宇宙航行用に開発された一角獣種の短編連作。
一角獣種というのは、隔世遺伝でたまにでるらしいのですが、数が少ないらしい。それというのも、一角獣種がぼうっとして、感情を出すのがウルトラ下手だから。自分のストレスにだって気付かずに、ひっそり拒食症になって死んでっちゃうくらいです。その一角獣種の特徴は、頭の赤いたてがみと反射力と注意力がないぼーっとした性格、情緒教養度が高くないから物事も深く考えない・・・守ってあげたいと思わせるタイプ。かわいいです。
室生は、萩尾さんの描くSFが好きです。本作もそうだし、「11人いる!」や「銀の三角」、「スター・レッド」、「モザイク・ラセン」などなど。ちまたでは、萩尾さんといえば、「ポーの一族」や「トーマの心臓」などでおなじみですが、SF作品もかなりあります。男性には、もしかしたら、その感性というか叙情性を難しく思われて、とっつきにくい方もいるかもしれませんが、一度はその世界に触れてみる価値はあると思います。
室生のベストは、本作と「モザイク・ラセン」と「マージナル」です。
copyright (c); 1998 by s.murou all rights reserved.