1861年に発行されたベルゲドルフの切手
1Mark Hamburg Courant = 1.20Mark = 16Schilling(シリング) 1Schilling = 7.5Pfennig 1 1/4Schilling = 4 dänische Skillinge
ベルゲドルフは、現在ハンブルク市に含まれていて、位置的には南東の地区になります。ベルゲドルフの公式ホームページは、こちらです。石器時代の遺構もあるほど古くから開けていた土地ですが、文献上に登場するのは1162年が最初です。1420年にハンブルクとリューベックに占領されてからは、両ハンザ都市の共同地区のような形になりました。(ベルゲドルフは王国ではありませんので、注意してください。)1868年に北ドイツ連邦が成立すると、ベルゲドルフはハンブルクの中に含まれます。
最初にベルゲドルフに郵便局を開設したのは、1746年のハノーバー王国で、1846年に閉局。続いて、トゥルン・ウント・タクシス家が1785年に開設し、1851年に閉局。1806年から1813年にかけてナポレオン戦争でフランスが占領していた間はフランスの郵便局が開設されていましたが、その後はプロイセンが1839年に開設し、1847年にはハンブルクとリューベックが開設します。切手は、このハンブルクとリューベックが開設した郵便局で1861年11月1日から発行されました。なお、切手の発行当時、ベルゲドルフの人口はおよそ1万2000人でした。
1861.11.1 (日曜 Sonntag, Sunday)
1.紋章図案シリーズ
ベルゲドルフで発行された切手の図案に描かれた紋章は、リューベックの紋章(双頭の鷲)の左半分とハンブルクの紋章(城)の右半分をつなぎ合わせたものです。その合成した紋章の周りを55個の○で囲み、その外側にL、H、P、Aの文字を配し、周囲を太い枠で囲んでいます。なお、Lは「Lübeck」、Hは「Hamburgisches」、Pは「Post」、Aは「Amt」で、「リューベックとハンブルクの郵便局」、という意味です。
4種類の切手は、すべて着色紙に印刷されていますが、額面ごとにすべて切手のサイズが異なります。これは、ドイツの切手としては、異例のことです。
料金は、発行当初のものです。1865年6月15日と1865年10月1日に料金改定があり、部分的に料金が下がっていますし、デンマーク宛の料金も1864年3月1日、1864年4月1日、1866年1月1日の3回の改訂がありますが、ここでは専門的になりますので割愛します。
1/2Schilling 重量16ロート(=266.67グラム)までの市内用書状 |
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1Schilling 重量16ロート(=266.67グラム)までのベルゲドルフ国内用書状、重量1ロート(=16.67グラム)までのハンブルクとその近郊宛書状 |
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1 1/2Schillinge 重量1ロート(=16.67グラム)ごとのボイツェンブルク宛書状料金、配達距離が10マイル(=74.2キロメートル)までのその他の郵便条約締結国宛で重量1ロート(=16.67グラム)ごとの書状料金 |
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3Schillinge 重量1ロート(=16.67グラム)ごとのリッツェビュッテル宛、および、ボイツェンブルクを除くメクレンブルク=シュヴェーリン王国宛書状、配達距離が10マイル(=74.2キロメートル)を超え20マイルまでのその他の郵便条約締結国宛で重量1ロート(=16.67グラム)ごとの書状料金、ハンブルク宛書状の書留料 |
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4Schillinge 配達距離が20マイル(=148.4キロメートル)を超えるその他の郵便条約締結国宛で重量1ロート(=16.67グラム)ごとの書状料金 |
・有効期限は、1867年12月31日です。
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