1938年のドイツと日本の出来事
1938年
・国防相と陸軍最高司令官をスキャンダルで解任
・党員から外相を選出(以上、戦争慎重派を一掃)
・国防軍統合司令部新設(総統の私的な参謀の役割を担う)
・オーストリー併合。国民投票でも両国とも99%賛成
・ズデーテン地方編入を狙い、対チェコスロバキア戦争を示唆(ズデーテン危機)
・戦争回避のため、英仏伊独ミュンヘン会談開催。ズデーテン地方割譲決定
・ユダヤ人商店・住居への組織的略奪行為(水晶の夜事件)
・国防費、国家予算の50%に
・映画「オリンピア(民族の祭典)」公開
昭和
13年
・国家総動員法成立

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1938年に発行されたドイツ切手

※色の表示は目安です。

1938.1.28 (金曜 Freitag, Friday)

1.政権獲得5周年 付加金付き

6+4Pfennig たいまつを持つ男性とブランデンブルク門
12+8Pfennig 同上

 総統が内閣を組織した日(1933年1月30日)から5年を記念したものです。実際の5周年は日曜ですので、先行して発売されたと思われます。

・有効期限は1939年12月31日です。


1938年4月4日からドイツの切手がオーストリーでも有効となり、10月31日までオーストリーでは両国の切手の混用が行われました。混用の際の通貨の計算は、ドイツ:オーストリーを2:3で換算して行われました。

1938.4.8 (金曜 Freitag, Friday)

2.オーストリー併合国民投票

6Pfennig 両国の旗を持ち肩を組む男性 ドイツとオーストリーの両国で同図案を別々に発行

 4月10日(日)に行われる国民投票の宣伝用切手です。両国とも同じ額面で同じデザインの切手が発行されました。ただし、印刷所の違いから、ドイツ側は印面が縦横23ミリ×28ミリ、オーストリー側は縦横21.5ミリ×26ミリと後者のサイズがやや小振りです。また目打ちもドイツ側は目打ち14、オーストリー側が目打ち12 3/4と後者が粗い感じの目打ちです。なお、投票の結果は、両国とも99%が併合賛成となりました。

・有効期限は1938年12月31日です。


1938.4.13 (水曜 Mittwoch, Wednesday)

3.総統49歳誕生日 付加金付き

12+38Pfennig 総統の肖像

 恒例の誕生日記念切手です。なお、総統の誕生日は4月20日です。

・有効期限は1939年12月31日です。


1938.6.21 (火曜 Dienstag, Tuesday)

4.ドイツ体育大会

3Pfennig 大聖堂のある川中島
6Pfennig 競技場
12Pfennig 市庁舎
15Pfennig ブレスラウ解放百年祭(1913年)記念堂

 ブレスラウ(現ポーランド、ブロツワフ)で6月24日(金)から7月31日(日)まで開かれるドイツ体育大会(国体)のための切手です。体育大会記念とはいっても、1936年のオリンピック切手のように選手を描くのではなく、ブレスラウの名所シリーズという趣があります。

・有効期限は1939年12月31日です。


1938.7.5 (火曜 Dienstag, Tuesday)

5.ツェッペリン生誕100年記念航空切手

25Pfennig 飛行船に乗るフェルディナント・グラーフ・フォン・ツェッペリン(1838-1917)
50Pfennig 濃緑 飛行船LZ129号のゴンドラ部分

 硬式飛行船の発明者ツェッペリンの生誕100周年記念用航空切手です。ツェッペリンはルートヴィヒスブルク士官学校に学び、1858年に陸軍中尉として入隊し、1863年にはアメリカの南北戦争で北軍の軍事顧問として活躍。その後、1866年のプロイセン・オーストリー戦争、1870年のプロイセン・フランス戦争に参加し、1891年に陸軍中将で退役しました。
 退役後は飛行船の設計に打ち込みました。飛行船そのものはすでに1852年フランスのジファールが軟式ガス袋を用いて発明していましたが、ツェッペリンの設計した飛行船は硬式ガス袋を用いた最初の飛行船でした。1900年にその飛行船が完成し、時速21kmでボーデン湖上空の飛行に成功。1910年には飛行船としては最初の旅客輸送を行いました。→ツェッペリン図案航空切手

・有効期限は1939年12月31日です。


1938.7.20 (水曜 Mittwoch, Wednesday)

6.第5回ブラウンリボン賞競馬 付加金付き

42+108Pfennig 勝者の冠を持って馬に乗る女神

 恒例のミュンヘン市内のリーム(Riem)で開かれる競馬を記念した切手です。この年から小型シートでの製造がなくなりました。

・糊の塗る方向に縦横2種類のバラエティがあります。
・有効期限は1939年12月31日です。


1938.9.1 (木曜 Donnerstag, Thursday)

7.第10回ニュルンベルク党大会 付加金付き

6+19Pfennig 濃緑 総統の肖像

 4月13日の49歳誕生日記念切手と同じデザインで発行されました。糊の塗る方向に縦横2種類のバラエティがあります。

・有効期限は1939年12月31日です。


1938.10.9 (日曜 Sonntag, Sunday)

8.ザールプファルツ劇場落成 付加金付き

6+4Pfennig 濃緑 ザールプファルツ劇場の前景
12+8Pfennig 同上

 ザールプファルツ劇場の完成記念切手です。

・有効期限は1939年12月31日です。


1938.11.18 (金曜 Freitag, Friday)

9.冬期慈善

3+2Pfennig フォルヒテンシュタイン城とチャボアザミ(カルリナ アカウリス Carlina acaulis)
4+3Pfennig 灰青 山岳地帯のフィークセン道とアネモネ(アネモネ ウェリナリス Anemone vernalis)
5+3Pfennig 黄緑 ツェル アム ゼーの山と湖と厚葉サクラソウ(プリムラ オーリキュラ Primula auricula)
6+4Pfennig グロースグロックナー山とヒメウスユキソウ(エーデルワイス Leontopodium alpinum)
8+4Pfennig アッグシュタイン城跡と芳香シクラメン(シクラメン パープラスケンス Cyclamen purpurascens)
12+6Pfennig ウィーンのオイゲン皇子記念碑とドッグローズ(ロサ カニナ Rosa canina)
15+10Pfennig エルツベルク山とアルペンローゼ(ロードデンドロン フェルギネウム Rhododendron ferrugineum)
25+15Pfennig ハルの塔とチャボリンドウ(ゲンチアナ コキアナ Gentiana kochiana)
40+35Pfennig ブラウナウの町並みとダッチ クロッカス(クロッカス ネアポリタヌス Crocus neapolitanus)

 恒例の冬期慈善用の付加金付き切手です。オーストリーの花がテーマです。

・有効期限は1939年6月30日です。


1938.12.2 (金曜 Freitag, Friday)

10.ズデーテン地方帰属投票 付加金付き

6+4Pfennig 濃緑 エーゲルラント(ズデーテン地方)の夫婦
12+8Pfennig 同上

 12月4日(日)に行われる帰属投票の宣伝用の切手です。すでに9月29日(木)〜30日(金)のミュンヘン会談で割譲が決まっていたので、形式的な投票でした。

・有効期限は1939年12月31日です。


お断り

 1933年11月1日(水)発行の慈善切手から、切手のすかしに当時第一党であった特定の党のシンボルが入れられるようになりました。戦後70年を経過したとはいえ、今も当時を思い出される方々が多数いらっしゃるという事実をふまえ、このシンボルの入った切手の図版を当サイトでは一切公開いたしません。なお、これらの切手の図版を公開しているサイトを何ら否定するものではありません。

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