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西ドイツの絵葉書(官製の絵葉書) 1975年発行 シリーズc1
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Aalen アーレン
アーレンは、バーデン=ヴュルテンベルク州にあり、シュヴェビッシェアルプ山地から流れるコッハー川沿いにある町です。
ライン川東のゲルマニア地方平定をもくろむローマ帝国軍は、紀元9年、トイトブルクの森でゲルマン人の急襲にあい、3つの軍団は壊滅的損害を被りました。その後、何度か遠征するも、いずれも失敗に終わり、ローマ帝国はゲルマン人の侵入を阻止するため、紀元90年から160年にかけて、550kmに及ぶリーメスと呼ばれる土塁を築き、辺境守備隊に監視させました。アーレンにはそのリーメスの跡があり、西暦150年に辺境守備隊が駐屯していたと考えられています。なお、アーレンが文献に現れるのは、1136年頃Alonという名前の村として記録されているが最初です。
絵葉書で紹介された写真は、ローマ時代に辺境守備隊が建てた、ユピテル神を冠した巨大な円柱(Jupitergigantensäule)です。この円柱は、歴史的建造物が残っている一帯を公園形式の博物館として公開しているローマ・パークミュージアム(Römisches
Parkmuseum)にあります。
この絵葉書の発行枚数は、16万枚です。
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