トップページへ (TOP)

連合軍占領地区の切手一覧へ

ソビエト占領地区の切手一覧へ


ソビエト占領地区−西ザクセン地区

1Reichsmark(ライヒスマルク) = 100Pfennig(ペニヒ)

 西ザクセン地区のうち、エルベ川の西側からツヴィカウアー・ムルデ川(ツヴィカウ市とその付近を流れるムルデ川)にかけての地区は、1945年4月15日(日)から6月14日(木)まではアメリカ軍の占領下にありましたが、ソビエト軍に管轄が移管されてからは、すべてがソビエト占領地区となりました。

1945.9.28 (金曜 Freitag, Friday)

1.数字図案シリーズ 無目打ち

 西ザクセン地区としての最初のシリーズです。用紙には階段状のすかしが入っていますが、用紙の向きの違いから、左上から右下に下って見えるものと、左下から右上に上って見えるものの2種類があります。
 印刷はギーゼッケ・ウント・デフリーント(Giesecke & Devrient)社で行われ、10×10の100面シートで印刷されました。以下、西ザクセンで発行された切手の印刷所は、すべて同じです。
 正式には無目打ちで発行されましたが、切り離すのが不便なため、ミューゲルン、ロスヴァイン、ガシュヴィッツ、ホルツハウゼン、クリービッチュの各局では、独自に目打ちを施して発売されました。

5Pfennig
市内用葉書

発行枚数:300万枚
6Pfennig
市外用葉書

発行枚数:800万枚
8Pfennig
市内用書状

発行枚数:500万枚
12Pfennig
市外用書状

発行枚数:1400万枚

・郵便局が独自に入れた目打ち入り切手は、簡単に偽造できるので、入手には注意が必要です。
・有効期限は1946年10月31日です。

ミューゲルン局で入れられた単線目打ち11 1/2の例

1945.10.12 (金曜 Freitag, Friday)

2.数字図案シリーズ 単線目打ち入り

 公式に目打ちが入れられたシリーズです。目打ちは、単線10 3/4です。

5Pfennig
市内用葉書

発行枚数:10万5000枚
6Pfennig
市外用葉書

発行枚数:15万5000枚
8Pfennig
市内用書状

発行枚数:11万5000枚
12Pfennig
市外用書状

発行枚数:19万枚

・すかしは、1種類のみです。すかしの向きが違うものもあるようですが、無目打ちの切手に私的に入れられたものと言われています。
・有効期限は1946年10月31日です。


1945.10.18 (木曜 Donnerstag, Thursday)

3.ライプチヒ見本市

 戦後発行されたライプチヒ見本市の最初の記念切手です。切手には、ライプチヒで作られた製品の見本市、とかかれています。用紙には階段状のすかしが入っていますが、用紙の向きの違いから、左上から右下に下って見えるものと、左下から右上に上って見えるもの、の2種類があります。
 印刷は、10×10の100面シートで印刷されました。

6Pfennig
12Pfennig

・有効期限は1946年10月31日です。


1945.11.9 (金曜 Freitag, Friday)-1946.2.

4.数字図案シリーズ 櫛形目打ち入り

 目打ちの変更と、追加額面を伴うシリーズです。目打ちは13×12 1/2で、従来のシリーズより細かいため、簡単に区別がつきます。
 印刷は、10×10の100面シートで印刷されました。
 下記の発行日は、最も早いものです。いくつかの額面では、色調によって、1946年2月発行のものがあります。

3Pfennig 1945年11月9日(金)発行
20gまでの印刷物 
4Pfennig 1945年11月12日(月)発行
20gを越え50gまでの印刷物
5Pfennig 1945年11月12日(月)発行
市内用葉書
6Pfennig 1945年11月12日(月)発行
市外用葉書
8Pfennig 1945年11月12日(月)発行
市内用書状
10Pfennig 1945年11月15日(木)発行
加貼り用
12Pfennig 1945年11月12日(月)発行
市外用書状
15Pfennig 1945年11月15日(木)発行
100gを越え250gまでの印刷物
20Pfennig 1945年11月9日(金)発行
250gを越え500gまでの市内用書状 
30Pfennig 1945年11月9日(金)発行
書留料、配達証明料、250gを越え500gまでの印刷物
40Pfennig 1945年11月15日(木)発行
速達料、250gを越え500gまでの市外用書状
60Pfennig 1945年11月15日(木)発行
小包、他

・各額面に色調のパラエティがあります。
・有効期限は1946年10月31日です。


1946.1.7 (月曜 Montag, Monday) - 1.28

5.国民一致団結 付加金付き

 戦後の復興基金のための付加金付き切手です。切手にかかれている標語は、戦後の困難な時期に当たって、一致団結して乗り切ろう、という趣旨のもので、図案には、いろいろな業種で働く人々が描かれています。
 1月7日に4種類の額面が発行されましたが、すぐに発売が中止され、1月28日に改めて、12種類のセットで発行されました。
 印刷は、10×10の100面シートで印刷されました。

