプトです。
  /usr/local/srcに必要なソースをダウンロードしておきます。