鉄道員
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浅田次郎著、集英社

 近頃いろいろな方から「この本いいよ」ってすすめられて、遅ればせながら読みました。短編集です。この作品のことは発売当初から知ってはいたのですが、読む気がしなかった本だったのです。そうこうするうち、この本は直木賞を受賞しました。なんでも、最初の2作は映画化されたりもするそうで。人気があるんですね。
 ……室生のお気に入りは「ラブ・レター」と「うらぼん」。
 本当をいうと、室生は涙もろいので、こういうお話は読みたくないのです。小説に限らず、ドラマも映画もできれば見たくない。見るなら、一人で、枕を抱えて準備を整えてから、じっくり見て涙したいですね(苦笑……つーより寂しいヤツだよな、俺様)。
 なんというか、自分は日本人なのだなぁと感じました。
 しみじみ、日本人はこういう話に弱いと思いませんか? 読了直後の感傷から抜け出して、冷静に話の展開を思い返すと、偏見やら、日本的曖昧さの美学やら、差別やらがみえる気がするのだけど、日本人としてみると、それはとてもやさしい感情なんですよ。だから泣いちゃうんだよー。いや、困ったなって感じ。
 それでもって、幽霊です。もうこれ以上は、これから読む人のためにナイショ。くすり。
 最後に、この本を室生に読めとすすめて下さった方々に感謝します。どうもありがとう。いいお話でした。心が少し救われた気がいたします。
 またなにかいい本があったら教えて下さい。