3+2Pfennig 1月7日(月)発行
4+3Pfennig 1月28日(月)発行
5+3Pfennig 1月28日(月)発行
6+4Pfennig 1月7日(月)発行
8+4Pfennig 1月28日(月)発行
10+5Pfennig 1月28日(月)発行
12+6Pfennig 1月7日(月)発行
15+10Pfennig 1月28日(月)発行
20+10Pfennig 1月28日(月)発行
30+20Pfennig 1月28日(月)発行
40+30Pfennig 1月7日(月)発行
60+40Pfennig 1月28日(月)発行

・色調にバラエティがあります。
・正式な有効期限は1946年3月31日ですが、実際は、10月31日まで使用が認められました。


1946.2.12 (火曜 Dienstag, Tuesday)

6.紋章・風景図案シリーズ すかし入り

 数字図案に変わって、新しい図案のシリーズとして、紋章と風景を描いたシリーズが発行されました。用紙には階段状のすかしが入っていますが、5Pfennig切手と8Pfennig切手を除いて、用紙の向きの違いから、左上から右下に下って見えるものと、左下から右上に上って見えるもの、の2種類があります。
 印刷は、10×10の100面シートで印刷されました。

3Pfennig ライプチヒ市の紋章
20gまでの印刷物
4Pfennig ライプチヒ市の紋章
20gを越え50gまでの印刷物
5Pfennig ニコライ教会
市内用葉書
6Pfennig ニコライ教会
市外用葉書
8Pfennig ライプチヒの新市庁舎
20gまでの市内用書状、50gを越え100gまでの印刷物
12Pfennig ライプチヒの新市庁舎
20gまでの市外用書状

・色調にバラエティがあります。
・有効期限は1946年10月31日です。


1946.3.15 (金曜 Freitag, Friday)

7.紋章・風景図案シリーズ すかしなし

 すかしがない用紙に印刷されたものです。灰色がかった用紙と、黄色味がかった用紙の2種類があります。なお、このシリーズは、3月1日(金)の料金改定後に発行されたため、切手の用途は、シリーズ当初の用途とは異なります。
 印刷は、10×10の100面シートで印刷されました。

3Pfennig ライプチヒ市の紋章
加貼り用
4Pfennig ライプチヒ市の紋章
加貼り用
5Pfennig ニコライ教会
加貼り用
6Pfennig ニコライ教会
20gまでの印刷物
8Pfennig ライプチヒの新市庁舎
20gを越え50gまでの印刷物
12Pfennig ライプチヒの新市庁舎
市外用葉書

・色調にバラエティがあります。
・有効期限は1946年10月31日です。


1946.5.8 (水曜 Mittwoch, Wednesday)

8.ライプチヒ見本市 付加金付き 目打ち入り

 ライプチヒ見本市の記念切手ですが、このシリーズから付加金がつけられるようになりました。なお、ライプチヒ見本市記念切手は、以後、英米ソ共同発行でも発行が続けられました。用紙には階段状のすかしが入っていますが、用紙の向きの違いから、左上から右下に下って見えるものと、左下から右上に上って見えるもの、の2種類があります。さらに、84+66Pfennig切手を除いて、すかしなしの用紙に印刷されたものもあります。
 印刷は、10×5の50面シートで印刷されました。

6+14Pfennig
20gまでの印刷物
12+18Pfennig
市外用葉書
24+26Pfennig
市外用書状
84+66Pfennig
書留市外用書状

・色調にバラエティがあります。
・有効期限は1946年10月31日です。


1946.5.8 (水曜 Mittwoch, Wednesday)

9.ライプチヒ見本市 付加金付き 無目打ち小型シート

 ライプチヒ見本市の記念切手を1種類ずつ配置した小型シートです。こちらは、切手に目打ちがありません。切手の場合と同様に、すかしは2種類あります。小型シートの売価は、4種類の切手の合計金額(250Pfennig)の8倍もする20Reichsmark(=2000Pfennig)で、9万4400シートが発行されました。

・有効期限は1946年10月31日です。


1946.5.20 (月曜 Montag, Monday)

10.ライプチヒ見本市 付加金付き 無目打ち

 ライプチヒ見本市の記念切手の追加発行シリーズとして、無目打ちで発行されたものです。用紙には階段状のすかしが入っていますが、用紙の向きの違いから、左上から右下に下って見えるものと、左下から右上に上って見えるもの、の2種類があります。
 印刷は、10×5の50面シートで印刷されました。

6+14Pfennig
20gまでの印刷物
12+18Pfennig
市外用葉書
24+26Pfennig
市外用書状
84+66Pfennig
書留市外用書状

・色調にバラエティがあります。
・有効期限は1946年10月31日です。


ソビエト占領地区の切手一覧へ

連合軍占領地区の切手一覧へ

トップページへ (TOP)

Copyright © S.Stein 2001-2020