1900-01年のドイツと日本の出来事
1900年
・義和団事件に派兵
・第2次艦隊法案可決
・イギリスと揚子江協定成立
・工業生産高世界第2位
・プランク、量子論発表
・フロイト、夢解釈刊行
・クルト・ワイル生まれる(「三文オペラ」の作曲者)
明治
33年
・封緘はがき発行
・在外局で加刷切手発行
・「明星」創刊
・野口英世渡米、細菌学を研究
・義和団事件に派兵(計8カ国)
1901年
・ドイツ植民地で新図案切手発行(一部前年末)
・ドイツ、イギリスからの対独協定を拒否
・バグダッド鉄道建設の認可をトルコから得る
(ノーベル賞授与始まる)
明治
34年
・八幡製鉄所全工程一貫作業開始

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1900-1901年に発行されたドイツ切手

1900.4.1 (日曜 Sonntag, Sunday)

1.数字・鷲図案シリーズ 追加

 民間が行っていた低料金の市内郵便を官営化し、その市内用料金(2Pfennig)を引き継いだため、数字・鷲図案シリーズで1種類追加されました。急に値段を上げると反発を受けるので、移行措置として、しばらくの間はこの低料金が維持されました。ちなみに、官営の市内用葉書料金は、5Pfennigでした。

2Pfennig
市内用葉書、50gまでの市内用印刷物

・切手シートの5段目と6段目の間にガッター・マージンがあります。
・収集家が作成した初日使用例が多数存在しますので、4月1日の初日印は珍しくありません。
・3月29日といった発行日前の使用例が知られています。


1900.

2.ゲルマニア REICHSPOST図案シリーズ

 ゲルマニア図案は、従来の紋章に関連した図案から、はじめて人物図案に変更されたシリーズです。モデルは舞台女優とされています。Pfennig(ペニヒ)単位の額面に採用され、Mark(マルク)単位の高額は別の図案になっています。旧シリーズの在庫がなくなった額面から切り替えたので、正式の初日はありません。

2Pfennig
市内用葉書、50gまでの市内用印刷物
3Pfennig
50gまでの市外用印刷物、50gを超え100gまでの市内用印刷物
5Pfennig
市外用葉書、250gまでの市内用書状、50gを超え100gまでの市外用印刷物、100gを超え250gまでの市内用印刷物、50gまでの外信印刷物
10Pfennig
20gまでの市外用書状、外信葉書、100gを超え250gまでの市外用印刷物、250gを超え500gまでの市内用印刷物
20Pfennig
20gを超え250gまでの市外用書状、15gまでの外信書状、書留料、配達証明料、250gを超え500gまでの市外用印刷物
25Pfennig
速達料、市外用書留葉書、気送管葉書、10マイル(=74.2km)までの距離で5kgまでの小包
30Pfennig
20gまでの市外用書留書状、市外用速達葉書、500gを超え1kgまでの市外用印刷物
40Pfennig
20gを超え30gまでの外信書状、15gまでの外信書留書状、小包、価格表記、等
50Pfennig
10マイル(=74.2km)を超える距離で5kgまでの小包、価格表記、等
80Pfennig
45gを超え60gまでの外信書状、小包、価格表記、等

・30Pfennig、40Pfennig、80Pfennigは、一部の局で1899年12月から使用されました。
・一部の額面に無目打ちがあります。
・10Pfennig切手に郵便使用目的の偽造品があります。
・前シリーズと同じ100面シートですが、ガッターマージンはありません。(これ以降同じ。)
・有効期限は、1902年12月31日です。


3.REICHSPOST 高額図案シリーズ

 1Mark以上の高額図案シリーズが五月雨式に発行されました。これらは紋章やゲルマニアといった統一的な図案ではなく、1Markはベルリン帝国郵政局、2Markは北ドイツと南ドイツの統一の象徴、3Markはヴィルヘルム1世記念像除幕式、5Markは帝国創建記念式典といった別々の図案が選ばれています。用途は、小包、電信、価格表記等です。

1Mark ベルリン帝国郵政局 4月1日(日曜 Sonntag, Sunday)発行
2Mark 北ドイツと南ドイツの統一の象徴 6月1日(金曜 Freitag, Friday)発行
3Mark ヴィルヘルム1世記念像除幕式 8月1日(水曜 Mittwoch, Wednesday)発行
5Mark 帝国創建記念式典 12月14日(金曜 Freitag, Friday)発行

・各額面とも20面シートです。
・1Markには色違いがあります。
・2Markには2つのタイプがあります。
・3Markには2つのタイプがあります。
・5Markは枠の部分と中央の部分にそれぞれ2つのタイプがあります。2色刷のずれを赤または白のインクで修正したため、それらも含めて4つのタイプに分かれます。さらに、例外的ですが、枠のタイプTと中央部分のタイプUが混合したものもあります。
・有効期限は、1902年12月31日です。

初日の使用例

 下の写真は、5Mark切手の初日の使用例です。以前は、このサイトで、発行前の使用例として紹介していたものです。ドイツのカタログでは、長らく、5Mark切手の初日は12月15日(土)と記載されていましたが、近年の研究を反映して12月14日と変更されました。なお、これをさかのぼる消印の存在が確認されていますが、まだそちらが初日とは確定していません。

発行初日の使用例


(参考)

5Markのタイプ違いについて

 高額の5Mark切手には、枠に特徴的なタイプの違いが2つあります。これは左上と右上にある5の数字を見れば、その太さで簡単に識別ができます。下の図に、左上の数字の比較したものを示します。

左がタイプT、右がタイプU

5Markの手作業による修正について

 タイプTの切手は、枠に対して中央の赤の部分がずれているのが普通です。このずれは、実際はほんの僅かではあるものの、両端ぎりぎりに人物がいるため、その人物の一部が枠からはみ出してしまい、見た目に結構気になります。印刷局では、最高額の切手をこのまま発行するのもみっともないと判断したようで、細かい作業に慣れた女子作業員を動員し、赤と白のインクを使って、ずれた部分を筆で修正することにしました。赤と白の両方のインクで修正した物、白インクだけで修正した物、の2種類があります。赤インクだけというのはありません。どうしても、ずれを隠すには白色が必要であったためです。
 下の図に、白インクを使った修正の例を示します。

「ST」の文字の下にあるカーテンの上の部分が、枠の外に はみ出しているため、白インクで消している
左端に立っている人物の顔の左半分が、枠の外に はみ出しているため、白インクで消している

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