3桁国道・県道の誘惑

うちらは普通の整備された道をツーリングするだけで満足するような普通のツーリングクラブではない。それはなぜか?おまわりさんがいるからだっ!いやもとい、楽すぎるからだっ!うちらはあえて3桁番号の道を狙う。ツーリングマップでいったら、白とか黄色とかの道(あーあるあるの声)(笑)ばかり狙って走る。例えば和歌山の潮岬での宴会の帰り道、東日本組は鳥羽のフェリー乗り場まで走らなければいけなかった。普通ならば海沿いの国道を走っていくが、うちらはあえて内陸部を選ぶ。和歌山の内陸部である、しかも3桁を狙っていく、知っている人は知っているがここらの道はとっても狂暴である。とりあえず岬を出発、しばらく海沿いを走る、「あ―なんて快適なんでしょっ」長くは続かない、やっぱり3桁突入である、いきなり狭くなる道は車なんか絶対すれ違えない狭さ、1メーターちょい位かなあ、そりゃあもうとっても山道、路面には落ち葉がいっぱい、車なんか走った形跡なんかないように苔まで生えてるし。しかしこいつらケツ流しながらいいペースで走りやがる、たまにこけそうになって足を出すのがご愛敬である。後ろでニタニタとメットの中で笑う俺「ズリッ!」すべった、心臓が2メートル飛び出た…・・おれは既にどこ走ってるかわからんようになってる。前を走ってるやつが二股で止まった「どっちいったらええの?」こいつもわかってなかった…・。

途中河原で一服、川はきれいだ、川をわたる風が疲れた体に心地よい、近くの小さな橋から川岸に降りられそうだ、飲めはしないだろうけれど、アクセルを煽っていた手を洗う、顔も洗う、頭も洗う、これだからライダーは変な目でみられるのさー。さっぱりしたところで出発しよう。まだ港まで半分も走っていない、グネグネとうねる道は距離を稼がせてはくれない。鬱蒼と木が茂る山の中、日が陰ってくる、しかし周りは人の気配は無いような物で、止めることのきっかけも無いまま、あたりは真っ暗になる、でもまだグネグネは続く、「俺一人だったらこんなとこ走らんもんね」と思いつつ、ひたすら走る。もう既に全員港に着くのは無理だと思っている、「どうする?」「どっかでキャンプする」しかーし連休真っ只中のキャンプ場は我々を容易には受け入れてくれはしない。キャンプ場のおやじは「張ってもいいけど張れるもんなら張ってみな、でも金はちゃんと貰うよん」という顔をしていやがる、あたりは真っ暗である「張る?」「張らない!」決まりである、また走るのさっ!どこか張れそうなところはないかと探しながら走るが、「やたら変なところに張ったら近所の人に怪しまれる」などと、いつもは無い良識が頭をよぎるのは、おまわりがきて職務質問でもされたらたまらん!という気持ちのなせる業か

地図を出して自分達のいる場所を確認する、しかしすぐに地図が出ないのはいつものことだ、だってめったに見ないもん。こんなんでよくあんな道を走ってきたものだ。地図を見ると海は近そうだった、地図の上ではたいした距離ではなさそうだ「あと何キロ?」誰かが聞いた「40キロ!」何万分の1やねん、それ?力が抜けたところを、海岸目指して走る。

やっと海岸に着いた、やったあキャンプ最適地発見、下は玉砂利のような石の海岸、コリャ寝心地よさそうだわいと一同無邪気に喜ぶ単純な奴等である。テントを張っていると遠くで2人のライダーが様子をうかがっている。何を思ったかうちの一人がライトを取り出し振り回し始めた。誘おうというのか。全く行動の読めない輩どもであった。怪しがられて来ないだろうなあと思った。でも来た(笑)この二人も巻き込んでさっそく宴会じゃっ!

ちょっと脚色(笑)

 

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