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マシュマロ



 仕事で遅くなった晩に、帰路を急いでいると、道端に黄金色に光る円盤を見つけた。
 何かと思ったが、取りあえず拾っておこうと、腰をかがめたところを後ろから激しくど突かれ、私は気を失ってしまった。
 翌朝、道端で目覚めた。
 まだ朝も早い時分だったので、誰にも見つからぬうちに急いでこの場を離れようとしたところ、ちょうど私の倒れていたところに、黄色いリボンのかかった小さな箱が落ちているのに気がついた。
 その下には白い封筒が敷いてある。
 何かと思って封筒を開けてみると、白い紙片に『昨夜は大変失礼致しました』とある。続いて包みを開けると、中身はマシュマロであった。
 取りあえず、封筒を懐に収め、マシュマロの箱を鞄に入れると、急いでその場を立ち去った。
 空には月が白く霞んでいた。



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