電脳天使T〜V
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彩院忍著、朝日ソノラマ

 なんとなくタイトルから想像できるように、これはネットワーク界と現実界を舞台にした物語です。現在3巻まで出ていて、あとがきには全4巻の予定とありました。1冊目は、第1回ソノラマ文庫大賞佳作入選を果たしています。
 実をいうと、室生はこの1冊目が出たとき滅茶苦茶気に入って、続きが出るといいなと思っていたのでした。つい先日までその続きで出ていることを知らなくて、店頭で3巻目を見つけたときには一人で狂気乱舞。つーことは2巻も出ているんじゃないか!と、探しまわって2巻目もゲットしました。
 サイバー系SFが好きな人は気に入るかも。外国の人が書くようにはいきませんが、読ませてくれますよー。
 コンピュータ・ネットワーク内を自在に移動する人口知性体、PC(プログラムド・キャラクター)として、天才プログラマー『創造主』に製作された生島高と篠崎零が主人公。お仲間には、同じく『創造主』製作のローランド・(レフト、ライト)、巫女。 『大佐』製作のPC、ファン・リーやアヤメ。『老師』製作のPC、魔女や魔法使いなどなどがいます。そのPCたちが、ネットワーク界の征服をもくろむ謎の組織『COWIN』と戦うというストーリーです。
 また、現実界の方では、『COWIN』、『創造主』、科学技術庁情報通信管理部、防衛庁情報戦闘司令室なんかが賑やかに謀略を張り巡らせています。 (笑。でも、肝心の現実に通信を受け持つ郵政省は、その音がかっこよくないために、その役割を科学技術庁にもってかれちゃったみたいです。あわれ)
 1冊目は次巻目を意識していないため(とはいうものの、続きがありそうな加減で終わっていますが)、2巻目以降とはちょっとタッチが違います。2巻からは、本格的に『COWIN』との戦いが始まります。
 この話のいいところは、ネットワーク世界と、現実世界と2進行あって、人間の主人公格である『創造主』のもくろみというか感傷というかがなかなかいい感じなんですよ。これから読む人のために詳しく書かないけども。
 イケてそうと思ったら、そく図書館か書店に走れ!