里山の自然をまもる
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石井実、植田邦彦、重松敏則著、築地書館

 レポートを書くために読んだ本です。
 里山っていうのは、自然度7の二次林、人の手の入った雑木林のことです。そしてその雑木林を囲むまわりの自然、人の生活環境を含めた空間をいいあらわすようです。
 人の手が入らなければ、存在できなくなる雑木林。放っておかれれば、落葉広葉樹林である雑木林はやがてはスギやヒノキなど照葉樹の極相林に変化していきます(その前に売っぱらわれて、リゾート施設や住宅が建つ確率のほうが高いようだけど)。本書は、その里山を保存維持しようと主張しています。
 なぜか。なぜそれが大切なのか。維持して行くにはどうしたらいいのか、自然保護とはなんなのか、などなど考えさせられました。
 環境保護っていうのは、人類があらかた自分の生活に満足して、欲や不満が解消されて、これまで駆逐してきたほかの生物達の生活にも世話をやいてやろうって余裕がでてきたから盛り上がってきたものだといわれます。そして、自然を守ることがひいては人類を守ることにつながるとわかってきたから。動機がなんであれ、たどり着く結果は一緒です。
 だいたい室生は、イチョウがもう自然の競争の中では生きられない植物だなんて知らなかったよ。