屍鬼 上下
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小野不由美著、新潮社

 和製吸血鬼の物語です。吸血鬼というと、外国人で、妖しく耽美な雰囲気と、むせるような血のかほり・・・というイメージがありますが、この作品では、日本人の吸血鬼が日本の社会の中ではどう暮らすのかというとこがおもしろかったです。
 それと、人間のあがきというか・・・人間って、自分を他の地球の生物と明確に差別して生きていますよね。ま、それは他の生物だってそうかもしれないですが、人間はいささか変質的にそうなのではないかと思います。もちろん、人間ではない生き物の意見を聞いたことがあるわけじゃないから、室生のこの説も偏見差別の一種かもな。
 まー、そこんとこ突き詰めるとこの場では長くなりすぎるからおいとくとして、それで、少しでも自分たちの優位性を保つために、人間以外の生物を徹底的に差別してると思うわけです。だから、吸血鬼にも生きる場所なんか与えないの。そーいうところが、なんて人間なんだろう、とかわいく思えるわけです。それから、そのせいで、人間って孤独だよなーとも思うのでした。
 ヒヒヒ、そこんとこも深追いすると長くなるので、今日はこれにて。