ヴィーナスの血星石
ミカエルの騎士1
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前田栄著、新書館

 コメディです。ファンタジーの。現在3巻まで出ています。
 神を全く信じていない田舎牧師、アーサー・ロイドが主人公。彼の信じているのは科学です(笑)。彼は不本意ながら、ある特異な力のためにエクソシストとして、上流社会で密かに有名。でも、本人には全く自覚がないんです。
 その彼の能力を知っているのが番人で悪魔で悪友のマーティン。
 「ミカエルの騎士」というのは、自分の信じることを現実のものとする力を持った人のことで、故に、アーサーが「幽霊なんていない」とか「吸血鬼なんていない」とかいっちゃうと、それらの者たちは消えてしまうという仕組み。マーティンはそんな「ミカエルの騎士」が増えないように見張っているのが役目。
 またアーサーの妹は実は天使で、彼のあまりに美しい魂が欲しくて、死ぬのを待っていたりします。
 天使の妹と悪魔の親友のかけあい漫才のような会話が楽しいです。二人は、アーサーを見張るとともに、彼の魂が曇らないよう、日々過激に守っているわけです。
 あー、もうこれ以上はいっちゃいけないよね。ざっくばらんに主人公を取り巻く環境を書いたけど、わかりにくくてごめん……って感じ。どうも、こういうおもしろさを伝えるのは難しい。
 みんないい性格しているから、楽しいです。なにも考えずに楽しみたいときにおすすめ。とはいっても、男性向きの楽しさではないかも。