魔法使いハウルと火の悪魔
空中の城・1
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ダイアナ・ウィン・ジョーンズ著、西村醇子訳、徳間書店

 童話です。子供の頃「魔女集会通り26番地」という本に出会って以来、室生はこの作家の大ファンです。
 とはいうものの、いろいろな本が日本でも翻訳され始めたのはここ数年のことです。室生はもう大人になってしまいましたが、それでも、読むとおもしろいです。
 さて、本書は、長女はなにをやってもうまくいかないという昔話通り、まだ若いのに荒れ地の魔女の呪いで老婆になってしまったソフィーが家出をして、空中の城に住む見栄っ張りで浪費家でうぬぼれやの移り気な魔法使い(でも腕は確か)ハウルのもとへ掃除婦として強引に住み込みます。
 そこで、ハウルに魔力を提供している火の悪魔とこっそり取り引きしたり、妹たちの行く末を心配したり、謎のかかしにストーカーされたりしながら、ソフィーはやがてハウルの意外な側面を知り、力を合わせて荒れ地の魔女と戦うって話。
 ハウルやソフィーのキャラクターがとても楽しいです。とてもコミカルな感じ。
 特にソフィーが突然お婆さんになってしまって、動揺してるんだけど、すぐにその老婆になってしまった自分に慣れていく様とか。笑えますよ。
 本書には、続編が一冊あって、そちらは「アブダラと空飛ぶ絨毯」というタイトルです。主人公は変わりますが、本書の登場人物もあらかた顔を出していて、こちらもおもしろいです。