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[概説] [ワンポイント]

ポーランド占領地区

1)第1次加刷

 第1次加刷葉書は、1915年5月1日(土)から発行され、全部で2種類あります。

国内用5ペニヒ葉書

国内用5ペニヒ往復葉書往信部

国内用5ペニヒ往復葉書返信部

 第1次加刷は、ロシア領ポーランドを意味するRussisch-Polenを加刷したものです。このシリーズは5ペニヒ葉書とその往復葉書のみです。

 上の写真で5ペニヒ葉書の方は、コニン(KONIN、ワルシャワの西約200kmの所にある町)で使用されたものです。消印はすでにポーランドのものではなく、ドイツで使われたタイプのものが使用されています。左に赤く見えるのは、検閲のゴム印です。5ペニヒ往復葉書の方は、ウッジ(LODZ)で使用されたものです。左に赤く見えるのは、検閲のゴム印です。

 上の写真は、5ペニヒ往復葉書往信部に、ワルシャワ市内郵便用の6groszy切手(左下)が貼られた使用例です。


2)第2次加刷

 第2次加刷葉書は、1916年2月から発行され、次の料金改定のシリーズと不発行を含めると、全部で6種類あります。

国内用5ペニヒ葉書

国内用5ペニヒ往復葉書往信部

国内用5ペニヒ往復葉書返信部

国内用5ペニヒ往復葉書往信部

国内用5ペニヒ往復葉書返信部

 第2次加刷は、ワルシャワ総督府を意味するGen.-Gouv. Warschauを加刷したものです。

 上の写真で、2種類ある往復葉書の内、下の方は、ドイツ本国では不発行の国内用往復葉書です。占領地用に過渡的に作られたもので、葉書の様式変遷の研究に役立ちます。


3)料金改定

国内用7 1/2ペニヒ葉書

国内用7 1/2ペニヒ往復葉書往信部

国内用7 1/2ペニヒ往復葉書返信部

 1916年8月1日(火)の料金改定時に7 1/2ペニヒ葉書と往復葉書が発行されました。


(ローカル発行について)
 ポーランド占領地区において、ドイツの郵便業務は地方の郵便までカバーしていませんでした。このためソスノビエツでは、ロシア葉書に加刷をした市内専用の葉書を発行しています。ただし、使用例は現在まで見つかっていません。


[ワンポイント]
 葉書そのものには変化がありませんが、この時期、ポーランドの地方郵便との絡みがあって、特別な収納印や切手が貼られたものがあります。郵便史的には大変興味ある収集対象です。

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